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目の見えない精神科医が、見えなくなって分かったこと

新年あけました。
2025年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

9連休もあった年末年始でしたが、
アッという間に過ぎていきました。

きっと皆さんの想いも同じはず”(-“”-)”

アッという間でしたが、
通常よりも長い休みでしたので、
積読していた本を読破することが出来ました。

その中の1冊がこちら。

著者:福場将太
発行所:株式会社サンマーク出版

■ 目次

はじめに
第一部      見えないからこそ、見えないもの。
見えないからこそ、見えるもの。
第二部      見えるからこそ、見えるもの。
見えるからこそ、見えないもの。
第三部      もう一度目が見えるなら。
はじめにのような、おわりに。

■ バリアバリュー

この本の存在は、
NOTEのどなたかのブログで知りました。

医療系人材紹介エージェントをやっておりますが、
目の見えない医師がいることを
存じ上げませんでした。

純粋に興味本位で
本を購入し読み進めていくと、
私は自分のちっちゃな世界で
物事を見ていると知りました。

例えば、
私の中では、
医師は五体満足があたりまえ。

あたりまえ以外を
想像することすら出来ない。

半世紀生きてきても、
経験してきた事以外については
想像すら出来ないのだと
あらためて、自分の小ささを知り、
若干落ち込みました( ̄▽ ̄)

落ち込みましたが、
NOTEでこの本を知り、
読んだことによって、
自分の状態を知れたので
まあ良いかとも思ってもいます。

あともう一つ。

本を読まないと
知らなかった言葉がありました。

バリアバリュー
「障害の価値」

バリアバリューを意識して
読み進めていくと、
福場先生がおっしゃっている
”見えないからこそ、見えるもの”を
知りたくなってきます。

■ 伝えたのに伝わらない理由

クリニック開業支援の
職員研修で意識して
もらっていることがあります。

・自分と他人は違う
・以心伝心はない
・相手が理解できる言葉で伝えないと、伝わらない

医療機関は、
具合が悪い方が来る処。

クリニックの場合、
患者さんを出来るだけお待たせしないで、
お帰り頂きたいと考える職員が多いです。

人数が限られている中、
患者さんを出来るだけお待たせしないで
院内の運営をどう進めていくかは、
職員同士のコミュニケーションが大切になってきます。

そのことを研修でお伝えしているのですが、
福場先生が書かれている
【伝えたのに伝わらない理由】を
読んで頂けたら、
スーッとわかるな~と
思ってしまいました。
(第二部見えるからこそ、見えるもの。見えるからこそ、見えないもの。189頁)

私たちは自然と
自分が出来ていること
見えていること、
信じていること等
“自分”を基準に物事を発していることが
往々にしてあります。

そのことに気づくことが出来ただけでも
この本を読んでよかったなと思いました。

以前、どこかの本で出逢った言葉、
“人は自分が見たいものだけしか見ず、
自分が聞きたいことだけ聞いている。
だから、何かを起こすときには
目的が同じなのか、確認が必要なんだ。“

■    こんな方にお薦め

見えない世界ってどんな感じ?
という興味から
本をとっても良いと思います。

目が見えない方の世界は、
私たちが想像している世界と
どうやら違うらしいということに、
まず驚きました。

その辺りも
是非、気にして読んで頂くと
面白いかもしれません=^_^=

また、自分の言葉が
相手に伝わらないと感じている方にも
お薦めします。

伝わっていないのは、
自分に問題があると、自分事として捉えると
伝え方を工夫しようという意識が生まれます。

伝わらないのは、
自分の語彙力のなさかもしれない、
そもそも伝え方だけではなく、
相手と自分が気にしていることが違うので、
伝わらないのかも??と
勝手に考える様になるかもしれません。

そうしたら、
いろいろ工夫を考えだし、
気づいたら、自分の可能性も
広がっていた!?という
素敵な結果になっているかもしれません。

気になる方は
是非お読みください。

お薦めします。

以上

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DEPOC 梅澤 (医療系人材紹介エージェント)
医療系人材紹介エージェント。日々、医師や看護師さんとお目にかかり、思うことや、自分がお邪魔して、こちらに人材を紹介したいな~と思う、医療機関さんが募集している人材情報を掲載していきます。あとは、自分の趣味のダイビングのことも書いて参ります。医療系で海好きの人と繋がりたいです。

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