助けを求められていないなら、助けてはいけない
皆さんは仕事における立場はどのような立場をお持ちだろうか。最も下っ端、ちょっと下っ端よりはマシな平社員、中堅、部下を持つマネージャーなど、色々あると思う。
かく言う私は下っ端よりはマシ、ぐらい。中堅だよと言ってくれる人もいますが…。これぐらいの立場になってくると、下っ端の仕事が気になってきますよね。
仕事に参加したばかりの、新卒下っ端
仕事をまだ全く覚えられない、新卒のような下っ端であれば困ってることはないですか?と声をかけるのは悪いことではなさそうです。そりゃ新卒で仕事に参加したばかりなら、知らなくて当然です。自分自身そういう下っ端だった経験があるなら、下っ端の気持ちを汲んで動くのも悪くないでしょう。
仕事が一向にできない平社員
しかしそうでもない人もいます。30過ぎて仕事が一向にできない、要領が悪いがゆえに未だに下っ端相当の平社員も居ます。イメージしやすいように平社員という言い方をしたがここに契約形態は関係ありません。契約社員だろうと派遣だろうと、もういい加減下っ端を脱してもいいはずなのに、自律的に動くことが出来ないような人のことを言っています。
100件以上のリレーがあったやり取りを丸投げさん
これはイメージしやすいように提示する私の経験談です。皆さんの仕事場ではSlackやTeamsを使うことがありますか?私の職場ではSlackを活用しているのですが、スレッドで100件近いやり取りをして、その150件目ぐらいのメッセージで丸投げさんからこのようなメッセージが飛んできます。
いや、100件超えのメッセージを読めと?この人は私のやってる作業の足回りサポートのような立場で来た人なんですが、これじゃむしろ足手まといです。普通こういう時まともな人なら
こんな感じで何をしてほしいのかを書くと思います。この人は凄い。本当に丸投げです。過去に酷い丸投げ上司のことも聞いたことがありますが、その人は100件近いやり取りをそもそもしていないので、早いペースで仕事を投げていますからまだマシです。私の過去の尊敬できる上司に「丸投げって一言に言っても、丸投げする技術ってものがあるんだよねぇ。そのうち分かるよ」と言われたことがあるのですが、こんな形でわかる様になるとは思いませんでした。
そんな丸投げさんへの助け舟
この丸投げさんの能力の低さを提示しないことには話がうまく展開できないのでこのような説明をしました。みなさんもこういう人にげんなりさせられた経験があるのではないでしょうか?
私も相当に萎えていたのですが、まぁ仕事です。無能な人がいても、仕方がないと割り切って過ごしていました。しかし丸投げさんは見ての通りのパーなので、ちょいちょいくだらないやらかしや、見当違いな行動を取ります。先に述べた100件のやり取りも、私なら1発で終わらせることができるような内容ですが、まぁそこは仕方ありません。1発で終わらせることを、自分と同等の実力を持ってもらうことを期待するのは筋違いですし、そうなるように育てるのも私の役割です。
なので、ちょっとおかしなことをしていたら振る舞いを改善してもらえるようにアドバイスをするようにしていました。これが大きな間違いでした。
丸投げさんはプライドを持って丸投げしている
丸投げさん、このアドバイスを「私の技量をバカにされた!否定されている!傷ついた!」と上司に泣きつきます。言い方には相当気を使って、否定するような言い方はしていません。
まぁ、丸投げさん的には私のやり方を否定された!と捉えるのでしょう。確かにそういう読み方をすればそう見えるでしょう。そりゃあそうです、丸投げさんのやり方は非効率な部分があって、それを改善してほしいからこういう話をしているのです。が、この人はとにかく傷ついてしまうのです。
まるで「繊細さん」です。
気づいている人もいると思いますが、「非効率」というのは余計な一言に見えるかもしれません。じゃあ非効率と言わなかったらどうなるか?というと「別に問題ないならそんなことを言って否定することないじゃないですか!」と怒ります。非効率という指摘はあってもなくても、丸投げさんにとっては同じことなのです。
丸投げさんは、このような丸投げの仕方、自分自身の仕事にとてつもないプライドを持っています。上記の増田では首元にナイフを突きつけられているように考えているという捉え方をしていますね。これは、丸投げさんとの付き合い方のヒントにもなります。
助けを求められていないなら、助けてはいけない
丸投げさんは仕事を「出来ている」と自認しています。大事なのは、出来ているというのはcanではないです、satisfactoryです。canだと思っているなら改善を受け入れる余裕がありますが、丸投げさんのような人は自分自身をsatisfactoryと評価しているので、そのようなフィードバック、改善は求めていません。助けも当然、求めていません。その助けはすなわち、丸投げさんが自分自身で自分に突きつけているナイフを押してしまい、被害者ムーブを始めてしまいます。これは普通の人の感覚では、おそらく理解できません。
先に説明したような「新卒下っ端」なら助けてあげるのは有効でしょうし、仕事は出来なくて当然です。ここで丸投げさんのような反応をする人は珍しいです(いないわけではないです)。そういう人には、直接的に手を貸さなくても「なにか困ってませんか?」と聞くのはいいことでしょう。しかし、丸投げさんのようなもうそこそこ社会人歴があるのにそういう仕事の出来なさがある人は、助けを求められていないなら助けるのは避けたほうが良いです。助けを求めるスキルが欠ける人もいます、苦手な人もいます。そういう人を助けてあげたい気持ちはわかります。ですが、それで自分自身がボロボロになっては元も子もありません。
助ける力も有限です。有限の時間、労力をこのような丸投げさんのような人に使う価値はありません。そして、丸投げさんのような、繊細さんのような人は被害者ムーブが本当に得意なので、貴方の立場を悪くします。増田の記事ではコミュニティが崩壊したようですが、仕事だと良くてチームが崩壊、悪ければ貴方の生活を崩壊させます。
#仕事での気づき