イカのセート風


「イカのセート風」
(Seiche à la sétoise)

ラングドック地方の港町
セート(Sète)の名を冠した
イカの軽い煮込みです。

港町にふさわしく
帆船が集まる舟祭りや、
「ジュート」と呼ばれる舟上槍試合で名高い
サンルイ祭りなどで賑わう土地。
詩人ポール=ヴァレリーの生誕地でもあり、
「風立ちぬ、いざ生きめやも」という
堀辰雄の訳で知られる詩集
「海辺の墓地」のある町としても知られます。
アカデミー=フランセーズの会員で、
国葬も執り行われたヴァレリーは、
本来ならパンテオンに納められるところ、
この町に戻ってきて故郷の墓地に眠っています。

そのような町の郷土料理は
魚介を使ったものもたくさんあり、
この煮込みもそのひとつ。
タコの煮込みをパイで包んだ
「ティエル=セトワーズ」などもありますね!
 
短時間で美味しくできるこのお料理、
昨日は少しパプリカでアクセントを加え、
友人のお土産のサフラン で炊いた
ご飯を添えました。美味!
旬を迎えたイカで
手軽に作っていただきたい一品です♪

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