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中年じじぃの(愉快な)主張vol.4

食品ロスについて(逆魔女狩りと値引シールについて)

2024/09/23

私は食べることが好きだ。素人なりに自分で毎日ツマミを拵えて呑む。至福の時間だ。
必然的に買い出しも自分で行く。業務スーパーやラ・ムーやOKストアは常連。

食品売場をウロウロしながら、その時美味そうだなと思う肉やら魚やら野菜を買うのだが、根がいじましい私は、◯◯%割引とか、△△円引きとか言うシールが貼ってあるものをよく買う。

レジで気づくと、そんなシールのものばかりのときがあって、
『このレジのひと、おれが貧乏だと思ってるに違いない。おれはリッチではないが困窮しているわけではないのだよ』
などと、しなくてもいい言い訳を心のなかでしている。

ところで、一部のものを除けば、どんな食品にも賞味期限がある。そのため、よく目にするのが、並んでいる同じ肉(魚、加工品)のうち、後ろの方にある、期限が長いものを買っていくお姉さまたちである。中には奥の奥までほじくり返して、一番新しいものを選んでいくオバハンもいる。

私の貧弱な人生経験から言って、こういう人に限って料理は下手なんだよなぁ。だいたいウチの母がそうだった。そうやってほじくり返して買った肉やら魚やらが、何日も冷蔵庫で眠っていた。

という話を職場でしたら、その場にいた数人の女子(みんな主婦か元主婦)から、いっせいに吊し上げられた。いわく、
『◯◯さん(私)は家族を想う主婦の気持ちがわかっていない!』
『小さな子どもを持つ母の気持ちがわかっていない!』
『とにかくあなたは何もわかっていない!』
などと、職場の(美)魔女たちが全員で私を責めた。

もちろん私はすぐに白旗をあげて即時撤退した。〝怒っている女と泣いている女に近づくべからず〟というのは祖父の遺言だ。
祖父のおかげで、(美)魔女たちによるオヤジ狩りは大事になることなく終わった。

しかし私は心のなかで思ったのだ。もし全員が並んでいる商品を奥から(期限が長いものから)取ったら、手前の商品は必ず期限切れになるんだよ、と。

コンビニ店長の友人がいるが、期限切れの弁当やおにぎりやパンだけで、ゴミ袋いっぱいになる日はザラにあるらしい。
日本に何店のコンビニがあるんだろう。
あぁ恐ろしい。

日本の食品ロスは、世界全体の食料援助の2倍だそうな。いや、別に世界に目を向けなくてもいい。賞味期限が切れそうな(切れた)食品を、ホームレス支援やら、こども食堂やらにまわせたら、喜ぶ人はたくさんいるんじゃないか。

別に大きなことを考えてるわけではない。
食い物商売では、先に期限が切れるもの(先に仕込んだもの)を〝アニキ〟と呼んだりするが、長男に生まれた私としては、もっとアニキを大事にしてほしいのだ。

値引きシールまで貼られているのに、誰にも見向きもされないツラさをわかってほしいんですよ、美魔女の皆さん!



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