ホオズキの花咲いて梅雨
関東地方の今年(令和6年)の梅雨入りは例年より半月ほど遅かったようだ。浮世には、梅雨が死ぬほど好きという人もいるだろうけど、私はうっとうしくて嫌だ。
昨日、そんなことを思いながら庭の周辺をぶらぶらしていたらホオズキの花を見つけた。
ホオズキの実は、知らない人を探すのが大変なほどよく知られているが、花となると逆ではないだろうか。じつを言えば、自宅の庭先にあるというのに私も知らなかったのだ。今年はじめて〝発見〟した。
庭先にありながらいままで知らなかった理由はいくつかある。
まず、大きさがかなり小さいこと。定規で計ったら直径が2センチにも満たなかった。ちなみに、1円硬貨の直径がちょうど2センチだ。
次に、花が下を向いていること。しかも葉の陰にあるため上からは見えにくい。色が白いから地味、花の数が少ないなどがあげられる。
早く咲いたものはすでに実になっている。下の写真の実は大きいが、実の形になりはじめたばかりの小さいものなどさまざまだ。
おまけ。
ブルーベリーの実がたくさん生っている。まだ熟すまでにはなっていない。いっせいに熟していくのではなく、写真のようにバラバラだ。木は7本あるが、熟しぐあいは木によってもさまざまだ。
熟すと野鳥が食いにくる。拙宅だけでは消費しきれないので、結果的に野鳥に貢献することになる。
母が生前、「あ、また鳥がつついてる」なんてしばしば言っていたものだが、私は「いいんだよ。野鳥を放し飼いにしてるんだから」なんて茶化していたことを思い出す。
私はぎらぎらと照りつける太陽が大好きだ。地面にくっきりと落ちる濃い影も、葦や夏草が茂る河原の草いきれも好きだ。
早く梅雨が明けてほしい。