つい先日、社内イベントの講義だったかVoicyだったかで紹介された本を読んだアウトプット。
佐藤航陽さんの『未来に先回りする思考法』という本です。
テクノロジーの進化の話から始まり、社会システムの話、そしてタイトルにある未来に先回りする話が綴られています。
肝心の未来に先回りする話はまだピンと来ないのですが、それまでの話で印象に残った部分と感想を書き残しておきます。
澤さんの深夜の福音ラジオでもルールについて似たような話がありました。
そのルールが決められたときから環境や条件が変わっていても、未だにルールが変わらない。
人間は変化を嫌うものだとは思いますが、変化しないと退化はしても進化はしないでしょうし、思考停止したままだと、失われた30年が、40年にも50年にもなってしまいそうです。
自分の仕事も新しいやり方を取り入れず、慣れたやりやすいやり方をしていると、多少スピードは上がってもあくまで経験値によるだけのもので効率化にはならないと思います。
「今までこうだったから」でなく「今まではこうだったけど」と環境や条件の変化に柔軟に対応できる思考に切り替えていきたいです。
これは私が仕事でもやってしまっていることです。
ある目的を達成するための手段として作業しているのに、いつの間にかその作業を完了することが目的になっていることが多々あります。
本来は、お客様により良いサービスを提供する目的のために事案の承認を得るはずが、いつの間にか承認を得ることが目的になり、さらにはその説明資料を作り上げることが目的になってしまいます。
原点を見失うと、本来の目的が作業にすり替わってしまい、こちらが伝えたいことと相手が聞きたいこととがズレてしまうなんてことが起こりがちです。
原点回帰は意識しているものの100%はできていません。
時間に追われても目的は見失わないよう意識し続けたいです。
ここ数年、20%ルールを取り入れている企業が増えているようです。
私が勤める会社でも取り入れており、私自身も20%の稼働を使って他の組織の業務に参画しています。
「なぜ20%なんだろう?」「2:8の法則で20%?」と思っていたのですが、Googleを参考にしていることは間違いなさそう。
しかし「20%のリソースを社員の意思決定に任せる」という経営のリスクヘッジではなく、社員のキャリアアップや組織の活性化が目的とされているところが違います。
そして、Googleでは非常に視座の高いところから生まれたルールだと知ることができました。
誰もが使うサービスを生み出すのもすごいですが、他者が真似するルールを生み出すのもすごいですね。