博士の焦りとミュージカルーおすすめ楽曲紹介
お茶はいかが?
日々乃 夢/すやこです。
今日はミュージカルについて書きます。
なぜミュージカル?
私は小さい頃からミュージカルが好きで、子供ミュージカルを始め様々な作品を見てきました。
『アニー』『レ・ミゼラブル』『ミス・サイゴン』『ライオンキング』『リトルマーメイド』『コーラスライン』『ラ・カージュ・オ・フォール』『ビリー・エリオット』などなど…
最近は、『ディア・エヴァン・ハンセン』『13:ザ・ミュージカル』を見ました。
スコットランドに留学した際には、首都エディンバラとイギリスのロンドンでミュージカルを見る機会がありました。
『ヨセフ・アンド・ザ・アメージング・テクニカラー・ドリームコート』と『ウィキッド』です。
どちらも日本で公演されたことのある有名な作品で、映画にもなっています。
ミュージカルを見ると、時代ごとの社会課題や文化的背景、現代まで続く問題などを広く知ることが出来るのでとても勉強になります。
例えば、アニーはアメリカの大恐慌の時代を描いていて、子供ながらに「大恐慌ってなに?」「なぜこんなに孤児がいるの?」「ルーズベルト大統領ってどんな人?」と考えていました。
アニーは10回ほど見たのでおおよそモノマネ出来るくらいになりました。
博士の焦りとミュージカル
さて、博士課程に入ってからもミュージカルは心の支えとなっています。
文章を書き続ける日々では、メロディが足りないのです。
「このモヤモヤを歌にしたい…」という願望を叶えてくれるのがミュージカルです。
①30/90("Tick Tick… Boom!"より)
30歳の誕生日に嫌気がさしている主人公の歌です。
ただ30歳が嫌というよりは、何も成し遂げていないことを嘆き、これから何を成し遂げられるのか分からず、それでも進んでいく時間に「どうにか止まってくれない?」と投げかけます。
「なぜ子供のままでいられないの?」「失敗できない、でも焦ってはいけない、でも何かしないと」と畳みかけるところがお勧めです。
博士課程で業績がなかなか上がらない日々にぴったりです。
②Defying Gravity ("Wicked"より)
何かに抗っていきたい時にお勧めです。
「なんでこう出来ないの?」「なんでこうじゃないの?」という抑圧を跳ねのけて、「飛んでいる間は孤独だけど、少なくとも自由」と歌い上げます。
人と違う道を選び、孤独を深め、批判されることも多いけれど、少なくとも信じる道を進んでいるという自由さはあると感じます。
博士課程で研究の意義が分からない日々にぴったりです。
③Scream ("High School Musical 3: Senior Year"より)
進路に迷う人におすすめの曲です。特に道を示すのでもなく、かといって落ち込んでいるのでもなく、ただただ叫んで自問自答する高校3年生の歌です。曲の終わりに「あ~~!」と叫ぶところがおすすめです。
右にも左にも行けず、かといって留まっているわけにはいかない焦りがある時に聞くのが良いでしょう。
博士課程で孤独に悩む日々にぴったりです。
④Come So Far (Got So Far To Go)(映画"Hairspray"より)
ここまで来たけど、まだこれから、という歌です。
ヘアスプレーが扱うアメリカの人種差別問題や体型コンプレックス、引きこもりなどは、とても重要な視点です。達成したことを称えつつ、それでもまだまだこれからやることがあり、やらなければいけないという呼びかけはとても力強いものです。
博士課程で山積みの社会課題に向き合い格闘する日々にぴったりです。
⑤A Spoonful of Sugar ("Mary Poppins"より)
日本語では「お砂糖ひとさじで」と訳されています。「少しの砂糖で薬が飲める」から、つまり楽しい要素が少しでもあれば大変なことや難しいことをこなすことが出来ると歌っているのです。
この曲を聞いているとちょっとした工夫や楽しみで大変な仕事をこなせるようになるという気がしてきます。
博士課程で申請書を書かなくてはいけない日々にぴったりです。
困難を歌う
私が考えるミュージカルの魅力として、「困難を話す」のではなく「困難を歌う」というところがあります。もちろん、語りも重要なミュージカルの一部ですし、踊りもそうです。しかし、「歌う」ことによって歌詞では前向きに歌っているけれどメロディが悲しかったり、歌詞では後ろ向きに歌っているけれどメロディが楽しかったり、と複雑な感情の動きを表現していると思うのです。コーラスも入るので、主人公の歌声と応答するように励ましたり非難する歌もあります。
人生にもコーラスが必要だと思います。
博士の日々がミュージカルになったら…
博士学生のタイピング音から始まるミュージカル、周りには積み上げられた本と紙の山という場面は欠かせません。
指導教授との面談をデュエットにするのも良さそうです。
歌詞(仮)
学生「進捗です~♪」
指導教授「やり直しです~♪」
学生「直しました~♪」
指導教授「まだ意味不明です~♪」
コーラス(分からない 分からな~い♪)
学生「頑張ります~♪」
コーラス(頑張れない 頑張れな~い♪)
指導教授と学生「もう限界よ~♪」
コーラス(まだまだまだ~♪)
研究室の机の上で踊り、学会の懇親会の場面では是非スローモーションにして主人公の博士学生の孤独を演出したいです。
博士号授与式を最後の場面としたら盛り上がりそうです。
おまけ(コンパス・オブ・ユア・ハート)
東京ディズニーシーのアトラクションに「シンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジ」があります。
このアトラクションで堪能できるのが、「コンパス・オブ・ユア・ハート」です。
ある年の冬、ディズニーシーを訪れた際に乗ってみたところ「ちょっと暗いし、私は怖いかも…」と思っていたのですが、歌声でビビッときました!
そうして、他のアトラクションに見向きもせず乗り続けました。
友達について歌っている箇所があり、友達の少ない私にはピンと来ないところではあるですが、ミュージカルナンバーとして素晴らしい盛り上がりを見せる一曲です。
シンドバット「心のコンパスを信じるんだ!(ニャンニャーン🐯)」