33 ラ・フランス詩は食べられる思想です
句集「むずかしい平凡」自解その33。
この句、自分でもうまく説明できないんですけれどね。
詩とはなんぞや、という質問があったら、まあ答えてみようかな、そんな気持ちですね。いろいろ定義はあるんだろうけれど。
もうちょっというと、むずかしい言葉でこねくりまわしたようなものは詩じゃないな。日常語と日常感覚。
そして、読んでしっかり栄養になる感じ。
でも、日常感どっぷりとも違う。
じゃ、その象徴は?
なんとなくラ・フランスかな、あの重みの感覚。時間がしみ込んでゆくような熟し方。
でも、まあ、これは全部感覚ですので、そうじゃないと言われればそうです。もしわかっていただけれる人がいたら、おおいに賛同していただければうれしいです。
2019年12月12日の読売新聞で、長谷川櫂氏に採りあげていただきました。もしよろしければ。