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『みずぽろ』『大時計』乗代雄介『旅する練習』など(ネタバレあり)241110-1117

一色美穂 (原作)/ 水口尚樹(作画)『みずぽろ』(1‐2巻)

読んだ方がいい。

面白かった。今年一番の掘り出しものだ(元々有名な作品なのかもしれないが)。

オフビートな笑いで構成された水球漫画なのだが、どの会話もセンスが良く、クスッと笑える。会話や展開にハズレがない。

都内の高校に転校してきた二人……身長185センチの信濃千曲と身長191センチの山城桂。

身体バキバキで高身長、見た目は体育会系なのに超運動オンチという主人公の設定が新しい。
ふつう、一巻終盤とか二巻あたりで、その運動オンチも努力のかいあってレギュラーに近づいてゆく……というのがセオリーの展開だが、この山城はあまり成長しない。レギュラーになれる気配もない。
この徹底的に「運動オンチ」で進めようとするところが嘘が無い!潔い!

運動オンチだけど美術センスは抜群にあり、「お前美術部行けよ」的な天丼が繰り返されるのだが、これも手を変え品を変え描かれていて作者のユーモアセンスを感じさせる。

笠原真樹『夢なし先生の進路指導』(1-4巻)

読んだ方がいい。

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