トゥインゴに6年乗った感想
どうも、PC改造マンです。
かなーり久しぶりの更新です。
突然ですが!
車を持っているんですよ。僕。
トゥインゴっていう。
なんだかんだで購入から6年経過!3回目の車検も見えてきていますが、まだまだ乗っていくつもりです。
かなり気に入っているので、今回はトゥインゴについて少し語りたいです!
え?
みんカラでやれ?
確かに……
前置き
トゥインゴって?
この記事を読んでいる時点で掲題のような疑問を持っている人は皆無でしょうけど、念のため。
今回大幅に遅まきながらレビューするのは、3代目の前期型モデルです。
当時を振り返る
この3代目、デビューが発表されたのは2014年に開催されたジュネーブモーターショーでした。8年越しの代替わりです。
往年の名車”5”を彷彿とさせる外見もさることながら、RRを採用しているということで観客(と僕)の度肝を抜きました。
このご時世に!
後部エンジンで!
後輪駆動!
正気か?(誉め言葉)
ルノーの言い分としては「コンパクトさを追求した結果」とのことですが、うん、なんというか、僕は率直に「ありがとう」と言いたいですね。
こんな奇天烈な車が、この時代に現れる。
そして、お手頃価格のコンパクトカーとして、当たり前のように売られる。
これを逃す手はない……
ちなみにこの車、シャシーなど構造をスマートフォーフォーと共有しており(というかスマート?ベンツ?との共同開発)、つまりは「小型RR車」が突如2種デビューするようになったわけです。
ただ、個人的にスマートの外見があまり好みではなかったので(失礼)、もう僕の興味はトゥインゴにしか向いていませんでした。
街乗りに最適な小気味良い足として宣伝されていましたし、大衆車だし。
たぶんそんなに高額でもないでしょう!
きっと日本でも売ってくれるでしょう!
買うしかねェ~~~ッッ
ただ1点、大きな問題があり……
僕はジュネーブモーターショーを見る直前に車を買っていたのです。
シンプルに、タイミングが悪い。
ちょっとした購入経緯
トゥインゴを目にする半年前、僕は部署を異動になりました。
これもサラリーマンの宿命、異動それ自体は受け入れるとして……
県境を跨ぐ長距離となり、かつ職場にアクセスする電車やバスが無いに等しいので公共交通機関はアテにならない。
要は勤め先がド田舎(失礼)になったのです。
そのため、この機に車を手に入れました。
職場の周りに何もない(家すら)ので、引っ越しってわけにもいかなかったんですよね。どこからも遠い、陸の孤島だったのです。
そんな理由でマイカーデビューしたてだった僕は、乗り出し70万円で手に入れた愛車から半年足らずでトゥインゴに目移りしている自分を反省し、今の相棒を末永く乗り回すと改めて決意したのです。
結局2年で手放しましたが。
僕は人生初のマイカーをアルファロメオの中古車にするという暴挙に出たのですが、これが見事にハマり(?)、乗って1年もするころにはトラブルを何度も経験していました。
いちおう中古車屋さんから「整備はしてあるけど、イタ車だから気を付けてね」と事前に警告を受けていたので、こういう異常も「しゃーなし」で過ごしていました。
アルファロメオは電装系が突然死する、という言説は本当のようですね。
ただしもう1つよく言われるトランスミッション系のほうは一度もおかしくならなかったので、中古車屋さんのメンテ手腕は確かだったのだと思います。
悪いポイントばかり言いましたが、やはりアルファのエンジン音や乗り心地はとても良くて、上のトラブル各種も「なんだよもぉ~(*^_^*)」などと許せるレベルに楽しかったです。
ただ、まあ、楽しく乗っていたものの……
最初の車検とトゥインゴの本邦販売開始がかぶったんですよ。
故障ばっかりだし、おそらく今度の車検も(いろんな意味で)タダじゃ通らない。
イルミネーション扱いで見ないふりをしているインパネの警告灯たちを消すのに、一体いくら払えばいいのか。
一方、車検の前にトゥインゴは手に入る。
さて……
そういうわけで我慢できずトゥインゴを買ってしまいました。
デカい出費です。
しかも買って2年後にまた異動を命じられて、自宅近所の電車で通勤できる事業所に出戻りしたんですよね……なんだかな……
前置きが長すぎました、ようやくここからレビューです!
すみませんでした。
レビュー
価格
まずは、お値段!
通販番組じゃないので最重要ポイントからスタートです。
円安の影響もあるのか直近のトゥインゴは250万円くらい、3代目が出た当時に比べれば1.2倍くらいになっております。
ただ、それでも輸入車の新車としてはそんなに突出した価格でもありません。
とはいえ国産車の5ナンバーを見てみますと……
・スズキ スイフト
2WDガソリンエンジンで安全装備付きグレード(XG)で、160万円少々。
※2023/3/29追記:スイスポ(フトじゃなく)の新型は3ナンバーでした。
・マツダ 2
2WDベースグレード(15C)で、150万円程度。
・トヨタ ヤリス
エントリーモデル(X)は、150万円を切る。
(同じトヨタだとパッソなら最安で約130万円!安い……)
やっぱこうして比べちゃうと、国産車のコスパには敵いませんね。
トゥインゴはこれらにプラス100万。上で紹介した車種であれば、ハイブリッド版が買えてしまうわけです……。
トゥインゴが欲しい方はおそらくサイズ感にもかなり魅力を感じているかと思いますので3ナンバーは度外視かもしれませんが、カローラとか全然いけちゃう価格でもあります。
外車って高い。しゃーなし。
ちなみに、トゥインゴの比較対象として挙がりやすいフィアット500は、現行ですと250万少々。価格的にも互角なんですね~
あとはわりかし似たスタイリングのVW Up!ですが……今調べたらこれもう生産してないそうです。無念。
となると、VWの5ナンバーならポロでしょうか。
約260万!なんと、トゥインゴや500とあんまり価格が変わらないですね。
しかもインパネが液晶! 最低グレードでも! すげえ!
なんか他車の宣伝みたいになってしまいましたが、要するに
「5ナンバー欧州車の枠では肩を並べる価格、ただしぶっちゃけトゥインゴに機能面などのアドバンテージは無い」
と言えるかなと思います。
そもそも5ナンバーに収まる外車ってのがとても少ないんですけどね……
トゥインゴだから欲しいんだ!
理屈じゃないんだ!
というお気持ちがあれば、ぜひ!
僕もそうでした!!
僕は貯金のほぼすべてを叩いて買いましたし、冒頭言ったとおり未だに乗り換えるつもりもありません。
覚悟と言ったらおおげさですけど、不満な部分も飲み込むつもりでやってきてます!
円安
と、大きなことを言いましたものの……
実は、当時はもう少々安かったのです。
2016年当初、トゥインゴは日本上陸の際にセールスポイントのひとつとして「最安200万切れます」という手頃感をアピールしていました。
結局なんやかんやで乗り出し200万は超えてしまうんですが、それでも全然お安いと思います。
では、その内訳を見てみましょう。
オプション
かくいう張本人である僕の場合、オプションなどいろいろつけて220万くらいだった(割引もしてもらったうえで)記憶があります。
フロアマットは当時、値段の高い順に
【トゥインゴのアイコンステッチ付きマット】
【無地のマット】
【そもそも敷かない】
の3種が選べて、ステッチで描かれたトゥインゴがなかなか良い感じだったのでそれにしました。
つけて後悔なオプションは今のところありません。
アームレストは結構迷ったのですが、試乗のときにシフト操作でちょっと邪魔だったのでやめておきました。
あとは、ルームミラーがトリコロールになるカバーがあって「派手すぎるかな」と思って見送ったものの、今はちょっと欲しいと思っています。
じゃあ今から買えよ、て話なんですけど。
当時「潔いな」とビックリしつつ感心したのが、
カーナビが存在しない
というところです。オプションとかじゃなくてそもそも選択肢自体が無い。
ただし純正スマホホルダーはあって、要は
「ナビが欲しけりゃスマホでやりなさい」(公式)
ということ。2016年発売の新車で。
ナビがないので、つまりリアカメラもありません。映すモニターがないわけですからね。
センターコンソールは、昔ながらな感じでラジオ操作などのボタンが並んでいます。ハンドルのボタンも少なめで、タッチ感応式のものは一切なし。
個人的にはタッチ式だと押したかどうかわかりにくいので大歓迎です。
いちおうアフターマーケットにて
【センターコンソールをボタンごと全部くり抜いてカーナビを嵌め込む】
というカスタムが当時あったのですが、そこまでしたかったわけでもなかったのでスマホホルダーを選びました。
(2023年現在の現行型はタッチスクリーンが標準装備です。いいな~)
燃費
あとは燃費ですかね。
公称値は
◇17.4km/L
・市街地モード(WLTC-L)13.3km/L
・郊外モード(WLTC-M)18.0km/L
・高速道路モード(WLTC-H)19.6km/L
とのことで、この数値はそれなりに正確だと個人的には思います。
通勤に使っていたころはだいたいこのとおりだった記憶があります。
直3ターボの中高回転型エンジン、効率良く回っているんじゃないでしょうか。
……と言いつつ、僕は最近ずっとECOモードです。
ECOモードというのは名前の通り燃費が良くなる機能でして、仕組み的にはトランスミッションの制御コンピュータが切り替わり、エンジンの回転数が低め安定で維持されるようになります。
そんなに気になりませんが、普通モードよりかはアクセルのレスポンスにもたつきを感じますね。でもわざわざモードが設けられているくらいなんだから多少は燃費が良くなっているんでしょうし(=あんまりガソリンを節約できている実感が無い)、通常時より低回転域でエンジンを回している関係で静粛性も上がっている気がします。イイね!
ま、ハイオクですけどね……
エクステリアデザイン
トゥインゴの魅力は多々あれど、ともかくもそのスタイリングに心を奪われてしまった方、いらっしゃるのではないでしょうか。僕もそうです。
ちょっと話は逸れますが。
特に5ナンバーや軽には、安価かつ車内スペースにゆとりのある車が多くあります。
初期費用も維持費も安く済む。中は広く使える。なおかつ車自体はコンパクトで走りやすい。
もっぱら生活の道具とするなら、コスパや利便性が最重要ポイントだと思います。
車格がキッチリ細分化されている今日、こうした需要に応えて規定ギリギリまでサイズを取るのは、戦略というよりもはや
「それで当然」
くらいの雰囲気です。
同じ価格なら、できるだけ便利なのが欲しい。そりゃそうですよね。
我が国のメーカー各位は、そうして角張りがちなシルエットを各社の工夫で個性あるデザインに落とし込んでいるわけです。
おかげさまで、コンパクトかつ運転しやすい、荷室ゆったりで視界も広々な「コスパよし」の優良車がたくさん出てきているわけです。
そんな情勢で、どうですか。このトゥインゴ。
そもそも、国も規格も違うわけですから日本車と比べるべくもありません。
でも、
「当方おしゃれでしょ? 他になにか?」
と言わんばかりのセンス全振りっぷりを見せられてしまうと、もう
「そっすね~、欲しいすね」
と思うしかないわけです。
まるっこいデザインは、積載量を重視しているとは考えにくいビジュアルです。
もしかしてトゥインゴにあれこれ積み込もうとする自分が間違っているのか?
ルノー的には
「リアシート倒せばIKEA帰りも安心~♪」
みたいな雰囲気(べつにIKEAとは言っていませんが)の写真をHPやパンフなどに載せていますが、要するに後部座席は飾りです。はい。
リアは大胆に、ガラスで窓とリアゲートを一括。
結構斜めっていて、リアバンパーまでなめらかに降りていくラインがとてもキュートです。
フロントも余裕のある顔立ち。直角な部分が一切ありません。
ディティール重視のこの車、リアエンジンのくせしてボンネット内に収納がありません!
ポルシェにもあるのに!
このボンネット、何回やっても開け方が覚えられないんですよね。ちょっと難しいんですよ、なんか、まあ忘れちゃったんすけど。
フロントライトのまぶたのようなラインはサイドのステッカーに繋がるデザインとなっています。いいですね~
足回り
トゥインゴはコンパクトさが当初からゴリゴリ推しまくられていますが、このクルマの何がそんなに特徴的かというと【足回り】です。
国産軽自動車と同等レベルの【最小回転半径4.3m】は、エンジンを後部トランク下に押し込んでRR化という離れ業によって成立しておりまして……
実際に乗ってみても、これは伊達じゃありません。
試乗でディーラーの周りを流してみたくらいでは正直気づかなかったのですが、いざ買って乗り回してみるとビックリしました。
トゥインゴ入手後初めての縦列駐車で舵角を限界まで切ったとき、誇張じゃなく車が横滑りしてるのかと思ったくらいです。
ちょっと最近の軽自動車について確認してみたところ、多くの車種(ワゴンR、ミラ、タントなど)では回転半径が4.4mなのだそうです。
トゥインゴ、僅差ながら勝利!
スズキのアルトだけは少々別格で、2023年時点での現行モデルは4.2m。すごい。
トゥインゴの幅と長さは、軽自動車各種より大体10~20cm大きめです。
ただしホイールベース(前後タイヤ間の長さ)は2,490mmで、例えばタント・ムーヴ・ミラなどと同じです。
これらと比してわずか0.1mながら回転半径を切り詰められたのは、先ほど紹介したRR化の賜物でしょう。
こだわりのミッションレイアウトにより、軽自動車に対し約1.37倍の排気量である900㏄ターボエンジンを背負いながら同格の小回りを実現しているのです。
僕はグランツーリスモでしか体感したことがないのですが、MRやRRにある「コーナリングで強烈にオーバーステアする」というのは普段乗っている限りでは全くありません。
そもそもそんな速度域でヘアピンを攻めたことがないんですけども。
日本仕様だけのサス事情
これは賛否あると思うところで、日本仕様は本場おフランスと少々事情が違います。
国内で販売されているトゥインゴは全て、サスペンションが最初からスポーツタイプに換装されているのです。最安価グレードのゼンであっても、です。
なぜかというと……
どうやら日本の機械式駐車場(ゴンドラのやつ)にルーフがぶつからないよう車高を調整したようなのです。
日本でも売ったるぞ、という強い意志を感じますね。
で、純正のスポーツサスが通常品より20mmダウンでちょうど良かったと。
実際僕も最近まで機械式駐車場を借りていましたので、以上の話を営業さんから伺って安心したのも購入決定ポイントの一つでした。
結局今では愛車を平置きしていますが、ここの細かな気遣いというかユーザー目線の販売戦略はかなりグッとましたね。
ちなみに、トゥインゴは普通の棒アンテナが屋根から生えているスタイルですので、もし機械式駐車場に入れたいならショートアンテナかデザインアンテナ(サメの背びれみたいなやつ)に換装しましょう。
ぼくはデザインアンテナをディーラーオプションで付けてもらいました。
ラジオを若干受信しにくいデメリットがあるそうですが、ほとんど聴かないので僕は何も不便を感じていません。
その一方、賛否の否にあたるであろうポイントは……
やはりというか当然というか、スポーツサスにしたら乗り心地が固くなるわけです。
僕は「純正のはずが実質カスタムされているなんてお得だなあ」などと呑気に喜んでいましたが、確かに縁石や荒れたアスファルトなどの段差を踏んだ衝撃はビシバシ伝わってきます。
なにぶん本来のサスを知らないので比較できませんが、小声の会話が難しくなる程度には50~60km/h域でのロードノイズも大きいです。さらに高速道路ともなると、スピーカーで音楽を流すのもちょっと厳しめですね。
ただ、やはりスポーツサスなだけあるのか、走行については高速道路でもかなり安定していると思います。
関越や東北道を100km/h限界で飛ばしても、ふらつきを感じません。RRゆえの軽いハンドリングは健在のためそこはちょっと怖いかもですが、それを言ったらミッション云々以前にそもそもそんなスピードで急ハンドルなんてすべくもないので……
車重のわりには車高があるため、横風は結構感じます。トール系軽自動車よりかは幾分ましでしょうけど、ヒヤッとする場面は何度かありました。
タイヤ
あと1つ重要事項説明がありまして(賃貸契約風味)、トゥインゴは前後でタイヤサイズが異なります。
なんなんだ、これは。
なんかルノー曰く「最適な走行性能を実現するため」らしいのですが、これはなかなかトゥインゴ購入を思いとどまらせ得る可能性が無きにしもあらず(曖昧)ですね。
僕はつい先日タイヤを交換したので、ご参考までに価格をお知らせいたします。
車検ついでの注文でしたので、実際はエンジンやエアコンなど一通りメンテした全額からの抜粋です。
タイヤ屋さんに個別で頼んだら、もしかしたら1割くらいはOFFできるかもですね。
特に前輪(165/65R15)のサイズがマイナーなようで、さほど選択肢がありませんでした。
ちょっと調べてみたところ、現行の国産車ではダイハツ タフトやスズキ ソリオくらいしか使っている車種がなさそうです(確認不足でしたらすみません)。
日本で全く縁のないサイズってわけじゃないので、よほどタイヤメーカーにこだわりがあるのでなければ入手自体は問題ないかと思います。
・4本セットで購入できない
・ローテーションが左右でしかできない
これらを許容できるか否かがポイントですかね。
(ところで、左右のローテって意味あるんでしょうか?)
ちなみに僕のトゥインゴは納車時コンチネンタルでした。履き替えでメーカーを換えたわけですけども、正直何がどう違うのかわかりません。
5年履きつぶしたタイヤ vs 新品ピカピカタイヤの比較でよければ
「走行性能も騒音も、何もかも改善する」
とは言えます。はい。
インテリアデザイン
ほとんどプラです。
ドアノブは金属そのもの、ハンドルはレザー調、シートがファブリック。
お安いクルマのテンプレートです。
しかし!
これはぜひ現物をご覧いただきたいのですが、表面の仕上げやパーツデザインが大変に精緻で秀逸です。
プラであることなど微塵も気になりません。
「エクステリアとインテリアが最高に調和しているクルマ」
というのが僕の率直な感想です。
まさに、センス。
本当のオシャレに、高級品はいらないのです(大言壮語)。
オーソドックスなフロアシフト、レバー式サイドブレーキ、インパネはすべてボタンとダイアル、機械式メーター。
内装に自然と溶け込むデザインで、良くまとまっております。
個人的にはこのスピードメーター、どストライクです。
放射状に配置された速度表記、すっきりしたフォント、余計なラインや飾りは無く数字だけ。
100点!!!!
なお、タコメーターは存在していません。しゃーなし。
僕はオートマだから大して気になりませんが、マニュアルをお持ちの方は結構困っているのでは?どうなんすかね?
静粛性
防音は、サスの項で少し触れましたが、特筆するところはありません。
過度にやかましいわけではなく、かといって静音では全くない。
まあ、サイズからしたら上出来だと思います。
個体差については未確認になってしまうものの、高速走行でも一切パーツのビビりが無いのは超!高評価ポイントです。
エンジン音はちゃんと(?)後ろから聞こえます。なんか不思議。
ECOモードではわかりにくいのですが、ターボの音がなかなか特徴的で、ブローオフ?かな?の際に「ぴひょっ」とリコーダーみたいな音がします。
ちょっとおもしろいですね。
乗り心地など
フランス車には珍しい(らしい)、硬めのシートです。
ほかのルノー車がゲーミングチェアばりのくつろぎ空間を提供しているのもあり、トゥインゴはそのあたりを厳しく評価されているようです。
確かに、高速など長時間座っているとちょっと疲れます。
でもどちらかというと頭の位置が安定しないことのほうがイヤかな……個人的には……
ヘッドレストが分離式じゃないので調整できず、頭の当たる部分が凸なので後頭部を嵌め込むような感覚でもない、つまり落ち着かない。
なんか書いてて「トゥインゴのシートってどうにかならんのか」と強く思い始めてきました。
前席のスペース自体はわりかし余裕があると思います。
シートの性質は前述のとおりとして、運転姿勢に無理が出るわけでもないのでそこは不満ではありません。
たぶんチョイ乗り~せいぜい数時間くらいの乗用をメインにしている車かと思いますので、むしろメリハリきいてて良いんではないでしょうか。
正中線
続いて、気になる人はすごく気になるポイントである
【ハンドルがズレてるかどうか】
についてお話します。
トゥインゴは、ズレています。
元が左ハンドルだし、かなり頑張って小型化しているし、もうこれは仕方ないことだと思います。
今さらどうこう文句を言うつもりもありません。
ただ、ズレています。それは事実です。
車のレビューで本ポイントに触れているのって案外少ないと思ったので、今回書いておきます。
告発じみた写真まで撮っておいて非常に申し上げにくいのですが、僕自身はこの正中線問題に1年くらい全然気づきませんでした。
たまたま車系ネットメディアの記事を読んでいて
「マツダの車は全車種でハンドルのオフセット(=ズレ)をしていない」
と書いてあったものですから
「え、トゥインゴは?」
となったわけです。
そういうわけで、個人的には気持ちの問題が大きいのかな……とは思っていますけれど、何をどれくらい重視するかなんてその人次第ですからね。
並み居る国産優良車を無視してトゥインゴを所有している自分としては、あんま大きなこと言えないっす。気づかなかったし。
その他装備
スピーカーは思ったよりちゃんとしてました。
高級車のようにEQや音場の調整はできませんが、高い音も低い音もしっかり聞こえるし、耳障りなノイズは皆無です。
オシャレにフレンチポップでも流しながらお買い物に行ってみてはいかがでしょうか。フレンチポップって僕は聞いたことないですけど。
いろいろ言いましたが、これまで紹介したような素晴らしい内装、狭い路地もストレスなく運転できる足回り、RR故の軽いハンドル、快適な加速……
良いところがありすぎて、トータルで全部OKですね!
ちなみに、正規品のスマホホルダーにはUSB-Aポートがあります。
僕はなるべくケーブルをだぶつかせたくなかったので
【USB-Aオス端子~ライトニング端子】
の両方がL字になっているケーブルを買いました。
当時買ったやつがもう終売だったので、似たようなのをご参考までにリンクしておきます。Amazonということでいつリンク切れになってしまうかわかりませんが、そこは悪しからずご了承ください。
iPhone用(ライトニング端子)
その他(USB-C端子)
トランク
エンジンが後ろにあるということは……そう、トランクが気になりますね。
トランク行きましょう。
最前から申しているようにトゥインゴはRRでして、エンジンがトランクの下に収納されています。
トランク底の敷きパッドをめくるとエンジンルームのフタ(≒ボンネット)があります。
そういうわけで、ひとっ走りしてからトランクのフロアを触ると……
あったか~いんです。
ちなみにパッドめくって鉄板触ると激熱です!注意!(当たり前)
ですので買い物の際は気を付けてください。
アイスクリームとかは座席に置きましょう。
このパッドは防音材も兼ねているようで、ずれたり取れたりしているとエンジン音が大幅にアップします。
あとは……もう説明するまでもなく、エンジンがある分トランクの底が浅いです。というかバンパーとほとんど同じ高さですね。
荷物とか出しやすいし逆にアリかもしれない。
気になるところ
冒頭申し上げた通り、僕はトゥインゴを手放すつもりなんて毛頭ありません。かといってこの車、端から端まで非の打ちどころがないわけでもありません。
いまどきはいろんな意味で使いにくいことわざに「あばたもえくぼ」というのがありますね。まあそういうことです。
①アイドリングストップストップボタンが面倒
「は?」て感じかと思いますけど、つまり
【アイドリングストップ機能を無効化するボタン】です。
トゥインゴはアイドリングストップ機能が標準装備で、停車時などはエンジンが自動的に切られます。ブレーキを離すと再始動。
ぶっちゃけた話この地球上に存在するアイドリングストップを備えたどの車のオーナーも同じフラストレーションを抱えていると思うんですけど、結局この機能って鬱陶しいだけなんですよね。
で、このアイドリングストップをしなくなるボタンがハンドル右下にあります。
あるのはいいのですが……
このボタン、有効期限が「エンジンを切るまで」なんです。
つまり、トゥインゴに乗るたびにこのボタンを押さなきゃいけない。
これがわりと面倒。
アイドリングストップストップボタンの左隣には【後退するときのソナー音を消すボタン】というのがあって、それはエンジンを切っても維持されるんですよ。なぜ……?
これをうっかり押してしまい「なんかバックするときのピーピー音が出なくなっちゃった……」と困ったこともありました。
これもアフターマーケットで【アイドリングストップ機能そのものを永久に潰す】というサービスがあったのですが、僕は全面的にディーラー頼みでこの車を維持しているので……なかなか社外サービスに手が出ません。
②左足の置き場
気になる人は気になるかと思います。
タイトルの通りで、いわゆる足置きがないんですよね。
フロアにペタンと足を出しておくほかない。
ATはまだいいんですけど、MTだとクラッチで空間が埋まっているので左足の脛が疲労しまくるのかなと思います。
元が左ハンドルだからしょうがないのかな……
③ペダルが中央に寄り気味
さっきと絡む件で、アクセルとブレーキが左に寄りすぎてるんですよね。
もうちょい右側だといいのに……
④ギア比
乗るとわかるのですけど、ちょうど30km/hさしかかるくらいで1速→2速に上がるんですよ。
市街地2車線道路にありがちな40km/h制限だと、上限を攻める走りでないとギアチェンジの嵐に見舞われます。
まあでも好みの問題ですかね。
⑤後部窓
僕としては先述した「潔い」ポイントですらあるのですが、後部座席の窓がヒンジ式です。ヒンジってご存じですか?
手のひらがなんとか通るかな、ってくらいだけチョイと開く。
というか手動なので運転席からはどうにもなりません。
でも!後部ドアノブって窓枠に隠されてるんですよ!オッシャレ~~~~~
(これってアルファ156が起源なんでしたっけ?よく思いつきますよねこんなこと)
後部座席は決して広くありませんし、男性は頭がつかえると思います。
しかしこのサイズでちゃんと後部ドアがあり、人間2人が座れるようになっているんです。それでいいじゃないですか!
⑦ミラー
ちょっと気になるというか仕方ない部分ではあるのですけど、ミラーが手動です。助手席側をたたむのが大変。
まあ価格考えたら妥当というか「たためるだけありがたいよな」と思います。
⑥エンジン音とか
これは不満というかサイズを考えれば納得なところです。ちょいちょい言及しているとおり、正直、まあまあ音量あります。
表現が難しいんですけど……エンジン自体は冒頭申し上げたように直3DOHCターボの0.9Lですから、そんなに轟音・重低音を響き渡らせるタイプではありません。
なんていうのかな……愛あふれるオーナーとしてこういう物言いはよくない気がするんですけど……なんか一昔前の原付みたいというか……消音しきれていない騒がしさ……みたいな……
最近はハイブリッドや電気が普及して、みんな静かというのもあるのでしょうかね。
あ、あとついでに。人によっては好きじゃないかも……な点として、この車はスマートキーではなく、キーレスです。
ボタンを押してドア開閉、エンジン始動はキーを挿し込む。
エンジンスイッチはありませんので悪しからず。
つまり気に入ってます
あれこれ言いましたけど……
この車、ナイスです。
トゥインゴは僕にとって、やっぱりいつまでも期待通りの車です。
気軽に履きたい、スニーカーのような立ち位置だと思っています。
ですから、少なくとも僕がトゥインゴを所有するうえでの捉え方として……
この車は資産というか道具というか、ホビー兼ツールって感じです。
偉そうにレビューしてますが、トゥインゴの数あるグレードやカラーなどの中でたった1種類、3代目初期インテンスのブルードラジェを持っているだけです。
歴代トゥインゴオーナー各位のご指導ご鞭撻をお待ちしております。
長々お付き合いくださって感謝です。
お金が厳しい昨今、めげずにトゥインゴのオーナーであるor敢えてゲットしようとする皆様にこの記事を面白がっていただけたら幸いです。
お読みくださりありがとうございます!!
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