ほんとうにあった少しだけ不思議な出来事。
私はずっとペーパードライバーだった。
しかし、車でしか移動手段が無い場所へ、定期的に行く必要が発生したので、数年前から運転を再開した。
田舎では、自転車に乗るお年寄りが多い。
たまに「それって、バランスとるの超難しくないの?」って突っ込みたくなる速度で、ゆらゆら動いていたりする。
そんな自転車の脇を通過するとき、超低速自転車がバランス崩したら大変。
だから、私は、運転中にお年寄り自転車を見かけると、
「おじいさん、気を付けてね」
「おばあさん、気を付けてね」
と、運転しながら、おまじないとしてつぶやくようにした。
いつからか、自転車のお年寄りだけでなく、徒歩のお年寄り、北風に向かって自転車をこぐ学生たちなんかへも、
エールをこめて、
もちろん、おまじないもこめて、
「気をつけてね~」
「お~い、がんばれ~中学生!」とか
半分楽しみながら言っていた。
そうすれば、お互いに安全で無事だと願いもこめて。
もちろん
本人たちには聞こえないように。
ある日、私は田舎の産業道路を走行しているとき、
交差道路を横断する、おばあさん自転車を発見!
私が交差点に向かって直進中に、そのおばあさん自転車は
右手から左方向へ横断して行った。
その日は、車でさえもハンドル取られそうなくらい風の強い日だった。
「おばあさん、気を付けてね~」と
私は、左前方におばあさん自転車を確認しながらつぶいた。
すると!
そのおばあさんが、
こっちを向いて、頭をペコリと下げたのだ!
目も合ったじゃないか!
もちろん声が聞こえる距離ではない。
偶然での行為だったのか
はたまた、私のテレパシーが通じたのか?
今でも、おまじないは続けている。
不思議2度目は未だ無い。
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