ホロタ アイサ 文 希夢 絵 何かが小さく弾けた 始まりの 合図 静寂はゆらめき あちこちで かすかに 音が鳴り始めました 「ポパッ・・・ポパッ…
農道を走る軽バスの窓から吹き込む風は 汗ばんだ顔を撫でて、心地よさを運んでくれる。 青々とした田んぼの上を風の道が流れ、土の匂いと草の匂いの混ざった懐かしい刺激が…
AISA
2023年4月8日 18:20
ホロタ アイサ 文 希夢 絵 何かが小さく弾けた 始まりの 合図静寂はゆらめきあちこちで かすかに 音が鳴り始めました「ポパッ・・・ポパッ・・・ポパッ・・・」その音は だんだんと大きく 広がってゆきましたそれはまるで 波動の共鳴それはまるで 光のダンス真空劇場に アルトナイトが 生まれた その瞬間空(くう)が弾け未だ見ぬすべてが
2022年9月2日 22:04
農道を走る軽バスの窓から吹き込む風は汗ばんだ顔を撫でて、心地よさを運んでくれる。青々とした田んぼの上を風の道が流れ、土の匂いと草の匂いの混ざった懐かしい刺激が鼻の奥をくすぐる。みちのくの牧歌的な景色を車窓からぼんやり眺めるのが私は大好きだ。夏至を迎え日の長くなった夕暮れ時は、特に風が心地よい。ここ数年、私と相方さんは長年放置されていた梅畑の手入れをしてあそんでいる。その梅の木は祖母が