FF7リバースに関してあれこれ話したい。コンサート最高だった。
今回はFF7Rebirthについて好き勝手話す記事になる。
というのも、こないだ「FINAL FANTASY VII REBIRTH Orchestra World Tour」に行ってきて、FF7Rebirthに対する熱が再燃したため、今回はあれこれ話したいのだ。
コンサートの感想
結論から言うと最高だった。FF7Rebirthの名だたる名曲をオーケストラによる生演奏で聞くことができ、あの楽しかったゲーム体験を蘇らせてくれた。大好きな楽曲を聞いてテンションが上がることはもちろん、当時ゲームを遊んでいた時は気にもしなかった楽曲がオーケストラ化けし、好みの楽曲が増えるという意味でも楽しかった。今回のコンサートはコーラス付きだったのだが、このコーラスがまた最高だった。コーラスによって楽曲が何倍も印象的になったり、迫力が増したり、聞いていて気持ちが良かった。特に「片翼の天使」のコーラスは凄すぎた。FF16やFF15にはFF7以上にコーラス付きの楽曲が沢山あるため、他の作品のコンサートに行きたい欲が非常に高まった。やはり生演奏による迫力は凄まじく、終始圧倒されながら鳥肌状態だった。
また、コンサートという環境自体が素敵だった。コンサート会場のある駅に行くと、FF7のTシャツを着た人やセフィロスのぬいぐるみを持った方が沢山いる。コンサート会場に着いて席に座るとPS版のFF7のBGMが流れていて「更に闘う者達」のような人気曲が流れると「お~」という歓声が聞こえてきたり、「三作目のエアリスはどうなるんだろうね~」と話す人の声が聞こえてきたり、会場にいる全ての人がFF7のファンで、そのファンの方に囲まれている環境自体が楽しかった。海外勢の人数も多く、エアリスやティファのコスプレをしている方だったり、バスターソードのオブジェを抱えている人だったり、FFが如何にグローバルで人気があるのかを改めて知ることになった。ファンの熱量が凄く、何だかこっちまで元気をもらった気がする。
コンサートで特に印象的だった曲
オーケストラ化けが特に凄かった楽曲を3つ紹介する。
・ニブル山を目指して
ゲーム内のオープニング的な役割を担う曲だ。ゲームの一番最初にあるニブルヘイム過去編で、セフィロスとともに故郷に帰ってきたクラウドが幼馴染のティファのガイドの下でニブル山に向かうときに流れる曲だ。スタッフのクレジットが流れ始めてワクワクしながら森を進んだ先に、トゲトゲした形が特徴的な巨大なニブル山が現れ、その盛り上がりを強調してくれる曲だ。体験版でもあったシーンなので印象に残っている人も多いと思う。曲のイメージが湧かない人は、ぜひこのリンクから聞いてみてほしい。曲としてはFF7のメインテーマ(フィールド曲)のアレンジとなっていて、これから始める大冒険に対する期待と不安を演出する壮大な雰囲気の曲だ。
コンサートでは、曲の冒頭に落ち着いたピアノから始まり、そこにチェロをはじめとする弦楽器の音が加わり、曲が進むにつれ管楽器などの様々な楽器の音が重なっていき、曲は最高の盛り上がりをみせた。とにかくチェロの温かみのある音が、FF7のメインテーマの持つ温かさとマッチしていて最高だった。
・想いを胸に -潮風に抱かれて-
FF7Rebirthでは、コスタデルソル周辺のエリアで流れていたフィールドBGMだ。綺麗なビーチや南国特有の のんびりとした雰囲気を上手く表している大好きな曲だ。曲のリンクはこちら。曲としては、原作のFF7でミッドガルを脱出し終え、そこからフィールドに出る前のシーン(ミッドガルのプレート下にある謎の広いスペース)で流れる曲で、その後も過去を振り返るシーンなどで度々使われていた曲をアレンジしたものとなっている。昔の温かみのあるFF、もっと言うと植松さんが楽曲を担当していた時のFFを思い起こさせてくれる、なんともノスタルジーな気持ちにさせてくれる楽曲だ。
コンサートでは、ハープが印象的だった。様々な楽器が混ざり合ったゆったりとした雰囲気の中で、ハープの特徴的な旋律が一定のリズムで鳴り続け、聞いていて安心感が凄かった。耳で聞いたものを言葉で表すことが難しいのだが、曲に包容力みたいなものがあり、オーケストラ化けが凄かった。
・ガリアンビースト
新羅屋敷でヴィンセントと初対面し、ヴィンセント(ガリアンビーストに変身後)とバトルになった時に流れる戦闘曲。曲のリンクはこちら。ゲームを遊んでいた時はそこまで印象に残らなかった曲なのだが、オーケストラで完全に化けた。この楽曲は元々コーラスが特徴なのだが、このコーラス部分がコンサートではより強調された形になっており、迫力が段違いだった。
曲の最初は楽器による演奏が中心でそこにコーラスが乗っかってくるといった印象なのだが、曲が進みにつれ段々と楽器やコーラスの音量、情報量が増えてきて、最終的には力強いコーラスが曲を一気に盛り上げる。とにかく生で聞くと、コーラスの声の美しさと声の高さに驚かされる。コンサートの中でも、演奏が終わった後の拍手がトップクラスで長く、コーラスの人たちがフィーチャーされて喝さいを浴びていた。
FF7リバースから追加された楽曲で好きな曲
FF7リバースが神曲だらけなのは言うまでもないのだが、その中でもリバースから新しく追加された曲(原作にあった曲のアレンジなどは全て除く)の中でお気に入りの曲を3つ紹介する。
・ギ・ナタタク 戦BGM
コスモキャニオン滞在時に、ナナキとバレットでギ族の洞窟を進んだ先にいる「ギ族の長:ギ・ナタタク」 とのボス戦で流れる曲だ。世間的にそこまで注目されている曲ではなさそうなのだが、初めてこの曲を聞いた時から大好きな曲だ。曲のリンクはこちら。ギ族が持つ恐ろしさとナナキの勇敢さを表現した名曲だと思っている。BGMでキャラの心情や敵の雰囲気を巧みに表現することにおいて、昔から業界ピカイチなスクウェアエニックスだからこそ作れた "スクエニらしさ" 満載の曲だ。
曲の初めは、まがまがしい雰囲気で始まり、少しアラビアンテイストな曲調が印象的だ。また、ムックリ(アイヌの伝統的な楽器でビヨンビヨンと音が鳴る)のような独特な音が使われていて、「普通の曲とは違うぞ」という雰囲気が凄い。ギ族が持つ、まがまがしくて未知で不気味な雰囲気を表現している。
その次に、曲のテンポが一気に速くなり、ギ族の呪いの言葉が聞こえてくる。何と言っているかは分からないのだが、低い声で独特の発音で発せられる言葉(呪文?)を聞くと、こっちまで呪われる気分になる。テンポが速くなることでプレイヤー側の焦りが強調され、ギ族という未知の民族に立ち向かっていく恐怖心が上手く表現されている。
その後に曲は雰囲気を変え、かっこよさ全開になる。いわゆるRPGのボス戦BGMの王道といった雰囲気で、プレイヤーのテンションもブチ上らせてくれる。ギ・ナタタクはコスモキャニオン(ナナキの故郷)を襲った民族の長であり、ナナキの父の命を奪った原因にもなる。そんなギ族に立ち向かうナナキの勇敢さを上手く表している。コスモキャニオンのBGMのアレンジ版を曲に入れ込むことで「これはナナキの戦いなのだ!」ということを表現している点も素晴らしい。
迫力のある曲なため、オーケストラで絶対に聞きたい曲の一つだったのだが、コンサートで演奏されることはなかった。いつか演奏されてほしい。
・ゴンガガBGM
ゴンガガエリアのフィールドで流れる曲だ。ゴンガガのあの複雑な構造のジャングルを迷いながら長時間探索する際にずっと流れている曲で、その独特な音色から印象に残っているプレイヤーも多いはずだ。曲のリンクはこちら。何の楽器なのかは分からないのだが、エスニックな独特な音の楽器がメインで使われていて、一度聴いたら頭から離れなくなる。東南アジアとアフリカの雰囲気をミックスしたような曲調が特徴的で、ジャングル感、民族感が満載だ。そこにコーラスと、子供たちの合唱が混ざり合う。この曲を気に入りすぎて、ゴンガガエリアの探索を全て済ませた後でも、BGMを聞くために頻繁にゴンガガに来ていたことを思い出す。
この曲はコンサートで演奏されたのだが、民族的な楽器のパートを弦楽器や管楽器の音で再現していたため、曲の持つ独特の雰囲気を薄めてしまっているように感じた。
・コレル砂漠 戦闘BGM
コレル砂漠で流れる戦闘BGMで、今作で一番カッコいい戦闘BGMだと思っている。曲のリンクはこちら。メロディーがシンプルで覚えやすく、且つ最高にカッコいい、というゲームにおける戦闘BGMとして100点の曲だと思っている。
美しくて危険なコレル砂漠を突き進んでいくクラウドたちの冒険に非常にマッチしていた。メインのメロディーがあるのだが、そこに入るまでに一瞬フラメンコのようなパートがある。そしてそこから満を持してメインのメロディーに入っていく。この流れも非常に気に入っている。この曲に関しては、説明するよりも聞いた方が早いので是非聞いてほしい。
ハードモードで2周目を始めてみて
コンサートに行きFF7リバースに対する熱が再燃した私は、ハードモードを始めた。1周目でやり込めるものは全てやり尽くし、キャラのレベル、スキル、装備などは最強になっていたため、「ハードモードと言っても楽勝だろう」と思っていたのだが、私が間違いだった。敵が単純に強くなるだけでなく、敵の配置数が増えたり、適切なMP管理が求められたりと、非常に難しい。だが非常に楽しい。サクッと終わらせようと思ったサブクエで戦うことになるモンスターにボコボコにされたり、1周目でイマイチ使いどころが分からなかったアビリティの価値に気づいたり、全く新しいゲームプレイを味わうことができている。ボスが倒せないからこそ、マテリアやパーティー、装備などを見直す必要が出てきて、FF7リバースが持つ複雑で多彩なシステムと属性攻撃やヒートなどの弱点を突いていくゲーム性がさらに引き立つ。
こういった部分から改めてFF7リバースが持つ幅広いゲームプレイに驚かされた。
1周目は
・ストーリーをじっくり味わうFFらしい要素
・探索をじっくりするオープンワールド的な要素
・キャラを成長させていくRPG要素
・ミニゲームやサブクエによる多彩な要素(格闘ゲーム、シューティングゲーム、音ゲー、レースゲームなど計30種類ほどのミニゲーム)
などをゲームプレイとして味わうことができる。
そして2周目は
・ボスに試行錯誤して何度もリトライする死にゲー要素
・1周目以上に敵の攻撃を見極める必要のあるアクションゲーム要素
・自分で自由にデートキャラを選ぶエクストラオプションの追加
などをゲームプレイとして味わうことができる。
1つの作品でこれだけ色々楽しむことができるゲームは他にないのではないか。これだけの要素があるからゲームとして飽きにくく、ボリュームと密度がとてつもない。私は2周目を始めた現時点で、プレイ時間が200時間を超えている。2周目限定の最強裏ボスの撃破までを考えると、プレイ時間は300時間を超えるだろう。このゲームの持つ幅広さと膨大さにはつくづく驚かされる。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
FF7リバースに関する記事は、他にもいくつか書いていますので、良かったらそちらの記事も読んでいただけると嬉しいです。