#499 人生=仕事+プライベート+α
澤円さんのVoicy澤円の深夜の福音ラジオ 【第668回】「人の目を気にせずに仕事をする方法。」を聴いたことのアウトプット。
人の顔色を気にして仕事をするようになったというリスナーさんのコメントに対する話。
リスナーさん:
私は30代になって、人の顔色を見ながら仕事をするようになりました。
20代のときは、自分の世界がすべてだったので自己効力感も高く、空気も読めなかった一方、好き放題やっていたので実績も出ていましたが、30代になって中間管理職的なことを経験してから、評価制度や他部署とのバランスなど、本当に必要かわからないことを気にして「変わった」と言われます。
顔色を気にしてしまうので、実績も出にくくなりました。どういう視点でいればいいかわからなくなっています。
澤さんに客観的なお言葉が欲しいです。
澤さん:
何で他人の目が気になるかというと、要するに自分の評価軸より他人の評価軸の方が正しいのではないかというふうに思っちゃうわけですよね。かつ、バランスを取るというふうにおっしゃっていましたけど、自分の絶対値でなく、相対値の方に重点を置いて、そちらの方を中心に自分の行動を決めていくという考え方になってくるのかなと思うんですけど、そういうメカニズムをまず理解することも大事ですよね。
自分が何かを重視するというときに、明らかに他の人の価値観というのを重視しているんだということをまず認識すると。そして、そちらに重きを置いて何かをしようとするので、当然のことながら、やりにくくなりますよね。
結果的には、かもしれないという思考がやたらめったら頭に出てきて、どんどん自分の行動を狭めていく、という感じになるんじゃないかと思います。
「かもしれない」というふうに言っているのは、「これはあの人に嫌われるかもしれない」とか「これは上司に怒られるかもしれない」とかそういう感じなんですね。
いろいろと「かもしれない」というのが、ネガティブな方に行ってしまうと、結果的には行動がどんどん制限をされていって、窮屈になって、うまくいかなくなっていくという感じなのかなと思っています。
ある程度は誰しもそういうふうに思うでしょうし、あまりにも他の人のことを気にしないというのも、結果的には軋轢を生んでしまったりとか、敵作っちゃったりとかして、結局足元をすくわれたりする可能性はありますよね。
他の人の目を気にするということは、裏を返してうまく使うと、味方を作るということもできるようになるので、それはそんなに悪くないんじゃないかなと思うんですね。ただ、その外側にある価値観の方に重きを置いてしまって、それを中心にやろうとすると、結局のところ、自分の人生を生きていないという状態にあっという間になるんですよね。それは非常につまらないというか、他人の人生を、それも複数の他人の人生を生きるなんて無理ですからね。やっぱり自分の人生を取り戻すというマインドセットがすごく大事になってくるかなと思います。
そもそも、「仕事=人生」じゃないですからね。あんまりそれで自分の仕事をしている姿というのが、そのまま自分の価値であるというふうに思いすぎないというのが、これも重要かなと思うんですね。
もし仮に何かうまくいかなかったとしても、別に自分の価値が下がったわけじゃないというふうに考えるのは非常に重要ですし、そのためには、自分の視野を広げるというのがすごく大事になっていますので、他人の目と言ってますけど、職場であったり、顧客であったり、自分の仕事周辺の話だと思うんですね。ぜんぜん違うパプアニューギニアあたりに住んでいる20代の若い男の人とかだったら、リスナーさんがどんな仕事をしていようとも、ぜんぜん気にしないと思うんですよね。ちょっと視点を思い切り上げてしまう、というふうにして、世界的に見れば、こんなものは取るに足らないものであると自分に言い聞かせるというのも、大事なポイントになってくるかなと思う。
「他人の目を気にしている」とおっしゃってましたけど、すごく自分で世界を狭くしているだけなんじゃないかなと思うんですね。世界を狭くしすぎてしまうと、その自分の視界に入っているものだけで、自分の人生を構成してしまっちゃうので、そこの中でうまくやらなきゃいけない、バランスを取らなきゃいけないとなってきて、すごく動きにくくなる、ということになるんじゃないかと思うんですね。
実は他人の目を気にしているというところも、ちょっと言葉を変えると、自分の視野、というのがちょっと狭くなっちゃってる。あるいは視界が狭くなっちゃってる、というふうに思った方がいいのかなと思う。
「人の目を気にせずに仕事をする方法。」
「人の顔色を見ながら仕事をする」は、以前の職場でありました。
独裁的な上長がいて、数十人の部下のほとんどがその上長の顔色を見て仕事をしていました。お客様を見て仕事をする職場から異動してきた私としては、衝撃でした。
判断者であり、決裁権者である人が、情熱がありすぎてなのかパワハラ気味で、皆がその顔色を窺わざるを得ないと、チャレンジも制限されて成果もそれなりにしかならないでしょうね。
私の経験では特定の上長だけでしたが、このリスナーさんは周囲の複数の人に対してだとすると、人の考えばかりで判断して、自分の意思で進めることがまったくできなくなってしまい、結果、たいした成果も出せなくなりそうに思います。
まさに「自分の人生を生きていないという状態」ですね。
それより激しく同意したのが「そもそも、「仕事=人生」じゃない」です。
仕事は大事だし、一日に費やす時間が最も多いのが仕事なので、「仕事=人生」と言っても過言ではない人も多くいらっしゃると思いますが、ただ辛いだけだったり、仕事で心身を壊すようなことがあると、何のために生きているのかわからなくなってしまいます。
仕事もプライベートも、時に辛いこともありながら充実させることができるからこそ、幸せな人生になっていくと思います。
人生=仕事+プライベート+α
と考えられるとよいのかもしれませんね。