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人、それぞれ

「私はこんなに貴女に寄り添おうとしているのに、貴女は寄り添ってくれないのですか?」

これは、数回に分けられた長文の愚痴のあとに送られてきた一文。
送り主は、義母。
驚いたし、恐怖だった。
このような事は、人生において、後にも先にもこれが初めてだ。

昨日、調子を崩していたわたしは、昼間スマホを開いていなかった。
横になって目を閉じたり、眠ったりしていた。
夕方やっと起き出して、そろそろ娘が帰ってくるという時間に見てみると、新着のLINEが11件。
広告や友人に混じってそれらは送られてきていた。

開いて読み進めると、一昨日の出来事に対する愚痴だった。
なんの反応も無いことにやきもきしていたのだろう。既読もせず返信もしないわたしへ、冒頭の一文が添えられていた。

義母は義父と二人暮らしで、あまり仲が良くない。
日中は1人で過ごしていて話し相手もいない。
色々あれば愚痴りたくもなる。
それはわかる。
ただ、送る相手を間違っている。
わたしは今自分に余裕が無い。食事もできず、日々の生活を送ることでいっぱいいっぱいだ。
それはあちらも知っている。
そんなわたしに、
ねえ聞いて。私大変なの、慰めてよ。
寄り添って?ねぇねぇねぇ……
というのはどうかと思う。

悪い人ではないが、ただ、孤独なんだな、と思った。

お世話になっている人なので冷たくあしらう訳にもいかず、反応が遅れたことを謝罪して、調子が悪くスマホを見ていなかったことと、通知をオフにしているため気づきにくいことを伝えた。

買い物から帰った夫に話をしてみた。
夫にも長文愚痴LINEは送られてきていた。
ただ、夫はLINEを常に見ない。
わたしとのやり取りはiMessageで、たまに子供の画像を送りあったり、ちょっとした連絡をするのみで、電話をすることの方が多い。

恐怖とショックを受けているわたしに夫は、気にしなくていい、見なくていい、何も送らなくていい、と言った。



これは、昨日の出来事。
一晩経った今も、義母の言葉はわたしの心の隅をもやもやと占めている。

色々な人がいるなぁ……という感想と共に、
普段やり取りをしている友人の懐の深さに感謝した。



*暗く愚痴っぽくてすみません…

読んでくださってありがとうございます!



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