茅葺屋根ってSDGs
ひょんなことから所有した茅葺屋根の家。
昨年、秋田の茅葺職人、本間さんが来てくれることになり、3日間仲間で茅を葺いた。
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茅葺屋根の家の『茅を葺く』という初めての経験をしたが、炎天下の中、結構しんどかったが、『楽しかった』が一番大きい。ほんとに楽しかった。屋根を自分の手で直せるなんて、茅葺はまじで最高で最強なんじゃないか?SDGsやらなんやら言っているが、完全に体現している。
①材料はそこら辺に生えているもの
②古くなった茅は土に還る
③茅を建物に結ぶものも縄を使うし、ほぼ自然素材のみしか使わない
④屋根に人が登って作業をするので、機会も重機もいらない
仮に全ての住宅が茅葺に変わったら、どれだけの環境問題に寄与するんやろか。ヨーロッパでは最近、茅葺屋根の家が増えているらしい。フランスやオランダの郊外でも茅葺屋根が見直されて建てられている。元々オランダは茅葺屋根が多く、先進…。先進の表現は違うか…。まあ、ともかく茅葺屋根の家も多い。
住宅街や市街地に茅葺屋根をどんどん推進しろ、とは言わないが、郊外だったらいいんとちゃうかな〜。というのも茅葺やねは防火の観点から新築は禁止されているらしい。そりゃ密集した市街地で隣に燃えそうな茅葺屋根が建ったらちょっとな、となるのも分かる。しかし、郊外で延焼距離なんかを指定したらOKにしてもいいような気もする。まあ、無指定地区なら確認申請もないから勝手に建ててもいいといえばいい…。かな。オランダでは、30年前くらいから新築もOKになっているという。ヒートホールンという郊外に茅葺屋根の家がいっぱいあるエリアがオランダ人が住みたい街となっているそうだ。
新潟にも茅葺屋根に特化した話ではないが、カールベンクスというドイツ人の建築家が日本の古民家が『宝』だと言って、リノベや移築をして大人気になっているという。昔の日本の『作る技術』とその誇りはどこにいってしまったのか。
いつの間にか、機械によって木を伐採し、足りなければ外国からたくさん輸入し、製材所はプレカット材のみを作る生産工場になってしまい、現場の大工は組立屋になったのか。合理化し大量生産という悪魔の誘い文句にいまだに振り回されていて、軌道修正ができないで進めてしまっている気がしてならない。
こういった『日本の技術』はまだまだ売り込める材料なんだと思う。インターネットやSNSが発達した現在だと余計に発信することで訴求が可能なのではないか。
茅葺にしてもただ屋根にするわけではなく、壁にしてみたり、店舗の一部にしてみたりと広がりを見せているところもある。
まあとにかく今年も茅を葺こう
8/18〜8/20で、今年も秋田から本間さんに来ていただいて昨年の続きをやる!今年も本間さん、よろしくお願いします!そして、昨年教えてもらったやり方をすっかり忘れてしまってます!今年はしっかり覚えます!ほんま、すんません!
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