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共振する木魚、感応した流れ星
お寺の本堂で行われる盂蘭盆会の合同法要に初めて出てみた。
室町時代に創建された600年位歴史のあるお寺。
密にならないよう間隔をあけ、椅子と木魚が一対になって並んでいる。
教会も好きだけど、神社仏閣も好きだし、お香の香りも好きだし、こういう厳かな雰囲気が好きな私。
ご本尊の真正面に座った。
阿弥陀如来立像
左足の膝が少し曲がり、一歩踏み出そうとしているお姿だ。
「今すぐに救いに行きますよ」という現れだそう。
木魚なんて叩いたことないー
そう思っていたらご住職の説明があった。
浄土宗のお寺なので南無阿弥陀仏。
「発する言葉と言葉の間に木魚を打ってください。」
「なぁ~ポン~む、あ~ポン~み、だ~ポン~ぶ・・・」
意外とリズム感が肝心だ。
お年寄りの参列者も多かったためか、ご住職は優しくおっしゃった。
「打つのが難しいようでしたら、打たなくでも大丈夫ですよ。言葉、音を発することが大切ですからね。お唱えするだけでもいいですからね。」
なるほど。
言霊、音霊、真言、オーム・・・
唱える声が波動となって霊的な力が加わる。それが大事。
読経が始まり、全員で木魚を叩きながらお念仏を唱える段になると、いくつかの木魚にテンポの遅れがあった。
でも、ずっと叩き続けている間に全員が揃った。
まるで、バラバラだったメトロノームが共振するように。
なるほど。
阿弥陀さま、脇侍の観音菩薩さま、勢至菩薩さま
これから平和で素晴らしい世界でありますように。
みんなが幸せでありますように。
そして、すべてのご先祖さまに感謝を伝えてください。
読経するご住職の所作と仏さまを交互に眺めながら、
2020年の夏を特別に思った。
そして、その夜。
夜中にふと、目がさめた。12時半くらいだった。
もしや・・・と思い外に出ると雲が全く無い。
きっと見えるはず。
そう信じて北東の空を眺める。
すると、カシオペアの右下をひとつ。
アンドロメダの下をひとつ。
光る流れ星。
「ありがと~!」
「宇宙~ありがとう~!」
きっと叶う。
きっと大丈夫。
部屋に戻るとエアコンが切れていた。暑くて目覚めたらしい。
またセットし直して、
2020年の特別な夏と
これから来るだろう楽しいこと嬉しいことをたくさん思って寝た。
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