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引きこもりというネコを脱ぎ捨てたら、いろいろと制御が効かなくなった件。㉕

数年ぶりに銀行に行きました。




・・・・・・本当に?
という声が聞こえてきそうですが、事実です。
日常の支払はクレジットカード、それ以外だとSuicaとPayPayを使いわけ。通帳記入も銀行提携のアプリで済ませてしまうと、現金の出番がほとんどなく、ATMに立ち寄ることさえ稀になってしまいました。

しかし、ここ4ヶ月、住民税その他の支払でタンス貯金が底をついてしまったため、久しぶりに銀行へ脚を向けました。

印象としては、落ち着いて待てるぐらい空いていた、でしょうか?
給料日前とはいえ、店内にいる人影はまばらで、接客する店員さんの声がとても目立ち、淡々とした雰囲気です。

そのなかで、さほど待たずに私が持っていた番号札の番号が呼ばれます。
指定された場所に向かうと、向かい合わせのテーブルに椅子があったため腰掛け、訪れた理由を告げました。

「キャッシュカードを作りたくてきました」

貯蓄用口座を開設してから10年ちょっと。
それまでずっと通帳と印鑑でしか動かさなかった口座にメスをいれた瞬間でした。

なぜ、今まで窓口でのやりとりにこだわってきたのか。

この口座は先取り貯金やボーナスのあまり、臨時収入などを一括して貯めていたため、かなりの金額がはいっています。
しかも、自分で貯めたお金なので、おろそうと思えば、全額おろせます。
ですが、衝動的であっても、計画的であっても、使ってしまったらゼロに逆戻りしてしまい、予測不能な事態に対応できなくなってしまいます。
なので、特に無駄遣いや発作的にほしくなったものへの抑止力として、キャッシュカードを作らないと決めていました。

しかし、ここ4ヶ月は無給生活。
予備費として給料3ヶ月分の現金をいれておいたものの、固定費と呼ばれる家賃、水道光熱費、通信交通費、保険料などは毎月の精算はどうしても必要です。また、食費や日用品など必要最低限の出費も必ず発生します。
その結果、タンス貯金どころか、クレジットカードの引き落とし口座まで補填に迫られてしまったのです。

それでも、今までであれば窓口で貯蓄口座から引き落とし口座へ移動を依頼すれば終わる話でした。
が、今回のように現金が急きょ必要になったとき、窓口が開いてないと対応できないことを痛感したため、方針を転換し、キャッシュカードを作ることに決めました。

そこで初めて、キャッシュカードが進化していることを知りました。
指紋認証はもちろん、デビットカードなるものが付属できるそうで話を詳しくきくことに・・・・・・。

デビットカードとは?

デビットカードとは、一言でいうと利用と同時に自分の銀行口座から利用額が引落とされるカードのことです。指定日に利用額が引落とされる後払いタイプのクレジットカードとは違い、即時払い方式を採用しています。クレジットカードと同じように、コンビニやスーパー、インターネットショッピングなど、さまざまなシーンで使うことができます。

【初心者向け】デビットカードとは?メリット・デメリットやセキュリティ対策|りそなグループ (resonabank.co.jp)

簡単にいえば、現金が手元になくても、ATMを使わずに現金のやりとりができるカードでしょうか?

同サイトで紹介されている6つのメリットを私見を加えて紹介。

1.使いすぎる心配がない
「口座から即引き落としされるため、口座に残高がなければ買い物ができない」ので買い物を抑制できるとありますが、裏を返せば、口座という財布がゼロになるまでは使えるわけで、理性が働くかといえば微妙ですね。

2.チャージの必要がない
Suica利用者として、その都度チャージするのは面倒でしたが、その手間を省けるのは嬉しいし、便利ですね。ただ、チャージが必要ないというのは「自動チャージ」と同意語なので、こちらも、上記の1と同様、使いすぎには注意しないとダメな要素に入るのかもしれません。

3.原則、審査なしで発行できる
クレジットカードのように審査である与信枠がいらないのはキャッシュカードと同じ扱いだからでしょうか?
それよりも、ここでのメリットは、15~16歳でデビューできること。同サイトでも紹介していますが、現金で手渡ししていたお小遣いをデビット決済にすることで、お小遣い帳から一歩進んで資産管理の習慣づけに利用するのはいいと思います。

4.お金の管理が簡単、5.家計簿アプリとの連携が可能
わざわざ銀行に通帳記入へ行かなくてもいいうえに、キャッシュカードと違って何に使ったのか細かく記録され、振り返りに便利です。衝動買いの抑制は難しくても、反省を促すことはできるかもしれません。
ただし、家計簿アプリと連携するときは、家計簿アプリの信用性を注意深く判断してからにしましょう。
銀行口座だけでも大事な個人情報なのに、その利用履歴まで知られてしまったら・・・・・・ 丸裸になってしまいますよ?

6.ATM手数料が不要な場合やポイントでお得な場合も
一番のメリットはここです。
口座によっては1日何回まで手数料無料はあっても、全日全額無料ということはほとんどありません。なので、ATMでチョコチョコ引き落としする人、現金決済が多い人は、そのやりとりをするお店がデビット決済可能であれば導入をおすすめします。

デメリットは、本当にデメリットなのか?

1.ETCカードの発行や一部利用できない場合がある
ETCカードでの利用を考えるよりも、「現金のみ」しか取引できないお店や病院しか利用しない人は、メリットどころかデメリットしかないのは仕方のない話。流行りだからと手を出す必要はないので、まずは、自分が主に何の決済で支払っているのか考えてから導入を検討してください。

2.分割・リボ払いによる後払い(ポストペイ)ができない
私見になりますが、これはデメリットではなくメリットです。
家や車といった一括払いが難しい高級品ならまだしも、それ以外で分割・リボ払いをするなんて「無駄」でしかありません。
近頃は、分割でも「手数料なし」をうたうところがでてきましたが、分割払いに慣れてしまうと「手数料を払っても買う」という購買力が高くなってしまうため、判断を慎重にした方がいいです。

スマホを分割で購入した場合、その「残高」は「借金」として扱われます。

自宅購入時のローン審査の対象ともなるため、他に借金がなくても、限度額ギリギリまで借りようとした場合、ローン申請が通らなかった、という悲劇にみまわれてしまうなんてことが・・・・・・。
くれぐれもご用心ください。

以上の観点から。
お財布代わりとしては一番使いやすい一方で、空っぽになるまで使ってしまう人の抑制力にはなりにくいので、まずは自分の生活圏でどれぐらい利用できるのか確かめてから導入しても遅くない、というのが私見となります。

つづきます。

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