【幸福のお話 vol.2】

さあ、僕が「幸福」について考えるきっかけになったことは前回書きました。


今回は世界幸福度報告からの視点です。

〇遺伝について
幸福を感じる因子が遺伝によって3~4割、環境によって6~7割を左右されるという記述があります。
以下抜出↓↓
”2015年には、幸福と幸福の個人差の原因に関する2つの包括的なレビューが発表されました。[2] 55,974人のサンプルサイズに基づく最初のレビューにおける幸福の加重平均遺伝率 [3] は36%(95%CI:34%-38%)と推定され、生命満足度の加重平均遺伝率は32%(95%CI:29%-35%)(n = 47,750)であった。NesとRøysamb[4]は、7カ国の30,000人以上の双子(12〜88歳)を含む13の独立した研究にわたる加重平均遺伝率が40%(95%CI:37%〜42%)であると報告した。信頼区間が重複するこれらの非常に類似した結果は、幸福に対する遺伝的影響の堅牢な推定値を提供します。レビューとメタアナリシスの両方が、遺伝的影響と環境的影響の両方が、同じ社会に住む個人の幸福の変動にとって重要であることを示しました。”

意外と遺伝ってでかい。正直な感想はこれです。
ということはゲノム編集技術を使えば人は最大3割程度幸福度が上がるのかもしれません(倫理的にヒトへのゲノム編集の使用は難しいでしょうが)

これによって安藤は「遺伝子」に興味を持ちます。
ここでちらっと書いたリチャード=ドーキンスの『利己的な遺伝子』についてもまた詳しくnoteにしてみようかな。


とはいえ半分以上は環境要因によるものであるというのが希望でしょう。
そして幸福度ランキングを見てみました。

これは各国民の主観によるものです。

北欧諸国が上位を占めていますね。
ちなみに日本は54位です。

このランキング、面白いのが主観的評価とは別に、GDPや政府への信頼度など、客観的なデータから予想される幸福度も同時に表示されることです。

これを見てみると、上位の北欧諸国はもちろん客観データ的に見てもそれなりに整っているのですが、それ以上にGDPなどが高い国も存在するのです。
つまり、客観的なデータ以上に国民が幸福を感じている状態、といえます。

対して日本はというと、「寄付をするか」という項目を除くと客観的に見れば幸福になるステータスを十分に持っていますが、国民の主観的な幸福度はそこまで高くない印象。

この差はいったい何に起因するのか。
この辺りにモノや経済に頼らない「幸福」のヒントがあるのでしょう。

このヒントになるかもしない記述がこのグラフと同じ章にありました。
以下抜粋↓↓
”第6章には、ライフバランス、人生との平和感、自分ではなく他人への焦点など、東アジアで他の場所よりも普及していると考えられるいくつかの新しい変数からのデータ(2020年にのみ利用可能)が含まれています。第6章で示すように、これらの変数はあらゆる場所での生活評価にとって重要であり、実際、トップランクの北欧諸国で最も普及しています。したがって、生活評価を説明する際にこれらのデータを考慮に入れても、他の変数の相対的な重要性は大きく変化せず、東アジアと北欧諸国における相対的な予測順位、したがって平均残差も変化しません。”

東洋的な哲学、思想がヒントになるかもしれない。
そして、それらは北欧諸国で最も普及している。

これをたしかめるため、安藤は哲学に興味を持ちます。

長くなってきたのでまたその話は次回

それでは!

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