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K先生の歩まれている道
K先生とのご縁は、
求人主導型の医療系人材紹介会社で
私のあげた医師求人情報に対して
お問い合わせを頂いたのがはじまりです。
■ 非常勤アルバイトにお問い合わせ。
K先生から問い合わせ頂いた案件は、
健診センターの定期非常勤アルバイト。
健診センターの募集状況を
メールでお返事をした処、
会社宛にお電話があり、
「話を進めて欲しい。」とのこと。
その点は、私も同じ気持ちでしたので、
まずは履歴書を送ってほしいこと、
健診センターにお連れする前に、
一度お目にかかりたい旨を
お伝えさせて頂きました。
現在所属しているDEPOCもそうですが、
今まで所属してきた医療系紹介会社では
常勤・非常勤に関係なく、
医師とは、医療機関の面接にお連れする前に、
必ずお目にかかっています。
この辺り、至極あたり前のことだと
私自身が思っておりますが、
K先生も「面接前に会わなきゃいけないの?(*_*)」と
驚かれたのを覚えています。
でもね、皆さん、考えてみて下さい。
素性がわからない方を、
医療機関に紹介できますか?
って話なのです。
■ 余談:医師求人主導型・紹介会社あるある。
余談ですが、
医師求人主導型・紹介会社あるあるです。
医師紹介会社は、
まず、人材である医師を確保することが
とても大事です。
医師の確保が、
人材紹介業の生命線でもありますし、
紹介業一本の会社の場合、
これまた生命線になります。
ですので、
医師を確保するため、
医師向け医療情報専門サイトに参加します。
医療情報専門サイトに参加したら、
自分たちがお薦めする医師求人情報をアップし、
医師が問い合わせてくるのを待ちます。
ちょっと余談が長くなり、すみませんが、
せっかくなので、全部書きますね( *´艸`)
自分たちのお薦めする医師求人情報に
医師が興味を持ち、ポチっとしてくれたら、
こっちのもんです(笑)
ここでやっと
医師人材紹介会社が
医師との接点が持てるのです。
医師が興味を持った求人情報案件の、
医療機関名を開示し、
募集状況を開示し、
“ご興味があれば、応募してみませんか?”と。
こんな流れで進んでいきます。
そして、求人主導型の紹介会社の場合、
お問い合わせ頂いた医師が本当に医師なのか?
そこの確認もお問い合わせ頂いた段階で
同時にしています。
結構、びっくりですよね??
この辺り、詳細を聞きたい方がおられましたら、
DEPOC梅澤に、直接お問い合わせください!(^^)!
■ 民間病院での勤務開始。
2年間の浪人生活を経て
地元の医学部に進み、
医師免許を取得されたK先生。
女性医師です。
専門は循環器内科。
専門医・博士号を取得した後、
医局を退局。
民間病院での勤務を開始されました。
今までの勤務が
ハードだったこともあり、
民間病院での勤務は、
業務量を減らして、
週3日勤務。
民間病院側には、
循環器内科医師1名は
常勤で在籍している状態。
手薄な処があるなと思いつつ、
医師を1名補充するまでもなく、
どうしよいかね~と考えていた処、
週3日勤務出来る先生が現れた!
的な感じだったそうです。
面接の際に、
院長からそんなお話を伺い、
K先生の勤務が
開始したそうです。
K先生の週3日の勤務内容は、
外来・健診・病棟コンサル。
K先生曰く、
“やっと時間に追われない感じで勤務出来る。”
と感じたそうです。
ところが。。。
■ K先生が経験されたこと。
週3日の勤務がはじまって、
1年半経過したとき、急に
K先生と事務長との面談が設定されました。
急になに???と訝しがりながら
面談場所に行くと、既に事務長がいたそうです。
当たり障りのない会話にイラつきを覚えたK先生、
「今回の面談はなんの面談ですか?」
と伺った処、事務長から衝撃の言葉が。
「再来月から常勤医にお越し頂けることになりました。
今までお力添え頂き有難うございました。」と( 一一)。。。
K先生が驚いたことは云うまでもありません。
K先生、結局どうなったか。
お辞めになることになりました。
K先生と私が出会ったのは、
この直後。
そりゃ、問い合わせた案件が
まだ募集中であれば、
お話を進めたい!と思いますよね。
■ K先生の歩まれている道。
結局、K先生、
お問い合わせ頂いた医療機関で
アルバイト医師として勤務して下さいました。
K先生が経験されたことを伺い、
“これから”について、
一度、じっくり考えてみませんか?
と話す機会を頂きました。
そのときに、K先生が仰っていたのは、
・アルバイト医師としての勤務があっている。
・毎日違う医療機関に通える。
・人間関係のしがらみがない。
ということ。
またご自身が経験されたことをあげ、
「週3日で働いていても、常勤が来ればあっさりきられる。
あんな思いはもうしたくない。
そう思ったとき、週1日ずつ違う処で働いていれば、
ダメージも最小限だし。」
と仰っておりました。
実際、K先生が
非常勤アルバイト医師として
働いた期間は、約10年です。
では、今は
どうされているかと申しますと。
■ 現在のK先生。
Iターンされ、
地元の医療機関で
常勤医として勤務されています。
非常勤アルバイト医師から
常勤医師として勤務される間
体調を崩された時期がありました。
現在は、上記事情もあり、
年齢的に当直勤務は
厳しいとのことで
免除されています。
K先生曰く、
「自分の地元はまだ医局が強く、
アルバイト医師としての勤務は厳しかったの。
だから常勤医として勤務するしかなかったの。。。」
医療系紹介会社エージェントとして、
2008年からこの業界におります。
九州地方を担当していた時には、
医局を退局する際の厳しさ、難しさを
医師から直接伺うこともありました。
過去自分が担当していた
関東地方にある医局に所属している医師は、
半年前に、退局の申出をすれば認められていました。
ただ、関東にある医局でも、
1年前に退局の申出をしても、
医局長次第と仰るDrもいました。
その医局は、
退局の申出をしたDrのメールを
医局長がメーリングリストで
医局全員に送ったそうです。
1年間、どんな思いだったのか
想像するだけでも怖いです((+_+))
以前に比べて医局の力は
緩やかになったような気がしていましたが、
こういうお話を聞くと、
どうやらそうではない様です( 一一)。
■ 最後に。
K先生とは、
10年のお付き合いになります。
働き方としては、
大学医局時代は常勤。
その後、非常勤。
現在、当直無しの常勤。
働き方の違いはあれど、
ご自分の働く場所を
確保されてきています。
これは、先生ご自身が
専門医をお持ちであることが
大きく作用していると感じています。
専門医云々に関しては、
色々なお考えがあるかと思いますが、
ないよりもあった方が良いというのが
医師の転職を間近でみてきたエージェントの実感です。
同じ科目の先生が
2名応募してきたとします。
2名採用できれば良いのですが、
2名採用するのは経営的に厳しい。
であれば、
医療機関側はどこをみるのでしょうか。
同年齢で、働き方や希望年俸も同じくらい。
人柄的にも、同じ様な印象を人に与える。
その人が一緒に働いてくれることで、
自分たちの医療機関にもたらしてくれることをみます。
その判断の中の一つに、
専門医の有無があります。
K先生の様に働き方を変えながらも
最終的にご自身の希望が通った形(当直免除)で
常勤として就職できたのは、専門医があったこと、
専門に特化して歩まれてきたからと考えられます。
医師の数だけ、医師のキャリアがあります。
以上
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![DEPOC 梅澤 (医療系人材紹介エージェント)](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42441326/profile_1114ad8d40e2158f7c7721a1380b51aa.jpg?width=600&crop=1:1,smart)