予約と乾燥とキモチ
一本一本の繊維が25℃設定の風に揺られる
もともとがピンク色だったかのような布、本当にそうだった。
ただ、名前は変わる。
ふと目を逸らした隙に、意識から外したうちに、あの日に肩を並べて夜を見た友を見失う。
憧れ、眺めていた憂いを見失う。
名は、体を表し、変わりゆく体は、現状を表しているのだろうから、その名の中に、私はおらず、ただ見失う。
良くないと思う歌、沁みないメロディは河川敷に吹きつくなにもない風のようで無音。
目分量で溢しあって、貶しながら手助けしあって街を浸す。
あえてこの光景に挿絵をつけるなら、きっと円を紡いだ肩肘の傷。塞ぐならしっかりと両手で。
巣食を施しはしないから、見つけて欲しいと頼む。
自分の力なんか何も無い、吹けば飛んでゆく。
思いやりのバスケットの中身はチキンとハムのサンドイッチ。
ポットに入った暖かな光は、注いだ瞬間に失われていく期待の様に追いかけたい。
失いたく無いメロディは、光の様にわたしの友達