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ボクともぐらと 55_”安定した会社に入りたい”なんて舐めてる?理解できる?安定ってなんだ?

ボクともぐらさんは会社の同僚で共通の夢を持つ。「やさしいひとになり、そうありつづけること」。そして「やさしいリーダーになり、やさしさで皆が毎日わくわくする会社をつくれたいいね」と思っている。きっかけは「ぼくモグラキツネ馬」という絵本にそれぞれが偶然に出会い共感し、”やさしさ”の”強さ”に自信を持ったから。夢の実現に向け日々一歩一歩、努力しようと約束したその徒然草。

「”安定”した会社に入りたい/入りなさい(親御さんからとか)」なんてことは、今でも言われているのですね。親戚と話していて、娘のことで、どういう会社が安定的かしら、って相談。理解できるのだけど困る。”安定”と”やさしいリーダー”を絡めて綴ってみた。

安定した会社とは、つまり、一般的に言うと:大きく(何が?)、上場していて(どこに?)、有名で(認知率?名前だけ?)、給料も一定レベルあって(平均より上ってことかな?)、総合的に考えると、潰れることが(今は)想定されにくい、ということかな。。。

ボクが思う安定した会社は違う。こういうのはボクの中では安定ではない。

10、20、30、40年前と比べ、存続・成長している会社もあるけど、沈んだ会社も当然あります。太陽と違い沈む美しさは無い。5,000~10,000の会社が毎年消えています。今の安定が将来の安定かは当然、わからない。その娘さんが退職するだろうまで、40、50年あるいは10年でも、安定しているはずよ、この会社は!って親戚に伝えられる力はない。「もー、そこまで厳密じゃないのよ。どこが一般的にはいいの?ってことよ」と言われたのだけど、むむむ。。。わからない。。。

そもそも「安定」した会社に入ろう、入りなさい、という言葉の裏には:「人生色々、活躍できないかもしれないし、偉くなれないかもしれないし。安定した会社なら、つぶれず、クビにならず、まぁ、一定の給料、退職金で、比較的良い生活は送れるよ」というリスクヘッジがあるのですよね?たぶん。わからなくもない。

けど、他力な感じが漂います。それにつまらなくないかしら。自分も精一杯努力するのだけど、うまく行かないことは当然あるから、そのリスクヘッジのための「安定」した会社(同じ意味を繰り返しているけど)。なんか他力な感じ。それにそんな選択で人生いいのかしら。

ボクは仲間と会社をつくってみたり、自分でつくってみたり、ベンチャーと呼ばれる会社に勤めてみたり、外資でアメリカ人のTOPで上手く行かないので経営層を総入替えで日本人で再スタートの会社で働いてみたり。ゼロから、小さなところから成長させるって本当に難しいと感じている。本当に本当に大変なことだと身に染みている。うまく行かないことの連続。その中でどうやったら良いかを考える。正直考えられないこともあって、わからないこともあって。でも、とりあえず判断する・行動する。

日本がジャパンアズナンバーワンと言われたバブル期までの戦後の成長は、人口が増えただけで、生産性・効率性は高まっていない。ほら、人口が止まったらこの30年、全然成長していないでしょ、という意見も読む。マクロではそうかもしれない。

でも、人口が増えている時であっても、会社を成長させるの本当に大変なことだと思う。ラッキーなことも多々あるのだろうが、努力の結晶のはず。

先日のお休みの日に、偶然、上場会社で1500億円ほどかな、の売上の創業者の方と話をしたのです。「苦労した。運もあった。いろんなひとに助けられた。もう一度同じことができるかと問われるとわからない。」とのことです。このケースは、ほぼ人口が止まっていたから、すごいご苦労があったんだと思う。

今「安定」していると呼ばれる会社は、死にものぐるいで先人達が努力して来た過去がある。その上にあぐらをかく、とまでは言わないけど、他力で安定した会社に行きたーい!って軽く思うのは失礼な気がする。

自分の今を信じて、自分の成長を信じて、自分はXXをやりたい、◯◯な人間に成長したい、だからこういうことができる会社に行きたい。ビジョンに共鳴するからこの会社に行きたい、この業界に行きたい、みたいな。若者のみならず、中堅も年寄りの方々も、こんな感じで将来を切り開いていけたら、と思う。会社は、世の中は所与ではなくて、自分が変えるぐらいの気概で。

先日、もぐらさんが高齢者の方向けにプレゼンしていた。今が一番若いんだ!110歳を越えて元気なひともいる。そこまで皆さまはまだ30年、40年ある!三浦雄一郎さんなんて80歳でエベレストに登っているんですよ!年取っても体力などは努力すれば成果がでます!いつまでも強く優しく、孫を、足の悪い近所の仲間を地震のときに台風のときに何かあったときに助けるんだ、そういう気概を持って、日々健康・体力に努力して欲しい、そしてそうすべきだ!と勝手ながら思います的なお話。

その通りかと思う。他力じゃなくて、自力を前提に何に挑戦したいか。それを実現できそうなところはどこの会社か。

ただ、悩ましいのは、自分が何をしたいか、わからない場合。普通にありますね。だから決められない。だから、とりあえず安定した会社にまずは行きたいな、というのも正直なところ。とてもよくわかります。

その場合は会ったひとで決めるのがいいですね。魅力的な、一緒にいたいと思うひとがいるところに。その人が、もちろんその会社のひと全体を表しているわけではないですけどね。

あるいは、あえて”安定しない会社”に行ってみたらどうかしら。色々若いうちからチャレンジできるかもしれないし、ブラック企業で鍛えられるかもしれませんよ。ちょっと無責任発言ですかね。

最後にボクが思う「安定」:イコールやさしいリーダーが率いる会社:
・ビジョン・想いに共感し集まってくれた仲間に感謝している
・将来が不安。だから仲間の助けが必要だし、一緒に居て欲しい
・仲間の成長を、事業の成長と同じく大切に思い、実現に努める
・仲間を信じている・個性を受け入れている
・わくわくしながら仕事できている?悩みはない?なんてのも気になる
・できたら、そばに行って、声をかけたくなるし、お昼も一緒にいきたい
・挑戦した結果の誤ちや失敗、誰にでもあるうっかり間違いに理解できる
・そして、解決・再発防止にこそフォーカスしたい
・今の強みや、将来獲得したい強みに磨きがかけられるよう仕組みたい
・自らを包み隠さず、正直でいる。愚直でいる
・自らも行動し汗をかき、組織・仲間のために貢献したい
・もちろん厳しくしたい時も多々。笑顔で叱り・指導し。逆に静かに褒める

こんなリーダー、一緒に居て「安心」と思わないかしら。「安心」できるリーダーがいる会社が「安定」の会社、だと思う。ボクともぐらさんの目指す、総称し、”強くて”「やさしいリーダー」がこんなです。こういう場で自己実現できたらステキですね。ま、リーダーだって変わるけどね。。。

最後はいつも「ぼくモグラキツネ馬」から:

「”やさしさに勝るものはない” 馬がいった。”すべてのうえに、しずかに存在している”」

「”どうしてあのとりたちは、あんなにかんぺきにそろってみえるの?” ぼくがたずねると、馬がこたえる。”水のなかで、必死にあしをばたつかせているからさ”」

「”きみはぼくのことを、ぼくよりもしんじているみたいだ” ぼくがつぶやくと、馬がいった。”いつかきっと、きみもそうなれる”」

「”まだまださきはながそうだね” ぼくがためいきをつくと、馬がいった。”ああ、でもみてごらん、わたしたちはこんなにとおくまできた”」

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