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N先生 ー覚悟を決めた転職ー
N先生とお目にかかったのは、
同級生医師からの御紹介。
産婦人科専門医でもあるN先生。
女性医師です。
お子さんに手がかからなくなった為、
今後のキャリアについて
考える時期が来たのかも?!ということで
お目にかかりました。
■ 医局に所属
N先生、大学の医局に所属。
大学病院の医師として
バリバリ働かれておりました。
N先生が専門医を取得し、
それこそバリバリに拍車をかけて
勤務されていた頃、
福島県立大野病院事件がおきました。
この事件で、
産婦人科医になる医師が減り、
N先生の医局にも医師が入ってこず、
週4回当直という鬼の様な
勤務をされていたそうです。
あまりにも
激しい勤務をしているN先生を
見かねた友人医師が、
N先生に声を掛けてくれたのと同時に、
色々なことが重なりあって
別の大学の医局員となることが出来ました。
新しく所属した医局は、
出身大学の医局と比べると
医局員の人数も多く、
程よい勤務環境だったそうです。
その後、結婚・妊娠・出産を経て
お子さんを育てながらの勤務が始まります。
余談ですが、
N先生、出身大学の医局と
ご縁があった医局と
2つの医局を経験されているからこそ、
大学によって医局の雰囲気の違いを知り
びっくりされたそうです。
■ 子育て中の働き方
お子さんを産んでからも
医局に所属していたN先生。
医局から行っていたアルバイトを
そのまま続けることがOKとなり、
非常勤医師として、そちらに勤務することに。
勤務日数は週3.5日程度。
お子さんが小さいうちは、
外来や健診を中心に勤務され、
分娩等は免除して頂いていたそうです。
ただ、どうしても人がいないときや
予定分娩で対応可能な時などは
対応をしていたと仰っておりました。
そこで十数年勤務されてきたある時、
久々に手術のお手伝いに、
入ったときのこと。
前立ちしか出来ない自分と
年齢に伴い昔みたいに動けない自分を意識したとき、
此方にお世話になりっぱなしは申し訳ないと
思われたそうです。
医局に守られながら
この年齢まできたけれど、
そろそろ次の世代に
居場所を渡す時期かなと。
考えてから辞めるという行動までは
早かったN先生。
正真正銘のフリーランス医師に
なられました。
■ 正真正銘のフリーランス医師
医局の後ろ盾がなくなり、
紹介会社のサイトに登録しながら、
時にはスポットアルバイトで、
時には曜日ごとの定期非常勤で、
色々な医療機関でご勤務されたそうです。
勤務する医療機関が変わることは
“性に合っていた”
とN先生。
ただ、フリーランスという立場上、
リスクを考えて、
婦人科検診業務に従事することに。
女性で産婦人科専門医をお持ちのS先生、
健診専門で対応している医療機関では
とても重宝がられていたそうです。
しかしながら、勤務を重ねて半年過ぎた頃、
“ちょっと面白くないかも??”
と思われたそうです。
検診業務だけでは物足りない、
婦人科一般も診ていきたいと。
そして、フリーランスという立場は
医療機関に常勤医師が就職、
転職してきたら、仕事がなくなるかも??
そんなことを考えだしたら、
不安がムクムクと
頭を擡げてきたそうです。
さて、どうしようかと思っていた処、
お友達Drから、DEPOCの紹介があり、
お目にかかることになったわけです。
■ 大いに迷ってよい
N先生とお目にかかり、
転職に対する優先順位を伺いました。
・常勤として勤務出来る処
・婦人科一般対応が出来る処
・勤務時間があまり遅くない処
3つの優先順位を
あげられたN先生。
ここから深堀していきます。
例えば、
・勤務時間があまり遅くない処
⇒病院であれば、外来時間が限られている
⇒手術や病棟管理も業務内容に入ってくる
その辺りはどう考えるのか。
やり取りをしているうちに、
“なんで自分は常勤で働きたいと思ったのだろうか”
そんな声も聞こえてきたそうです。
N先生の素敵な処は、
メールでも、
率直な物言いをして下さったので、
その都度、お話をさせて頂きました。
そして、最後はいつも
大いに悩んで下さい、
と、お伝えしていました。
■ 覚悟を決めれば縁は繋がっていく
大いに悩んだ結果、
不安定な立場に惑わされるのが嫌、
だから常勤になる。
常勤になったからには、
スキルアップを目指したい!
N先生が導き出した答えです。
N先生が望む環境がある
医療機関をピックアップしつつ、
やりとりは続いていきます。
実は気になる処があり、
見学兼面接にも行きました。
そこは婦人科の常勤医が自分だけ、
という職場。
1人であれば
気が楽かもと思っていた処、
実際にその環境に足を運んで
事務方の説明を受けていたときに、
“相談出来ない環境は嫌かも”
という想いがフワッとてきたそうです。
相談できる医師がいる環境が良い。
想いや、悩みを
言語化していった結果、
N先生の希望する環境がある
医療機関と繋がることが出来ました。
そう、転職するご本人が
覚悟を決めると、
ご縁が繋がっていくのです。
エージェントやっていると、
こんな瞬間に立ち合えるのが
本当に面白いです。
面接終了後、
N先生には、
“ご縁とタイミング”という
お話をさせて頂きました。
そして、
あくまでも決断を下すのは
先生御自身ですと。
N先生、無事に
常勤としての転職が決まり、
新たなステージを歩みだしております。
覚悟を決めた人の処には
最適な形で良いご縁が来ます。
医師の数だけ、
医師のキャリアがあります。
以上
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![DEPOC 梅澤 (医療系人材紹介エージェント)](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42441326/profile_1114ad8d40e2158f7c7721a1380b51aa.jpg?width=600&crop=1:1,smart)