Dr.Aの転職ー最後の決断は自分ー
医師のキャリアは
医師の数だけあります。
医師の転職に携わって
実感していることがあります。
腹を括って、覚悟を決めて
転職活動をしている医師には、
ご縁が寄ってきますし、
その時最適と思える職場に出会えます。
成り行きで、仕方なく転職活動をしている医師には、
現段階で、最適と思われる話がでてきても、
私ども紹介会社からは腑に落ちない
不思議な言動をする医師もいらっしゃいます。
■ Dr.A
Dr.Aとお目にかかったのは
先輩医師からの紹介でした。
先輩医師からは、
“ちょっと厄介な事情を抱えていて、
本人(Dr.A)にとっては、
医師として常勤で働くことが
一番良いだろう。“
ということを伺っていました。
実際にお目にかかり、
お話を伺っていると、
確かに厄介な事情がありましたが、
医師として働く上では
何ら問題のないことでした。
ということで、
常勤の転職先を
お探しにすることに。
Dr.A本人の希望を伺いましたが、
そのまま普通に転職活動をするには
厳しいかなと思う処も正直ありました。
と云いますのは、
Dr.Aの科目は
専門性が高すぎる科目で
その科目から離れて
どんなことが出来るのかということを
確認する必要があること。
あとはDr.Aの年齢と
体力的なことも
懸念材料ではありました。
医師の業務内容によっては、
ベテラン医師よりも、
経験の浅い先生でも
マニュアルに沿って
患者さんを数だけこなしてと
はっきり言う医療機関もあるからです。
そんなこんなで、
Dr.Aの転職先の
探索が始まります。
■ はじめての転職活動
Dr.Aですが、
大学卒業後は医局に所属。
結婚・出産・子育て中も
医局に所属しながら
非常勤医として働いてきました。
その為、
ご自身が主体となって転職するのもはじめて、
勿論、紹介会社を通しての転職活動もはじめて。
はじめでづくしの
転職活動が開始。
そして、私どもDEPOCとの面談後、
転職魂に火が付いたと申し上げれば良いのか、
とにかく就職する!と焦ってしまったのか、
医師の求人がたんまり掲載されている
某サイトに登録したそうです。
そこから、
たくさんの紹介会社からの
求人メールが届き、
どの会社にメールを返信したのか、
それすらもわからず、
紹介会社との面談も、
どの会社としたかわからない
そんな状態になられていました。
私どもDEPOCからお伝えしたのは、
・紹介会社の数を、自分で把握できる数にして下さい。
・どこの医療機関に匿名経歴書を提出したのかわからないのは
求職者として、一番よろしくない状況です
と2点をお伝えしました。
特に、匿名経歴書の提出先を、
Dr.Aが把握していないのが問題だということを、
メールでもお伝えしましたし、
実際に再度お目にかかっても
お伝えしました。
これから紹介会社を通して
はじめての転職活動をされる医師の皆さん、
この辺りはお気をつけ下さい。
・紹介会社への登録は自分が把握できる数であること
・匿名経歴書を提出した先を把握していること
医療機関によっては、
複数の紹介会社から
同じDrの打診があった場合、
Drに対して不信に思う
事務長・担当者がいることもあります。
だからこそ、お気をつけ下さい。
■ 最後に決めるのは自分
さて、Dr.Aの転職活動の続きです。
転職活動をしている中で、
Drのご希望に最適という条件の
医療機関がでてきました。
Dr.Aが専門で
やってきた科目も活かせるし、
何よりもDr.Aの希望に添っている。
書類選考も通過、
医療機関側との面接も
無事クリア。
内定を頂き、
あとは書類にサインをし
入職日を待つだけの日々。
ここで、Dr.Aが
私どもが腑に落ちない言動を
起こします。。。
私どもとしては
寝耳に水。
Dr.Aの懸念点を
ひとつひとつクリアにし、
納得頂いた上での
内定だったのに”(-“”-)”
Dr.Aからのメールをみて、
エージェントとしての感想は、
成り行きで、転職活動をしている医師は、
最後の最後に自分で決めきれないんだなと云うこと。
自分が働く場所でもあるのに、
自分で決断できないのが
私には理解しかねました。
■ Dr.Aのその後
Dr.Aのその後です。
結論として、
お話が進んでいた
医療機関に転職されました^_^。
しかしながら、
医療機関との
書類を締結するまで、
紆余曲折がありました。
私のエージェントとしての経験では、
Dr.Aの様な行動をとれば、
医療機関側からお断りされる
可能性が多大です。
ですが、
今回は諸事情もあり、
医療機関の担当者が
粘り強くDr.Aの要望に対して
対応して下さいました。
有難い限りです。
Dr.Aの場合、
医療機関の担当者が良い方だったこと、
最終的にDr.Aが動いたことが
結果として、自分の退路を断つことになり、
入職に至ったというのが
本当の処かなと感じております。
Dr.Aの今回の行動や、
医師の相談にのっていると、
医師って、
実は相談相手がいないんだなと
思うこともあります。
DEPOCは
そんな医師の相談相手として、
これからも対応して参ります。
困ったことがあれば、
DEPOCにご相談下さい。
Dr.Aですが、
入職までの懸念が嘘のように
現在は働いてらっしゃいます。
以上
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医療系人材紹介エージェント。日々、医師や看護師さんとお目にかかり、思うことや、自分がお邪魔して、こちらに人材を紹介したいな~と思う、医療機関さんが募集している人材情報を掲載していきます。あとは、自分の趣味のダイビングのことも書いて参ります。医療系で海好きの人と繋がりたいです。