見出し画像

グレアムのメガネを追いかけたら、Blurのライブでロンドン一人旅してた。〜blur沼序曲編

 44歳で初めて海外一人旅をすることになった2023年7月8日。それは、Blurのウェンブリー・スタジアムライブでした。ここまでの道のりを、当時を思い出しながら書き留めたくて、noteを始めました。少しでもご興味を持っていただけたら、お付き合いいただけると嬉しいです。

 2021年9月、私はグレアム・コクソンを見つけ、それから毎日Blurの動画を見まくる日々が続きました。(オアシス経由で見つけたので、オアシスの動画も見まくっていました。)本当に今となってはアホなんですが、当時の私はBlurの楽曲自体にあまり興味がなく、グレアムのファッションを追いかけたくて、ひたすら彼の映像や画像を発掘していました。そう、演奏していないグレアムです。
 恐らく発掘し尽くしたので、「じゃあライブでも見るか」くらいの感覚で、夫が買い物のために入っていたアマゾンプライム・ビデオを検索してみると、何本かのライブ映像とドキュメンタリーが出てきました。さらに、メルカリでレンタル落ちした『NEW WORLD TOWERS』もゲット。

 アマプラの方はレンタルだったので、次々と数珠つなぎ式に観ていきました。すると、「あれ?デーモンってめちゃくちゃ渋い声」、「あれ?ライブとCDで曲の印象が違う気がする…というか、ライブがめちゃくちゃカッコいい!」という衝撃を受けたのです。

 当時、私は忙しいなりに日記のようなものをつけていたのですが、その中には「Blurのライブ映像を観たけど、最初のピンとこなかった感じは全く無い。かっこよすぎて悶絶した。ライブ行きたい。グレアムがかっこよすぎて泣きそう」と、40代とは思えない稚拙な文章でグレアムへの想いを綴っていました(恥)。


私がグレアムを好きになったきっかけの写真です。
グレアムいないんかい!
『グレアムメガネコレクション』

 若かりし頃の私は、ロッキンオンを買っても、他の音楽雑誌にBlurが載っていても素通りしていました。でもデーモンくらいは知っていました。ところが、横にいるグレアムに私のメガネ男子センサーが無反応だったことに、40代の私は怒りを感じました。「このポンコツセンサーめ!何をしてたんだ💢」と(笑)。

 それから日記には、「イギリスに行ってリアムかノエルか、Blurのライブが観たい」とも書いてありました。当時の私は、オアシスの再結成は絶対にないと思っていたようです(笑)。2021年11月のことです。この時点では、まだBlurですら再結成の気配はありませんでした。でも、「デーモン」でも「グレアム」でもなく、「Blurのライブが観たい」と書いていたのは何故なんだろう?

 Blurのライブに行きたい!と強烈に思ったのは、「Tender」の大合唱を見たときでした。「何この一体感?みんなとにかく幸せそう!私もここに混ざりたい!」と思ったことを覚えています。そりゃ誰でも推しのライブを観たらそう思いますよね。私もそのくらいの気持ちでした。おそらく、アマプラで観られたのは2009年のハイド・パークでのライブだったのではないかと思います。

 2009年のライブか2012年のライブかは定かではありませんが、ハイド・パークにデーモンが自転車でやってくるカットがありました。(これは『NEW WORLD TOWERS』に収録されていた映像です。)それが印象に残っていて、「私もこうやってハイド・パークで自転車を漕ぎたい!」と思いました。

 ハマり始めた頃、デーモンのソロプロジェクトがグローブ座でのライブを世界配信すると知り、私は初めて海外ライブのチケットを手に入れました!英語がわからなくて、今でもどうやってゲットできたのか謎ですが、このライブもデーモンがめちゃくちゃ良くて、「Out of Time」が演奏された瞬間、配信のチャット内にいたみんなが「Blur song!」と盛り上がっていました。そのとき初めて、「ああ、これはBlurの曲なんだ」と知るくらい、私はまだ何もわかっていなかったのです(アマプラで観ていたはずなのに…)。
 

 後に、アレックスか誰かのインスタで、Blurの3人があのグローブ座ライブを観ていたことを知りました。おそらくこの時には、すでに再結成、そしてウェンブリー・スタジアム公演は決まっていたのでしょうね。

 そして、ぼんやりとしていた夢がハッキリと形になったのは、2022年11月のことでした。


【次回予告】

「2022年11月、ついにBlurが動き出す。そして、私の人生も動き出したーー。」のか?



いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集