#400 澤円『メタ思考』読書アウトプット(第6章)

澤円さんの『メタ思考』のアウトプットの続き、最後の第6章です。

第6章 ストレスをなくすシェア力

僕は普段からひとつ、心がけていることがあります。それは、世の中を「面白いか/面白くないか」という判断軸で見るようにすること。そして、なるべく自分で面白いと感じることを自分の意志で選ぶようにして、たとえそれが難しいときでも、面白くないと感じることは積極的に避けるようにしています。
「面白いか/面白くないか」を判断するのは、自分自身の感覚をもとに決めることなので、自分の中に「答え」があります。
つまり、「面白いか/面白くないか」は、自分で選択することができる。しかも普段から自分で判断と選択をしていると、少しずつ「自己肯定感」も高まるようになっていきます。
一方で、「正しい/正しくない」「優れている/優れていない」といった判断軸で生きていると、人は簡単に不幸になってしまう。なぜなら、「正しい/正しくない」「優れている/優れていない」といった判断軸は、自分で簡単に選択できるものではないからです。

P208-209 「面白いかどうか」で判断する

では、世の中を「面白いか/面白くないか」という判断軸で見て生きていくためには、具体的にどうすればいいのでしょう。
僕の考えは、「自分ができることだけをやる」ということです。
自分ができること以外に目を向けないようにして、まずは自分ができることにひたすら集中するわけです。
(中略)
「自分ができること」というのは、自分の得意なことや長所と言い換えることもできます。
(中略)
ひと口に長所といっても、世の中には「ものさし」がいろいろあるということです。一般的に、学校の体育の成績がよければスポーツが得意とみなされますが、別の「ものさし」があれば、得意なものなんていくらでもつくることができる。
ひとつの「ものさし」にとらわれていると、その「ものさし」だけで長所や短所を位置づけてしまいますが、人間はそんな単純なものじゃあありません。場所や時間が違えば、長所が短所に反転することもあるし、そもそも世の中には違う種類の「ものさし」なんていくらでも存在します。

P211-213 自分の長所は自分で決める

なるべく自分ができることだけをやるようにして、やりたくないことやポジティブな気持ちになれないことはやらない。そんなふうに我慢をやめて、嫌いなことを意識的に避けていけば、ストレスから解放されていきます。そして、少しずつメンタルも安定していきます。
(中略)
そもそもメンタルが安定していなければ、本来の力は出せませんから、メンタルを安定させることは、自分のベストの結果を導くための前提条件といえます。
そこで、そんなときに心がけたいのは、「自分に甘くなったほうがいい」ということです。心が安定していないのだから、本来の力が発揮できなくてあたりまえ。それを理由に自分を責めていてもあまり意味がないのです。
(中略)
なにかに失敗したり、うまくいかなかったりしたときは、「そりゃ、そうだよな。今心配事だらけだもん」と考えて、自分に甘くなって、そんな自分を認めてしまうのがいいと思います。まずは心配事や心の重荷を減らしていくことに集中したほうが賢明ということです。

P215-216 メンタルが弱っている日は自分に甘くする

自分が「精神的にへこんだときに「どのくらいで元に戻るのか」を、経験をもとに把握しておくのも、とても役に立ちます。それを知っていれば、元に戻るだけの時間をスケジュール上で空けておくことができるからです。
そして、それを信頼できる相談相手やメンターとシェアしておくのです。
落ち込んでいるときは、しばらくそっとしておいてもらうことも大切です。
そんなときに、「自分はこのくらいで元に戻るから」とあらかじめ伝えておけば、まわりの人に事情がわかり、コミュニケーションがおかしくなることもありません。
(中略)
自分の少し弱い部分や、悩んでいることなど、いえる範囲で信頼できる人にシェアしておくと、いざというときにいろいろなかたちで助けてもらえます。
(中略)
自分もまた相手から弱点をシェアしてもらい、できるだけ助けることを心がけています。そうして、自分のことを率直に開示し合える関係が少しでもあると、気持ちがとてもラクになるはずです。
さらにいうと、どんどん予定が詰まったりトラブルが続いたりして心に余裕がない状態になってきたら、最後のひと踏ん張りの力は、「助けて」ということに使ってください。
最後の力は、困難に抗うために使うのではなく、他者を頼るためのメッセージを出すのに使ったほうがいいということです。

P221-224 自分の弱点は周囲に助けてもらう

本書の最後に、僕が気分を切り替えて、メンタルをリフレッシュさせるためにいつもおこなっている、とてもシンプルな習慣を紹介しましょう。
それは、今座っているとしたら、まずは「立ち上がる」こと。
屋内にいるとしたら「外へ出る」こと。
外へ出たら、できる限り「空を見上げる」ことです。
そのように意識して見える景色を変えて、新しい空気を吸い込むと、不思議と心に余裕が生まれて清々しい気持ちになれるはずです。
(中略)
本書で一貫してお伝えしてきたのは、自分の中にある種の「余裕」を持たせておく必要性です。
結局のところ、余裕がなければビジネスやマネジメント、人間関係の状態を客観的に俯瞰することもできないし、問題や課題に対して適切なアクションを取りづらくなります。
余裕があるからこそ、メタ思考ができ「外のものさし」で自分を眺めることができます。
ときに空を見上げながら、軽やかな気持ちで、一歩ずつ前へと進んでいきましょう。

P242-244 立ち上がり、外へ出て、空を見上げる

ハッピーになるために「面白いか/面白くないか」という判断軸を持ち、面白いと思うことに進んでいくのは、いい生き方だと思いました。
また、常に自分に厳しくし続けるのではなく、この章に書かれているように、自分のメンタルを整えつつ、「余裕」を持てるよう心がけるようにしていきたいです。
息が詰まったら、立ち上がって、外へ出て、空を見上げて、深呼吸までしてみると、追い込まれていた自分から離れて、メタ思考するよいきっかけにもなりそうです。
本書を通して、タイトルの「メタ思考」のイメージがはっきりしてきました。まだ鮮明というまでには至っていないので、少し時間を置いてから、再読したり、このnoteで振り返ってみようと思います。


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