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カッコいい高齢者に出会う。筋力・体力、自信、利他の心があるのかな。
今日、仕事関係で、自治体が主催する高齢者の方々向けの運動促進・体力測定会にお手伝い参加。運動の大切さの講義を聴いて、体操して、体力測定。1940年~1950年あたり生まれの30名。
体力測定の結果は、もちろん差が出る。素晴しい結果からイマイチまで。現状を知り「しょうがない」「ま、年だからね」と言う方。「もっとがんばりたい、何かお薦めの運動はありますか?」と前向きな方。色々。
ところで、学生は勉強などを頑張るべき。その目的は、逃げない勇気、やると決めたことをやり切る心、達成感・自信のため。良い点数のためではない。結果は結果。それに安定した会社に入るため、でもない。自分の好きなこと、夢を見つけたときに、それをやろう!と前向きになれ、逃げようと思わない勇気・自信のため。
そして、こんな強い心があると、恋したり、パートナーや子供が出来たり、目の前に大切な人が現われた時に、大切なひとを理解・支持したり、より良い人生に導ける。だから勉強などを逃げずに頑張るべき。そう思うのです。
「強い心」と利他な「やさしさ」の醸成かな。。。
そして、高齢者も同じ、かな。
高齢者も、運動し、バランス良く栄養を取り、暴飲暴食を避け、よい睡眠を
をとり、そして麻雀でも花札でもいいし、病院に行って先生とぺちゃくちゃでもいい、聞いて・考えて・喋って・書いて、頭を使う。訓練です。自分のためと言うよりも、大切なひとを助ける、少なくとも迷惑をかけない、ため。
地震、津波、洪水、豪雨、山火事・・・。気候変動で何が起きるかわからない時代。その場で硬直して神頼みするのではなく、大切な周囲に迷惑をかけずに動く、逃げる。それと共に、パートナーなのか、幼い孫なのか、隣の不自由な高齢者仲間なのか、を積極的に助ける。こんな災害時、もしもの時に、大いにチカラを発揮する。そのために、日々、(適切な)運動をする。
カッコいい。何歳になっても周囲を助けられる、なんて。
年を取ると、どう気をつけても病気になる。運動機能は衰える。そもそも自分の体の内部のことなんてわからない。遺伝の問題や若い頃から一生懸命頑張って来たツケの問題もある。色々。諦めたくなる。
でも、もし、ありがたいことに、自分が「まだまだ!」ならば、ぜひ、他者を助けられるチカラを引き続き維持して欲しいな、と思うのです。
災害時は自分のことで精一杯。そもそも日々だって自分のことで精一杯。でも、勇気と自信と利他の心と、そして体力・筋力が相互作用して、ちょっとかもしれないけど、人助けできる余裕ある人間になりえる。そんな風に思うのです。
さて、このイベント終了後、高齢者の皆様は帰って行く。ただ1人を除き。ボクがたまたま体力測定し、満点とも言える結果の76歳の男性。この方は片付けを手伝い出したのだ。机を端に動かし、椅子を畳み、2脚、3脚とまとめて運ぶ。誰も頼んでいない。自発的に無口に黙々と。「ケガしたら困るからいいですよ」なんて声掛けは不要とのオーラ。
筋力・体力、自信、利他の心があるのかな。
「お手伝い、ありがとうございます!」
「いえいえ。無料参加ですから。自分も何かしないと。できるのですから」とのこと。カッコいい!
お読み頂きありがとうございます。
(v10_64)