才能ある者ほど不遇を経験する:パウロ・ディバラからみるトップの競争
ユベントスのトップストライカーといえば、やはりクリスティアーノ・ロナウドだろうか?いや、往年のユベントスファンならパウロ・ディバラを選ぶだろう。ここにきて、ようやく出場機会も戻ってきたが、昨シーズンや今シーズンはなかなかの不遇を経験した。
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それまでチームの顔として君臨していたディバラ。
2017年にはあのメッシ率いるバルセロナも3-0で下すことに貢献した。
この試合はまさにディバラ一人にやられたと言っても過言ではない。
しかし、Cロナウドがレアル・マドリードから加入すると、その様子は一変した。出場機会が減り、交代の際や試合後にご乱心・・・
なんてこともしばしばあった。
なんで彼がこんな目にあうかといえば、世界トップストライカーの一人であるからだ。
もちろん、ロナウドと共演させることもあるが、
基本はロナウドの性格上、共存させると弊害も生じる。
では、選手としてのキャリアとして晩年を迎えているロナウドをなぜユベントスはディバラより使うかといえば、以下リンクのデータを見ればわかる。
まず、サッカーをやっていた者なら、すぐにその異常さに気づくだろう。
こう言った理由(相性の問題)で、アルゼンチン代表でも、しばしばディバラは出場できない。
なぜなら、セルヒオ・アグエロとメッシがいるからだ。
チームの顔であったり、攻撃の要になる選手はしばしばこうした不幸を経験する。
なぜなら、そのカリスマ性がゆえ、黒子に徹することは難しく、また黒子に徹するとその持ち味を活かせなかったりする。
一方、ロナウドも同じで、調子が悪い時は、ロナウドが降ろされ、ディバラが出場する。
No.1の宿命とはこういうところにある。
これはサラリーマンにも言えることがある。
例えば、トップ営業マンが二人いるとして、同じ部署でいたりすると、どちらかが持ち味をあえて消すような役目を負うか、もしくは完全に潰されてしまうケースがある。
加えて、共存させるともっと悪い方向に転び、どちらも昨日しなくなることもある。
つまり、結局我々のパフォーマンスは周囲の環境によって決まる。
どんなに才能があるとしてもそれは変わらない。
結局、人は生かされているんじゃないかと僕は思う。