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【詩】暁、待たずに、中指、高くに

わずか2センチの願望に
思いを閉じ込めたとして
封切られるのはいつだろう
風化されるのが常だろう

かすかに映る残像に
指を挟んで栞して
当てにならない参考に
降参しそうだ、本当は

曇ったガラスではいつだって
灯だけが頼りになった
世界の少年、少女よ
君たちこそがその灯である
だから、世界の少年、少女よ
暁、待たずに、中指、高くに、
心置きなく叫びたまえ

君が泣く前、泣いてた大人
夢の続きは君たちに
大人は泣くのをやめたんだ
感情的にならないように
大人は泣くのをやめたんだ

悲しみというのは本当は
とても大事なものだから
捨てずに持っていればいい

凍ったガラスではいつだって
温みだけが頼りになった
世界の少年、少女よ
君たちこそがその温みである
だから、世界の少年、少女よ
暁、待たずに、中指、高くに、
心置きなく叫びたまえ



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さくら ぼんじり
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