エルマーの冒険シリーズを読んで

ペンシルママです。今日は「エルマーの冒険」というお話について書きたいと思います。この本はルース・スタイルス・がネット作、1948年出版された児童文学です。全部で3部作あり、エルマーの冒険はそのうち第1巻になります。

1巻ではエルマーが町で見つけた年取った猫を拾ってくるところから始まります。その猫に「りゅうを助けてみませんか」と誘いを受け、エルマーは猫と一緒に旅の準備をして、一人船に乗って、みかん島を経由し、りゅうがつかまっている動物島まで旅をしてます。そして数々のおそろしい動物たちから道具を使って逃れ、最後りゅうを助け、動物島から脱出するという話です。

本はそれなりに長い物語ですが、何日かに分けて読み聞かせれば読み切れる長さですし、対象年齢は5歳からとなっています。それにお話はとてもわかりやすく読みやすいです。そして子どもたちに特に響くポイントは「同じ言葉2度繰り返し語っているところ」かなあと個人的には思うのです。子どもは繰り返しの言葉が好きです。なんだかおもしろくなってしまうようで、娘の笑いのツボは何度もスイッチが入り、笑い転げていました。特に1巻はその傾向が強いように感じます。

特に1番娘が面白かったポイントは、最後エルマーが動物たちに追いかけられるシーンですが、「(結果として)エルマーを助けてくれた、わにたちの行動」なのです!わには自由な性格で好きなように動いているだけなのでエルマーを助けるつもりは全くありません。しかし、わにの行動のおかげで動物たちとエルマーは離れることが出来て、エルマーは無事にりゅうと一緒に飛んで、動物島から逃げることが出来ました。

この最後の展開はとてもユーモアもありますし、子どもの笑い心を誘います(*'ω'*)数々の動物とエルマーが対峙するシーンは、こちらもどきどきしてしまいますが、エルマーは事前に猫からもらった情報のお陰で、アイテムを使い上手に動物たちから逃げることができるのです。

エルマーの機転の利かすところや勇気など、自分と少し上の年齢の男の子がやってのけるところなどは子どもたちの憧れにもなるでしょう。

2巻ではエルマーとりゅうがエルマーの家に帰る途中に寄った島で、ハプニングがあります。エルマーはそこでも大仕事をやってのけ、そのお礼に宝物をもらい、少しお金持ちになるのです。この「お宝をもらってお金持ちになる」というのも子どもの冒険心をくすぐるようです。心優しいエルマーは、もらったお宝の一部をお父さんとお母さんへのプレゼントにします。

3巻では無事に自宅に帰ったエルマーです。りゅうも自分のお家に帰り、家族と会うのですが、何と人間たちのせいで、りゅうの家族にピンチが訪れていました。りゅうはエルマーに助けてもらおうと、再びエルマーの家へ戻り、エルマーは再びりゅうの家族を助ける大仕事をするのです。

ペンシルママも娘に読み聞かせをしていて、とても楽しい時間でした。音読をする楽しさを教えてもらうことが出来て良かったです。そして娘を通して、自分が幼い頃に読んだこともない素晴らしい児童文学に出会えることができとても嬉しかったです。これからもどんな話を読もうか、どんな話に出会えるのか、ブッククラブの本の定期便はペンシルママにも新しい出会いと楽しみを与えてくれます。

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