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俺の読書感想文 #5 【タカラモノ 和田裕美】

俺の読書感想文、第5回は
和田裕美 『タカラモノ』だ!


以下Wikipedia情報。


和田 裕美(わだ ひろみ)は日本著述家[3]、講演者、営業コンサルタント[1][4]、実業家[2]。主として営業・コミュニケーションなどをテーマに執筆・講演を行い、自己啓発書[5][6]・ビジネス書等を執筆している[7]。京都府宇治市出身、光華女子大学英米文学科卒業[8]。京都光華女子大学キャリア形成学科客員教授[7][8]、熊野本宮大社参与[9]、社団法人神社プラス1 代表


これは何故か俺の本棚にあった本だ!
なんで俺の本棚にあったんだ?
買った記憶のない本があるんだよ。
すごいな、俺の本棚!
like a魔法の本棚だな。

いつ買った本だ? 誰かにもらったのか?
自分の記憶力の無さに呆れつつ、本棚に何食わぬ顔で鎮座する見慣れぬ本を手に首を傾げる。

不思議な気持ちになりつつ、ページをめくる。
いつもはあらすじを裏表紙からスマホで画像を取り込んで載せるんだけど、今回は写真で載せるわ。

なんちゅうフォント使ってんだよ!
なんだよこの「と」!
どういうセンスしてんだよ!!ってのを言いたいだけ。


破天荒な母親に振り回されながらも大好きな娘っ子の成長を描くお話。

よくある『自己啓発を促す為に』小説の形を取ったスタイルの小説だった。
進研ゼミの漫画みたいな感じ。

自己啓発系の小説って意外と需要はあるんだろな。読みやすいライトな描写は感情移入はしやすいし、影響受ける人は受けるんだろうな。って感じ。
ただし、射程は狭いぞ!女性向けだな。

射程範囲外の30代中年男が読んでも、ちょっと上手く没入は出来ない世界観ではあった。
不倫しまくりで家からいなくなったりするけど、娘のことは大好きで、なぜか娘もママのことが大好きで(こういう虐待ってあるよね)、娘は色々悩みを持つんだけど、その度に母親の常識外の行動や言葉が娘に響きまくってその言葉を胸に行動する。で、救われる。みたいな展開。

『女は自分を高く売れ』『お金が大事』みたいな思想の元、話は進んでいく。

都合の良い時は「自分の人生は自分で決めな。応援するで」的なことを言うけど、いざって時は「それはやめた方がいい」とか言うタイプのやべー母親で、娘におじさんとの不倫を進めたり、逆に別の彼氏とは別れた方がいいと言ったりする(別れの方は確かに別れた方がいいかもなって男ではあるけど、言ってることコロコロ変わるやん!みたいな)

まあ、目的が自己啓発なんだから、あんまり突っつかないであげたらいいのかな?って作品。
作者もビジネス系の人で、小説はこれが初みたい。
初の小説としては全然グッドでしょ。
綺麗にまとまってますね!って感じ。

最後の母親が病気になってぽっくり逝っちゃうみたいなところも、うーん、ありがちだけど、ここは目を瞑りまひょ。みたいなね。

全体的にライトな感じで、漫画みたいにサラサラ読み終えてしまったが、こういう作品も現代社会の重要なパーツだし、女性を取り巻く環境とか、そりゃ男にはわからない大変さなんかもたくさんあるだろうから、こういう作品は世相を表す一面でもあるし、ある意味ではちょこちょこ考えさせられる部分もあったので、トータルで言うと、読んで良かったなって作品でした。

悩み多き独身女性向けの作品って印象。

自分の人生にあまり自信が持てなかったり、何を生きる価値観にすべきか迷ってる女性は結構刺さるかもしれない!
そんな人は楽しく読めるかもだから、読んでみてね!

俺はこっち系の価値観で攻められるの苦手だけど。
多様性の時代だから、許してくれ(俺を)

以上、俺の読書感想文でしたよ!

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