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フロリダで人気の日本庭園「Morikami Garden」に行ってきた。

この前、彼女の実家のあるフロリダのボカラトンに2ヶ月ほど滞在してて、のんびり家で過ごしながらちょいちょい観光地にも足を運んでいた。

フロリダといえばマイアミのビーチや、ユニバーサルやディズニーだと思うんだけど、なんとこんなところに「日本庭園」があるとのこと。
スーパーやモールに行っても日本人どころかアジア人も少ないこの場所に日本庭園があるなんて意外すぎる。

その名は"Morikami Garden (モリカミ ガーデン)"。

日本語のGoogleで検索したらあんまり情報が出てこなかったから日本では知名度は低いと思うけど、現地ではかなり人気の観光地になっているようだった。ここが地元の彼女は子供の時からここで太鼓の演奏会を観に行ったり、コスプレ祭り?みたいなものに参加したりしていたとのこと。


こんなところに日本人が住んでいた

行く前に調べて見た。
120年ぐらい前に京都出身の酒井醸さんという日本人開拓者がフロリダのボカラトンに移住し、仲間を日本から呼んでこの場所で日本人コロニーを作ったらしい。その当時フロリダは大開発が始まったばかりで土地がたくさんあったんだろう。

酒井醸さんが作った日本移民のコロニーは「大和コロニー」と名付けられ、3,40人ぐらいで日本人が住んで、農民としてパイナップルを作っていたとのこと。(今でも地元ではYamato Roadという名前の道路があった)しかし、厳しい気候環境や時代の変化でコロニーのメンバーは帰国したりして少しずつ減っていき、第二次世界大戦を契機に解体された。

最終的には、日本から移住していた森上助次(ジョージモリカミ)さんだけがその場所に残って農業や事業を継続していた。森上さんは相続人がいなかったので、持っていた広い土地を州と郡に寄贈し、「大和コロニー」の記憶を留めることを希望し、日本庭園「Morikami musium」が作られることになったという。

今でさえアメリカではアジア人差別の問題があるのだから、その時代はもっともっと大変で厳しかったと思う。今みたいに簡単に帰国もできないし、インターネットも無かったから故郷が寂しくなることもたくさんあっただろう。どういう気持ちでここに住んでいたのだろう・・・?

実際に行ってみた!

彼女の実家から近かったので車で行ってみた。
びっくりしたのは完成度の高さとその人気っぷり!

もちろん日本の植物はフロリダでは育たないので、植物はフロリダっぽく置き換わっているのだけど、それがなんとも新鮮で面白い!
特に盆栽はフロリダの木を使っていて全部興味深かった。

庭師はアメリカ人の女性らしい
フロリダの盆栽シリーズ

また、平日なのにすごい観光客が来ていた。
専用観光バスがあるぐらいなので、この日本庭園を目的に遠くから来る人もいるのだろう。彼女曰くアクセント的にイギリスから来ている人もいたみたい。

日本庭園にワニが出没

庭園を歩いていたら、何やら人だかりが。
何だろうと思って近くに行ったら、まさかの・・・

ワニがいた。笑
(結局これが一番人気だったかもしれない)

おわりに

これからフロリダに行く機会がある人はディズニーやビーチを行った後に是非「森上ガーデン」に行ってみてください!

フロリダ版日本庭園が楽しめるだけでなく、100年前にここにいた日本人移民たちのフロンティア精神を感じられる場所です。

森上ガーデンについて、彼女が詳しく記事を書いているので、気になる方は読んでみてください。(英語の勉強になります!)

彼女と森上ガーデンにて

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