引きこもりというネコを脱ぎ捨てたら、いろいろと制御が効かなくなった件。⑪
鉄道写真・鉄道模型の話がほとんどです。
14回目のリハビリ後、とある写真展に立ち寄りました。
人数制限がない場合、名称は覚えていても場所はあいまいなままなので、病院から出てすぐ、Googleマップを開き、場所を確認します。
公共交通機関しか移動手段がないうえに遠出はできないため、基本はリハビリの帰り際で立ち寄ることができる場所ですが、徒歩で何分かかるかは、かなり重視するようになりました。
そこそこ歩けるものの、転んだ時の咄嗟の動きに不安があるため、段差や落差があるところは要注意で、もう少し様子をみてから・・・・・・と諦める場合もあります。
今回は、小雨交じりでしたが有楽町駅から徒歩10分圏内だったので、すんなりゴーサインをだせました。
そして向かった先は、「日本外国特派員協会5階廊下ギャラリー」。
通常は協会員さんしか立ち入ることができないため、受付で許可を得て、室内に進みます。すると、その正面を飾っていたのは。
鉄道写真家南正時写真展「ノスタルジーヨーロッパ TRANS EUROP EXPRESS」
というポスターを筆頭に、見慣れない外国車両の走行シーンや駅構内の風景を生き生きと捉えた写真が、展示されていました。
この写真展は、「ノスタルジー」を掲げたとおり、1970~1980年代に南正時氏が実際に乗車取材し、また沿線で走行シーンを撮影した写真ばかりで、現在は観ることができない車両も多くあり、とても興味深かったです。
オリエントエクスプレス’88の撮影スポット
なかでも、SLが牽引するオリエントエクスプレス’88の写真は、「上野駅」で特別走行をしたときに撮影したもので、鉄道ファンにとって憧れの車両のひとつではないでしょうか?
私もそのひとりで、走行した当時は観ていないのに、予約だけで即完売してしまったオリエントエクスプレス’88の模型を今でも大事に保管しています。
特別仕様らしく、レタリングが細部まで施され、室内灯は号車ごとに異なり、特に食堂車の明かりはランプのように仄かな赤味で、遠目から見ても食堂車の楽しげな空気が漂ってきます。そこまで美しく再現されているため、手を加えてはいませんが、走らせる時は最新の注意が必要です。特に牽引車であるSLは連結器が折れないか心配になる華奢さで、レールに乗せるときはもちろん、箱から取り出すことさえ心配になります。
でも、手放したいという気持ちが起ったことは一度もありません。
箱を開けて眺めているだけでも幸せになれるし、走らせたらそれこそ至福の時間を味わえます。残念なことにここ数年はレンタルレイアウト店へ行っていないため、思いっきり走行できていません。キャリーケース一杯にして持ち運ぶので体力面が主に心配ですが、時間が取れたら、再度、訪れたいと思っています。
忘れていましたが、苔テラリウムにも鉄道車両を走らせました。
こちらは保線用の軌道バイク。
犬釘を打っていないため、線路が若干浮かんでいますが、山深い廃線間近の貨物専用線と思えば、ありかな・・・・・・。
とにかく、私は、通勤電車<路面電車<特急電車<ディーゼル列車<電気機関車<ディーゼル機関車<SL<旧客車<保線車両<トロッコ<貨車・貨物列車、といった具合でスキが増大していく、いわゆる、貨物スキです。
なので、苔テラリウム内では走行はできないものの、車両を置いて雰囲気を楽しむだけで十分満たされる光景です。もちろん、電源を別に準備できれば走行も可能だったりしますが。
そして、できたら、オリエント急行にも情景をと、妄想しますが・・・・・・ もう少し精神面で余裕ができてから取りかかろうと思います。
つづく。