ある日気付く。私はミニマリストに変身したのだと
わたしは、ミニマリストです。
でも、ミニマリストを志したわけでも、意識的に何かを変えたのでもなく、気づいたらそうなっていました。
きっと、自分が体験したことをきっかけに少しずつ習慣が変わって、気づいたらミニマリストになっていたという人、結構多いんじゃないかなぁ。
自分はいつからそんなミニマルな思考になったのかを、そのはじめから振り返ってみようと思います。
ミニマリストになったきっかけは、「移動の多さ」
大学生のころ1人暮らしをしていた私。
学校の教材は山積み、その中に自動車教習所の教材も混ざり、着るか着ないかよくわからない洋服があふれ、部屋の壁には美術館やイベントでもらったフライヤー、好きなアーティストのポスターを敷き詰めて貼って、目から入ってくる情報も多い。
物質も色も情報も多いのに、それを管理するための時間をつくることができない怠惰な大学生。もともとは、今とまったく逆の性質を持っていたんです。
そんな私の大きな転換期は、4年ほど前。日本から単身でスペインに行ったときのこと。1年間の滞在なので、持っていったものはスーツケース2つとリュック1つ分の荷物。
スペイン自体は、ミニマル思考やエコ思考をめちゃくちゃ大事にしている国というわけではないですが、自分自身が現地で引っ越しをすることが多く、1年の間で住む家を替えたのはなんと4回。つまり、自分の持ち物を振り返る機会も4回。
また、引っ越しや旅を繰り返す中で、「物は持っていないほうがラクだ」と感じはじめ、段々と持ち物が減っていきました。
日本に帰国するときも、「これ着るかな?着ないかな?」と迷ったものはすべて現地で処分。捨てるときにこんなに後ろめたい気持ちになるのなら、所有すること自体から考えなおさなければ…と感じたことをよく覚えています。
帰国して実家につくと…なんか、息苦しい。
まだミニマル思考が根付く前の、私の持ち物が大量に残されている…!
その眠っている物たちを眺めては、「なんで使っていない物が部屋を埋めているんだ?黒いオーラが見える!!!!!(?)」と、どんどん物を捨てていきました。
こうして、いらないものから不穏なオーラが見えるところまで来てしまった私は、自分がいわゆる「ミニマリスト」に変身したのだと気付いたのです。
ミニマルな生活から「エコ」について考える
帰国後にまた新たに一人暮らしを始めるべく、必要なものを考え始めました。「冷蔵庫も電子レンジもいらない!会社で昼夜食べて帰るから!!!」と極端な発言をしては、母になだめられ。とにかくバチバチに研ぎ澄ましすぎていた帰国直後の私。
そんな私も実際に一人暮らしを再開する中で、これはやっぱり必要だなと思ったものを少しずつ買い足していき、今現在の生活を送っています。
ここでは、ミニマリストの私らしい生活の中で、これはエコだなと思うポイント3つ紹介します。
1 ) そもそも物が少ないから、不要になる物も少ない
大前提すぎる…けど、一番大きなポイントな気がしているこちら。
とにかく「捨てる」という行動をとる機会が、人より少ないのではないかなぁと思っています。
お洋服もここに入るだけですべて。
着る服が少ないことよりも、物があふれることの方がざわざわする…という症状のおかげ(?)で、結果として地球に良いことにつながっているようです。
2 ) 冷蔵庫の中身もなるべく少なくしたい
2つ目、冷蔵庫の中も身軽に!
料理は大好き。でも、フレッシュな食材をそのまま放置したり、結果的に食材を無駄にしてしまったりするようなことは、本当にいやいや。たくさん買い込んでしまって、いつまでに消費できるという目安が経たないだけで気が滅入っちゃう。
なので、先一週間を見込んで、いつ家でご飯を食べるのか/食べないのかを想定して、その分の食材だけを購入して保管するようにしています。
(料理が好きだなんてウソだ!と言われそうな冷蔵庫の中なので、写真は割愛🥺)
調味料も、消費期限の早い順に並べられると思う。(いらないスキル!)
っていうくらい、とにかく、食材や調味料が生き生きとしている間に、食事にしてあげたい。そのためにはたくさん蓄えない方が、私は心がラクなのです。
それも結果として、「フードロス」に貢献していることにもなっている!私は気持ち的にラクなことを選んでいるだけなのに、地球にやさしくもなれているなんて、なんと幸せな!
3 ) 強いエネルギーを感じたくない
3つ目、またもやスピな話ですが、エネルギーを感じすぎると、なんか気持ちがもっていかれちゃう。
なので、うちには天井にライトを設置しておらず、掃除機もないんです。
家に物が増えるのがいや。音が大きかったりまぶしかったり、エネルギーを強く感じるものは心がざわざわしちゃう。だから、ライトを使わず自然光の中で生活をしたり、お掃除も乾拭きと水拭きで済ませたりする。
自分にとって心穏やかな方法を選んだだけですが、地球には良かったりするから、それがうれしかったりして。
実はエコと矛盾することもあるミニマリズム
「物をもたない=エコ」だと、言われることもありますが、矛盾することもあるんです。
例えば、わたし、ずっとマイボトルを持つことに抵抗がありました。
マイボトルを持ち歩くことで、都度使うプラスチックカップやペットボトルを減らすことができる。環境にとって大きな効果があることは分かっているものの、家に物が増えちゃうし、手荷物だって増えちゃって煩わしいからなぁ…と悩んでは、なかなか暮らしに取り入れらませんでした。
あと、ミニマリストは”物に執着がない”ので、捨てるときも容赦がない。ここもエコと反してしまうことだと思います。(そもそも、捨てる機会自体が少ないかもしれませんが。)
こういったことから、あながち、「ミニマリスト=エコ」に結びつかないこともあるよなぁと感じたりしています。
だからこそ、自分の生活を見つめてみて「自分は環境のためにこれができる」ということをクリアにしてあげる。できないことは無理をせず、できるところを伸ばす。その考えを持つだけでも、いいのかなぁと思ったりしています。
さいごに。ミニマリストというか、実は…
自分のことを紹介するときに「ミニマリストなんです」と言うのは、言葉がキャッチーだし、興味を持ってもらいやすいから。
実際に持っている物も少ないし、思考も行動もシンプルなので、確かに私はミニマリスト。でも自分の生活が不自由なく送れる程度のものは持っていて、我慢は何もしていないし、言葉の持つイメージほどストイックに生きてはいません。
「ミニマリストです」という自己紹介の代わりに、「すぐ"足るを知る"タイプなんです」言うときもあって、こちらのほうが合っているかなと思ったり。多くを望まなくても、心は穏やかでずっと満たされていることが伝わりやすいから。
友達に自分の暮らしの話をしたら、「もうブッダやん!」と言われたことも。私、ブッダマインドまで来たんや…!と喜び。
「もう十分足りてるなぁ、幸せだなぁ」って、今あるものを見つめられる人が増えたら、戦争もなくなるし、環境問題だってなくなるんだろうなぁって、本当に思う。なぁ。
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