サティのジムノペディ

ペンシルママです。サティのジムノペディは私の好きなクラシックの曲の内の一つです。ピアノの先生からトンプソンのテキストも終盤になり、大分上達してきたので、何か弾いてみたい曲はありますかと聞かれ、私はジムノペディは弾けますでしょうか?とお願いしました。ゆっくりとした曲なので、比較的弾きやすいかなと思いました。先生も大丈夫そうではないですかとおっしゃって下さり、先月からチャレンジすることにしました。

普段練習している主なテキストは、バーナムと、トンプソン1,やさしいインベンションですが、それに加えてジムノペディも少しづつ練習していますが、思ったより難しい曲でした。まず、ペダルを上手に使えるようにならないと、イントロダクションをまず弾けないですし、ペダルを上手に使わないと不協和音が生じてしまうのです。これまでほとんどペダルを使ってこなかったため、この習得にはまだまだ時間がかかりそうです。それから、すばやく指を移動させて和音を弾くのも難しいです。ですが好きな曲なのでのんびり時間をかけて練習しようと思います。これを弾けるようになったら、駅ピアノで早速弾いてみたいのです。

駅ピアノといえば、都内のとあるビルにストリートピアノがあります。そこは私と娘が初めて人前でピアノを弾いた場所なのですが、そこで一生懸命弾いている男性がいました。その男性は、その曲はまだ練習中のようで、ピアノが途中で止まってしまいました。そして私たちが後ろに並んでいたために、譲ってくださり去っていったのです。

その方とは2,3週間後にまた偶然お会いすることになります。私と娘は再びそのビルを訪れていました。そしてピアノが聞こえてきました。そう、以前あの男性が弾いていた曲です。娘は「行ってみよう」と言い、私たちはピアノの場所へ向かいました。やはり、あの時の男性だったのです。そして、今回は止まることなく最後まで弾き終えていました。私たちは拍手しました!きっと一生懸命練習されていたのでしょう。なんだか嬉しくなりました。私も娘もそして知らない人だけれどみんな一生懸命練習している。そして上手になっていく。以前お見かけした人に偶然また会えるというのもなんだか嬉しいものです。私もきっとジムノペディを、最初にここで弾きたいと思います。

私がジムノペディを好きになったきっかけは、アレクサがかけてくれた、ヨーロピアンジャズトリオのジムノペディです。ジャズ調ですが、夏の夜にお城の庭で聴いているような、そんな雰囲気を醸し出してくれる曲でした。その後本物のサティのジムノペディを聞いた時はビックリでした!まさかこんなアンニュイな雰囲気の曲だったなんて・・と。それでもイントロの部分はとても好きで、ピアノの先生がお手本に弾いてくださったときは心が震えるような感覚を覚えました。いつかヨーロピアンジャズトリオ風のアレンジも弾けるようになるといいなと思います。

しかしサティの独特な空気はなかなか他にはない気がします。グノシエンヌという曲も好きですが、見てはいけないものを覗くようなそんな不思議な感覚の曲です。楽しい曲ではありませんが、それなりに気になってしまい引き込まれる曲なのです。

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