「自分の頭で考える」理由を自分の頭で考えてみたら、まとまりのない長文になってしまった。
AI時代は人間の仕事がAIによって代行され、沢山の仕事がなくなると言われている。その時に仕事が出来るようになる為には「自分の頭で考えること」が重視されるらしい。その手の本や情報はいっぱいある。いままでは「知識」を記憶して、「経験」と「勘」と「体力」があれば成功し出世できたとか、良い大学に入って大企業に入れば人生の勝利者になれたが、これからはそうじゃない時代になると書いてある事が多い。ここで「それって本当なの?」
思考は、価値観、経験、客観的情報、知識を総動員し組み合わせて何か新しいアウトプットを出すために行う。人間の出来る事は、客観的な外部データと自らの価値観経験を元にして「思考のパターン」に当てはめる事ではないかと思っている。これを意識してすれば「思考」だし、無意識で出来る時「直観」になると理解している。
「知識」は思考する為の「初期条件」の一つだから絶対に必要になる。その条件が揃わない時は、情報を「調査」するか対象を「観察」して情報を得る。初期条件が多いと精度が上がるのが一般的なので、多い方が良い。「知識」には「経験によって得たモノ」も含む。「価値観」は軸である。客観的な視点も軸である。思考によって点をつなぎ、面を作り点の埋まってないところから新しいアウトプットを見つける。
以前は思考する事だけではなく、言われたことを淡々とやる仕事も人間がしていたから、それがよくできれば成功へと繋がった。時間かければ経験が増えて判断が正しくなるので経験者が重宝された。でも淡々とした仕事は今後AIに置き換わる。今のところAIには意思がなく言われた事を淡々と高速で処理する。なので人間よりも高速に経験データが溜まる。
ところで、どんな人でも「嘘をつく」し「思い違いをする」。また、体調や疲労、精神状態などの内部状態や外部の環境、人間関係で認識が正しく出来ず、アウトプットの精度が揺らぐ。これらの事実も認めた上で修正対応が必要になる。つまり人間は、思った以上に「生産性」が低く、機械の特徴は「再現性」が良く「高速」で処理できることによる「生産性」の良さになる。世の中にはマニュアルやノウハウ、資料が溢れているし成功者の体験談やそれを教えてくれる人もいる。今までは過去の真似をすれば人間でも生産性が上がった。でも最近はどんなに頑張っても処理速度と再現性では人間はコンピュータに勝てない。
思考や直観は今のところ人間しかできない作業になるので、人間がやる重要性が増す。ただし、自分の頭で考えると、わざわざ時間とエネルギーを使って脳を働かせる為、生産性、スピード重視、経済重視の環境では方向性が一致しない事があると思われる。自分の頭で考えた事によって生産性が悪くならない思考のやり方が求められると思います。