#530 ベン・ホロウィッツ『HARD THINGS』読書アウトプット(第1~3章)

ベン・ホロウィッツさんの『HARD THINGS』を読んだアウトプット。
PMP資格維持を兼ねて読みました。
本書は、CEOを経験した著者の苦労話が綴られています。
まずは第1~3章です。
1章、2章は書き留めておきたい箇所がなかったので、3章から。

第3章 直感を信じる

私の経歴の中で早くに学んだ教訓は、大企業でプロジェクト全体が遅れる原因は、必ずひとりの人間に帰着するということだった。エンジニアが決断を待って立ち往生しているかもしれないし、マネージャーが重要な購買の権限が自分にはないと思っているかもしれない。そういう小さな、一見些細なためらいが、致命的な遅れの原因になりなねない。私には一切のためらいも許されなかったので、アンソニーとジェイソンとチーム全員によるミーティングを毎日設定した---ただし、彼らの拠点はテキサス州プレイノで、私はシリコンバレーにいた。目的は、あらゆる障害を取り除くことだった。いかなる理由で停滞していたとしても、それを24時間以上続けてはならない---次のミーティングまでの時間だ。

P75-76 60日の命

製品管理チームは、「正しいとわかってる要望に背を向け、役に立つかもしれない何かを追求するなんてできない」という。
このやりとりは製品戦略のすべてを物語っている。正しい製品を見極めるのはイノベーターの仕事であり、顧客のすることではない。顧客にわかるのは、自分が現行製品の経験に基づいて欲しいと思っている機能だけだ。イノベーターは、可能なことはすべて取り入れられるが、顧客が真実だと信じていることを無視しなければならないことも多い。つまり、イノベーターには知識、スキル、そして勇気が必要になる。時として、創業者だけがデータを無視する勇気を持ち合わせていることがある。

P84-85 社員にすべてを打ち明ける

「大企業でプロジェクト全体が遅れる原因は、必ずひとりの人間に帰着する」という個人によるボトルネックは、他の業務を優先したり、交渉しづらい相手や話のの交渉を先延ばしにしたりして、往々にして起こり得ることだと思います。
そのために頻繁なミーティングが必要になってくるということですね。

「イノベーターには知識、スキル、そして勇気が必要になる。時として、創業者だけがデータを無視する勇気を持ち合わせていることがある。」
これは新規事業を進める上で参考にしておきたいことだと思いました。
この「勇気」の前に、「熱意」も必要不可欠だと思っています。


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