フランドル地方の郷土料理
前回の投稿から少し間が開きました(^^ゞ
ベルギー南部〜フランス北部は
二つの国にまたがって
共通の食文化があります。
リールでゴーフル目当てに訪れた
Meertのレストランメニューには
郷土色あふれるお料理が。
これはワーテルゾーイ。
ワーテル=water(水)に由来する
料理名で、
「水で煮た」を意味します。
素材の旨みを水で引き出し、
それを卵黄で繋いだソースでまとめます。
具材は鶏肉や白身魚などが多いでしょうか?
Meertのワーテルゾーイは
サーモンと貝類。
ソースがエアリーでふわりと軽い
仕上がりでした。
美味しい!
メニューには他にも
カルボナードや
マロワールのタルトといった
郷土料理の名前がちらほら。
こちらはブリュッセルのビストロで
カルボナード・フラミッシュ。
牛肉のビール煮込みです。
葡萄栽培に適さないこのエリアは
ビール文化。
ブッフブルギニオンのフランドル版
…と言ったところでしょうか?
この地方らしく
ヴェルジョワーズという甜菜糖で
甘みをつけ、
パンデピスで香りやとろみをつけます。
パンデピスはフランスでは
ブルゴーニュやアルザスあたりが
有名ですが、
中国に端を発する保存食のパンデピスは
交易によりフランドルに伝わり、
マルグリット王女が
ブルゴーニュに嫁いだ事で
さらに広がりました。
パンデピスはこの地方のスーパーでも
よく売られていますし、
地方菓子のスペキュロスも
同系統の歴史を辿っており、
お料理にも使われるのは
自然の成り行きでしょう。
上にはパンデピスのクルトンが
乗っていました。
コクのある寒い地方らしいお味です。
ベルギーと言えば
ムール貝とフリット🍟
ベーシックなものは
玉ねぎやセロリにバターが香る
「マリニエール」ですが、
カレー味や白ワイン風味、
生クリーム仕立てなど
ヴァリエーション豊富。
貝殻をピンセットがわりに
摘んでは食べ、食べてはつまみ…の
無限ループです。
そしてお供はもちろん…
ベルギービールですね🍺
1000とも2000とも言われる
種類を誇り、
味わいも様々なビールは
人々を惹きつけてやまない
楽しい飲み物。
世界遺産になるのも納得です。
フルーツ🍒🍑を使ったものは
ビール苦手な私にも飲みやすく、
滞在中堪能しました!
アルコール度数は
高いものは8%前後あり、
一気飲み要注意(笑)
この他にもフランドル地方には
アンデイーヴのグラタンや
ポワロのタルト(フラミッシュ)
などもありますが、
今回は季節外で残念!
次のお楽しみとします。
その土地のお味を
現地の空気と共に味わう…
映像や書物からは得られない
旅の醍醐味の一つですね!