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激動過ぎた創業3年目のアクセルアフリカの2024年を振り返ってみる。〜2025年の抱負も添えて〜

こんにちは。ケニアを拠点にアフリカと日本を繋ぐ活動をしていますアクセルアフリカ/アフリカクエストの横山(ぼん)です。

一時帰国を経てケニアに戻り、慌ただしく2025年もスタートしています。

今回はよく私が色々やりすぎて、どの様な活動をしているのか分かりにくいとよく言われてしまうので、2024年の活動を振り返ってみたいと思います(長文過ぎてすいません…)。

改めてまとめると、本当に良いことも悪いことも、嬉しいこともしんどいことも多くあったなっと感じますし、2024年もサバイブできたことに感謝しかありません。。。

そして2025年はTICADイヤーでもあります!アフリカ進出に興味にある企業・個人の方、ぜひ一緒に盛り上げていければ幸いです。


アクセルアフリカの2024年

アクセルアフリカは2022年5月25日に設立した会社です。本社は香川県、ケニアにも現地法人を持っています。

主にはアフリカにおける事業開発サポート(アフリカ進出コンサルティング)、研修プログラム、コミュニティ事業の3つの事業を中心に活動しています。

2024年は3年目に突入した年でしたが、これまでの2年に比べて非常に多くの方々とご一緒させていただいた非常に有難く、またやりがいのある1年でした。

ここから公開できるプロジェクトをいくつかピックアップして、一部をご紹介させていただきます。どんな取り組みがアフリカ現地で行われているのか、ぜひご参考になれば幸いです。

1)アフリカ事業開発サポート

① FS調査案件

  • SaaSプロダクトのFS調査:プロダクトの業界に関する政府の方針や規制の情報、競合品の調査をさせていただきました。また企業がケニアに現地訪問される際は現地訪問のアレンジをさせていただきました。

  • ファッションブランドの進出可能性調査:スラム支援も行っているファッションブランドのケニア進出の可能性を検討するため、ファッショントレンドに関するインタビュー調査を実施させていただきました。

  • 日本食の認知度調査:現地のレストランやスーパーマーケットのマクロ環境及びインタビュー調査、日本食品の認知度調査などを実施させていただきました。

  • 日本食普及のための検討調査:日本食レストラン展開のための現地のレストランのトレンドを調査したり、料理人のスキルの把握したり、日本食を作るに当たり必要な農産品や海産物の流通などを調査をさせていただきました。

訪問調査の様子
インタビュー調査の様子

② 事業開発サポート

  • 現地NGOの活動サポート:ケニアを拠点にアフリカで100万人のソフトウェアエンジニアを育成を目指すNGO Power Learn Projectのマネジメントを支援させていただいています。具体的には年間の予算策定やKPI策定、月次の予算状況、パートナー企業の紹介、理事会や委員会への出席などを主にやらせていただいております。

2024年の卒業式
  • ソーラー発電農園の管理サポート:ソーラー電力を活用して様々な野菜を栽培する農法の実証事業を現地でサポートさせていただきました。

③ 現地視察アレンジ

  • 日系メーカー:日本のメーカー様がケニア現地で展開できる可能性を調査するために出張された際に、現地の大手代理店や販売店の訪問のアレンジをさせていただきました。

  • プロモーション会社:日本でPR事業を展開している企業がケニア現地の様子を一度実際に見てみたいとのことから、ナイロビのトレンドスポットの紹介やナイロビ大学のメディア系の教授の面談、キベラスラムなどの訪問をアレンジさせいただきました。

現地訪問の様子

④ 補助金獲得・運営支援

  • AfDX、J-Partnership、JICA SDGビジネススキーム、グローバルサウス補助金などアフリカでの事業検証に活用できる補助金の提案書の作成を複数社サポートさせていただきました。

  • 採択されたプロジェクトに関しては、年度末までプロジェクトを実施する上ので調査サポートや経費精算、報告書作成の支援をさせていただいています。

2)研修プログラム

① 慶應Executive MBA 海外フィールド

慶應大学エグゼグティブMBAの海外フィールド科目のケニア研修をサポートさせていただき、約25名の方にケニアにお越しいただきました。

参加者は日本でのビジネスシーンでトップもしくはマネジメントとしてご活躍されている方々です。

約6日間の滞在で、生徒の方々が日本で考えてきたビジネスモデル検証ができるよう現地のアポイントを調整しました。

② GBV ビジネスアイデアソン

ジェンダーに基づく暴力(GBV)という重大な問題に取り組むビジネスアイデアを考えるアイデアソンの企画・運営をさせていただきました。

主催は国際協力機構(JICA) ケニア事務所で、GBVを撲滅するための解決策を開発することに特化した、「ビジネス・アイデアマラソン(アイデアソン)」はJICAにとっても世界的に初の試みとなりました。

③ SHIFT80 Design Prize

サステイナブルファッションで世界をシフトさせるブランド「SHIFT80」がケニアで開催したSHIFT80 Design Prizeの運営をサポートさせていただきました。

サステイナブルファッションに取り組む若手デザイナーに機会を与える素晴らしい取り組みで、会場には複数のメディアをくるなど、白熱したイベントとなりました。

3)コミュニティ事業

①JENGA HOUSE

アフリカに挑戦する日本する日本人の拠点となるコミュニティハウスとしてJENGA HOUSEをケニアで公式ローンチしました。

JENGA HOUSEは一般社団法人アフリカクエストのプロジェクトして実施していますが、現地運営サポートとしてアクセルアフリカのインターン生が歴代の管理人を務めています。

JENGA HOUSEは非営利事業という位置付けから、ローンチに向けてはクラウドファンディングを実施させていただき、251名の方から2,694,800円のご支援をいただきました。本当にありがとうございます。

現在はシェアハウススペースの提供だけでなく、ビジネスセミナーを2回、ミートアップイベントは12回開催し、たくさんの日本人の方にお越しいただきました。

② KAKEHASHI AFRICA

カケハシアフリカは、ABEイニシアティブの卒業生により創設されたビジネスネットワークであり、プラットフォームです。

JICA本部のプロジェクト担当者様とも連携させていただき、各国支部とパートナーシップを締結し、アフリカ各国の現地の情報発信を始めています。

カメルーンの方々を始め、現在15カ国のアフリカ支部と連携して、現地の課題の解像度を上げていく情報発信を進めています。

KACAMI(カメルーン支部)の皆さんと

4)その他の活動

① アクセルアフリカメンバー

2024年はケニア人スタッフは5名まで増員、アフリカ事業共創コンサルタントとして日本人コンサルにも新たに参画いただきました。

また積極的に行っている現地インターンはのべ10名をケニアで受け入れさせていただきました。

ケニア人スタッフとインターン生との集合写真

② 登壇活動

01Boosterの皆様とグローバルサウスの現状に関する情報を提供するウェビナーやJICA・UNDP主催のAfriConverseなど様々なイベントに呼んでいただきました。

③ コミュニティイベント

アフリカクエストとしてアフリカ大忘年会や設立5周年記念パーティー、アフリカ大飲み会など、一時帰国のタイミングを活用して、アフリカ仲間と繋がるコミュニティイベントを複数実施しました。

アフリカ大忘年会 2025

④ JICA BLUE

BLUE - JICA海外協力隊起業支援プロジェクトに協力隊OVの取り組みとしてご紹介いただきました。

またJICA BLUEにもアドバイザーとして関わらせていただき、様々な方とオンラインでメンタリングさせていただき、僕として非常に有難い経験となりました。

2025年に向けて!

本記事で全てをご紹介できる訳ではないのですが、大小含め本当に様々なプロジェクトをご一緒させていただき、本当に充実した1年となりました。お陰様で2024年も無事にサバイブできました。。。

2025年に入っても、2024年から引き続きのプロジェクトや既存のクライアント企業と既にいくつかのFS調査プロジェクトや補助金支援をスタートしており、また2月と3月には2本の研修プログラムを実施予定で、慌ただしい日々を送らせていただいています。

また有難いことに新たな問い合わせもいただいており、お話をさせていただいております。

僕自身はアフリカ歴13年目に突入しましたが、会社としては3年目のまだまだ若い会社なのですが、色々な方と協業できることをとても嬉しく思っています。

また2025年はさらに事業を拡大すべく、新規事業の立ち上げにも邁進しています。

1年の大半をケニアを中心にアフリカで生活しているからこそ見える現地の世界があります。まだまだ日本においてアフリカ現地の解像度は高くないと思いますので、少しでも現場のリアルをお伝えできるように情報発信にも力を入れていこうと思っています。

上記だけ見るとめちゃくちゃ順調に思われるかも知れませんが、実際は日々大変なことが多いのが現実です。

「何の為にケニアで頑張ってるんだろう…」と思ったことは正直数知れずです苦笑。

それでもケニアでいまだに心が折れずに事業をしているのは、それだけアフリカという場所に不思議な魅力があるのだと思います。

2025年はアクセルアフリカに初の新卒社員も入社します。

どんなにアフリカ現地滞在歴が長くなろうとも、引き続き現場で泥臭く現地の社会課題解決に少しでも貢献できるよう、2025年も頑張っていこうと思います。

出不精なので忙しくなるとnoteを放置する癖がありますが、不定期で更新をしていくので、ぜひ懲りずにnoteにも遊びに来ていただける幸いです。

まずは8月に横浜で開催されるアフリカ開発会議(TICAD)に向けて、全力疾走していきます。2025年もどうぞよろしくお願いいたします!

最後に

1)アフリカ進出にご興味のある企業様へ!

アフリカビジネスの話やケニアの現状などに興味・関心のある個人・企業様がいらっしゃればぜひお気軽にご連絡ください!

現地視察のアレンジや補助金獲得サポートなど幅広く事業開発のご支援をさせていただいております。

また個別案件の相談だけでなく、下記のトピックなどで社内勉強会もオンラインで実施させていただいております。

  • アフリカビジネス全般

  • ケニアの概況(分野:農業、ヘルスケア、Web3など)

  • スタートアップシーンの現状

  • アフリカの事業開発の醍醐味と難しさ

  • アフリカ進出で活用できる補助金

  • 弊社コンサル・研修・コミュニティサービス

  • 私個人のアフリカ体験談(起業、ソーシャルビジネスなど)

上記、以外でもご要望に合わせて様々なテーマでお話しできるかと思います。ぜひまずはお気軽にお問い合わせをいただければ嬉しいです。

2)ケニア現地で挑戦したいインターン積極募集中!

アクセルアフリカでは2025年のケニア現地インターンシップを積極募集中です!

現地ケニアにて私たちの活動をサポートしてくれる学生・社会人を募集しています。少しでもご興味があれば、ぜひお気軽にご連絡ください!

3)アフリカの人材育成にご関心のある方へ!

Power Learn Projectというアフリカでソフトウェアエンジニアを育てる社会的活動をサポートしています。

エンジニアにご関心のある方、同活動を一緒に応援して下さる方(中古パソコンの寄付や資金援助などを受け付けています)を募集しています。

ぜひまずはカジュアルにお話させていただけると幸いです。

4)ケニアでの研修プログラムに興味のある教育機関の方へ!

アクセルアフリカでは現地の社会解題やビジネスを学ぶ研修プログラムを大学・高校などの教育機関向けに提供しています。

もしご興味・ご関心のある方には資料を送付させていただきますので、ぜひお気軽にご連絡ください。

◉参考事例

以上、ここまでお付き合いいただきありがとうございました!

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