#422 新名史典『「部下力」のみがき方』読書アウトプット(6章)

新名史典さんの『「部下力」のみがき方』を読んだアウトプット。6章です。

6章 上司の「気持ち」を予測して先回りしよう

上司に、相談やお願いをして助けてもらいたいと思い、そのアクションまでは起こしたとします。ここで終わる人が多いのですが、実はここから先がたいへん重要なのです。それによって、仕事の効率が大きく変わってくるからです。
ここでしなくてはならないことは、自分が頼んだ案件が次にどのように扱われるのかを予測することです。
相談やお願いをした以上、次に何かのアクションを上司にとってもらわなくてはなりません。何かを決めてほしいのか、誰かと調整してほしいのか、さらに上層部に了解を得てもらいたいのか、などといったことです。
(中略)
大事なことは、上司が次にしなくてはならないことを、部下自身が「してあげる」ことです。
それによって、下駄を預けた状態であっても、実際にコントロールしているのは部下自身である、という状況をつくることができます。完全にやってあげることは難しいとしても、少し立ち入ることで、実は上司は大いに助かるのです。

P128-131 上司が、次にどう行動するかを予測しよう

あなたは、上司が今、何に最も時間を割いているのか、何に一番気を取られているのかをチェックしているでしょうか。
たしかに、上司が部下にそんなことを報告することは少ないでしょう。部下は上司に報告する。また行動予定も報告する。しかし、その逆はありません。
ただ、上司の行動や重要業務を知ることが不可能なわけではありません。これは、ひと言で言えば、「アンテナの張り方しだい」で、知ることができます。情報収集のうまい人は、このアンテナの張り方が優れています。
(中略)
問題は、今上司が頭を悩ませている最重要課題は何なのかを探ることです。とくに、そういう場合は、電話でも頻繁に話が出てくるはずです。アンテナをきちんと張っている人は、このような状況下での情報収集能力に優れています。
(中略)
すべての人の話に注意を払う必要はありませんが、社内のキーパーソンである上司の言動には、特に注意を払っておきましょう

P134-135 上司は何を抱えているのか?(優先順位を知る)

あなたは、上司に大事な案件を報告したくて、朝から機会をうかがっています。しかし、朝からずっと忙しそうな上司には、ひっきりなしにいろいろな方が話しに来るし、電話もしょっちゅうかかってきているため、なかなかタイミングが合いません。
(中略)
それは「アポイント」を取るということです。
(中略)
これが有効なのです。それは「アポイント」という名目の、相手への「配慮」となるからです。
(中略)
上司はその「配慮」にありがたさを感じるのです。この当たり前のことを繰り返していると、上司はあなたに対して、絶大な信頼を寄せてくれるようになります。
では、忙しい上司に話かけると、なぜ怒られるのか? その瞬間、上司は別のことで頭がいっぱいだからです。そのとき報告に行くと、上司の思考は、いったん遮られることになります。その報告後に頭をリセットして、もう一度仕切り直すのが面倒なのです。
メールを打っている最中に話しかけられるときは、それが顕著です。文章を考えるときには、人はかなり集中しています。話をしているとき以上に、1人の世界に没頭しています。
この作業を中断されることが、非常に大きなストレスになるのです。

P144-146 ひと手間加えよう>>>報告編

この章では、常に忙しい上司を動かして仕事を進めるためのノウハウが書かれていました。決して媚を売るのではなく、上司にストレスを与えないように先回りして行動し、部下自身が上司をコントロールする状態ができると理想だと思いました。
必ずしもよい上司ばかりではないので、仕事と割り切って行動できるかがポイントですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?