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たい焼き器で作る「スズキのパイ包み焼き・ショロンソース」
こう見えてフランス料理
フランスの偉大なシェフ、ポールボキューズの
スペシャリテ
Loup en croûte,sauce Choron
「スズキのパイ包み焼き ソース・ショロン」から
本来は一尾のスズキとオマールのムースをパイ生地で魚の姿に包み込み、ナイフでお頭やうろこを描いて
オーブンで焼きあげ、ソース・ショロンを添えた豪華な伝統的フランス料理。
スズキはフランス語で loup(de mer)
強面な姿から海の狼という異名をもつ。
初めてフランスでメニューを見たとき
「フランス人って狼も食べるんだ・・」と
身構えていたけれど
出されたのは、ふっくらとおいしい白身のお魚
フランスの狼は上品で優しい。
お正月にぴったりなので作ろう思ったけど
二人暮らしには大きすぎ!
何より大変!!
ボキューズには料理人がたくさんいるけど
うちで作るのは私ひとりだ。
なのでたい焼き器でサクッと作ってみた。
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●材料 たい焼き2尾分
・鯛、スズキ、サーモンなど 150g
・オリーブオイル、ディル、エストラゴン 適量
・塩こしょう 適量
・冷凍パイ生地 1/2枚(約75g)
●作り方
1 白身魚はたい焼きの大きさに合わせて
切り身にする。
大きすぎる場合は、型に収まりやすいように
3㎝幅のそぎ切りにする。
2 バットに並べて塩こしょうをし、ディルと
エスラゴンをちぎって散らす。
オリーブオイルでマリネし冷蔵庫で冷やして
おく。
2 パイ生地を2倍位の大きさに伸ばし半分に
切り分け、たい焼き器に敷き込む
※二尾に切り分けても、大きく二尾分一枚に広げ
ても構いません。
3 1のマリネした魚の水分を軽くふき取り
たい焼き器に詰め、上から残り半分のパイ生地
を被せる。
空気を抜くようにしっかり魚に密着させる。
型からはみ出る部分は切り取る。
4 たい焼き器を上下しっかり合わせて中火で
片面4分ずつ焼く。
時々焼け具合を覗きながら、まんべんなく焼く。
魚の形に切り取っても、そのまま羽根つきでも
お好みでどうぞ!
このままお好みの調味料やレモン汁だけでも手軽に
おいしくいただけますが
もう少しボキューズさんにお近づきになりたい方は
ショロンソースにチャレンジしてみてください。
Sauce Choron <ショロンソース>
・エシャロット みじん切り 大さじ1
(または玉ねぎ)
・卵黄 1個分
・白ワインヴィネガー 大さじ1
・水 50ml
・トマトピューレ 小さじ1/2
・澄ましバター 50g
・エストラゴン、ディルのみじん切り 少々
・塩こしょう 少々
⚫︎作り方
1 小鍋にエシャロット、ヴィネガー、水を入れて
弱火にかけ、1/3位まで煮詰まったら粗熱をとり
卵黄を加える。
2 再び弱火にかけて泡だて器でかき混ぜ、濃度が
ついたら火から下ろし、少しずつ澄ましバターを
加えながら混ぜる。
3 トマトピューレを加えて濾し、塩こしょうで味を
整えハーブのみじん切りを加えて仕上げる。
※トマトを加えずに仕上げるとベアルネーズソース
魚料理の他、チキンやポークにもよく合います。
Sauce Choron ショロンソースとは
リヨンにあるポール•ボキューズのスペシャリテ『スズキのパイ包み焼き』に合わせるソースとして有名。
19世紀パリのレストランVoisinのシェフ、アレキサンドル・エティエンヌ・ショロンAlexandre Étienne Choronによって考案されました。