#397 澤円『メタ思考』読書アウトプット(第3章)

澤円さんの『メタ思考』のアウトプットの続きです。
第3章です。

第3章 課題を発見していく認知力

なにかの製品やサービスを目にしたとき、「ポイントはどこか」「どんな課題が潜んでいるか」をすぐに言語化できる力が、これからのビジネスで成果をあげていくといううえではとくに大事になると僕は考えています。
(中略)
基本的に、ビジネスは課題解決によって社会に貢献することですから、まずは「どんな課題があるか」を自分で見出せるかどうかで、その後の打つ手の精度が決まります。
(中略)
そこでまずは、目的やゴールは常に変化するものであるということを受け入れるマインドセットが必要です。もっというと、常に変化するものであることを受け入れるには、自分自身も常に変えていく必要があるということにほかなりません。
(中略)
目的やゴールがすべての結論になるわけじゃないと認識し、あらゆるものが「持続」していく世界で、「自分は今なにをするか」「本当はなにをしたいのか」を問い続けながら、自分を変化させていく生き方のほうが、結局は自分にとってのハッピーな人生へと近づいていけると思うのです。

P115-117 自分を変化させる人だけが生き残る

さまざまな問題に対して、「要するにポイントはこういうこと」と抽象化し、言語化できるようになると、顧客に対して汎用性のあるアイデアを提案することができて、より多くのビジネスチャンスをつかめるようになるはずです。
そして、このようなアプローチこそが「メタ思考」といえるでしょう。
個人でいうなら、自分の悩みすらメタ思考できるかどうか。厳しいリーダーに苦しめられているなら、その人の性格をただ恨むよりも、「リーダーと自分」が含まれているチームが社内でどんな働きを求められているのかを考えてみることや、管理職とチームメンバーという立場を俯瞰で考えてみるのはどうでしょう? すると、リーダーも厳しすぎる目標を会社に与えられていることに気づいたり、部署内の人数調整に問題があったり、タスクの振り分けがおかしいことに気づいたりするかもしれません。
もしも悩みの袋小路に入ってしまったら、いったんその思考から、意識的に自分を切り離してみてください。
「そもそも、どうしてわたしはこんなに困っているんだろう?」
「困っているポイントはなんだろう?」
「どうして今の状況が引き起こされたんだろう?」
このような感じで、自分から離れて、考えて、また離れてを繰り返し、徹底的に思考を深めたり、ほかの人との共通点を探したりしていくのです。
そんな思考を続けていると、視野が広くなり、やがて自分で自分を変えていける柔軟な生き方にまでつながっていくはずです。

P119-120 自分の悩みも抽象化するとラクになる

「会社の会議で話していても、いまいちメンバーに伝わっている感じがしない」と感じているリーダーであれば、課題をみんなの共通の課題になるように抽象化すれば、メンバーも前向きに参加してくれるようになるはずです。
(中略)
職場でなにかを少し変えようと提案しただけでも、人間には現状維持バイアスがあるため、必ずといっていいほど反対意見が続出するものです。実際、そんな経験をしたことがある人も多いと思います。
しかし、そんなときに課題を抽象化して共通の課題であることを説明したり、主語を換えたりするだけで、みんなが受け入れやすくなる可能性が高まります。
つまり、ものごとは変わっていないのに、わたしたちの認知のあり方や、その範囲が変わったわけです。
(中略)
いつもの仕事をメタ思考するということは、自分や自社を主語にした視点から、できるだけ遠く離れてみるということなのです。
そして、他者がどれだけ深く、あるいはどれだけ幅広くハッピーになれるかを探して行く。そのプロセスが、ビジネスという営みなのだと思います。

P126-129 主語を誰にするかで思考が変わる

目的やゴールは常に変化するものであるということを受け入れ、「外のものさし」を増やしながら、自分自身も常に変えていくことは、成果を出すきっかけになりそうです。
「自分から離れて、考えて、また離れてを繰り返し、徹底的に思考を深めたり、ほかの人との共通点を探したりしていく、
そんな思考を続けていると、視野が広くなり、やがて自分で自分を変えていける柔軟な生き方にまでつながっていく」は、意識して実践したいです。
自分への問いかけをするときに自分との距離も意識してみると、メタ思考に近づけそうに思いました。

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