悩む選択 v2-23：自分はちっぽけな存在。他人への影響なんて無い？大いに与えている？
ボクともぐらさん。会社で出会った仲間。「ぼくモグラキツネ馬」というやさしさの強さを謳う絵本をきっかけに互いをそうあだ名付け。やさしいひとになり、やさしいリーダーになり、組織をやさしさで強くすることが共通の夢。やさしさによる組織強化を敷衍中。最近は職場で直面する悩ましい「どっちを選択する問題」をアレコレ整理、心の強さに役立て中。
今日の悩み：
Ａ．今の自分なんてちっぽけなもの。誰かに影響を与えているなんて、そんな風には思えない。どうやったら影響を与えられる存在になるのか。。。
Ｂ．今のちっぽけな自分の存在が、ちっぽけな他の人に知らず知らずに影響を与えている、と思う。だから良き影響を与えられるように言動しよう。
昔、会社を先輩と一緒につくったとき。取締役として偉そうながらほぼ全権持って会社を率いていたとき、ふと気づいたのです。パートの方からも、セカンドキャリアで定年後に参加してくれただいぶ年上の週３日ほど会社に来られる方でも、TOPのボクの心に影響を及ぼしている、って。自分が皆をポジティブに影響させるんだ！と意気込んで仕切っていたつもりが、社員ひとりひとりから色々と影響を受けていた。ボクの性格の問題かもだけど。
経営者だろうが、社長だろうが、創業者だろうが1人の人間。ちっぽけな人間。仲間一人ひとりから影響を受ける。役職がまだ無い若い社員であっても、パートの人であっても影響される。大切な仲間、ボクのビジョンのために（給料がもらえるからかもしれないけど）参加してくれていると思うと、より影響される。
あるパン屋が、バターを納めに来る農夫にかなりお怒り。バターの重さをごまかしている！って。バターの重さを調べるとやはり明らかに少ない。パン屋は裁判を起こして、農夫を攻め立てる。で、農夫いわく、農夫は分胴を持っていなかったので、この同じパン屋から買っている”１ポンド”と言われているパンで、バターの重さを量っていた、と証言・・・。あれれ！（笑）
迂闊にも自分のせいだったというオチです。これは「ジグ・ジグラーのポジティブ思考」（ジグ・ジグラー著（ダイヤモンド社））という本に紹介される小話。何気にみなさん影響しあっていますよ、ということの紹介です。「私たちは良くも悪くも、他人に影響を与えている。」とのことです。
こういうマイナスの影響は避けたいですね。でも、こんなマイナスな互いの知らず知らずの影響。ありますね。気をつけたい。自分が影響する側にはなりたくなりです。でも、避けられません。だって相手がどう思うかは常に未知数。マイナスに思ってくれないことを願うだけです。一方、自分側が影響を受けるときには、影響されないように、強い心を持ちたいです。無視する、流す、自分とは違うとスルーする、ですかね。
ボクの好きな本で「希望をはこぶ人（アンディ・アンドルーズ著、ダイヤモンド社）」というのがあるのですが、以下、素敵な素敵な話なんです。
１．ノーマン・ボーローグさんは20億人の命を飢餓から救った、のですって。小麦とトウモロコシの品質改良を実現し、水不足の地域でも収穫量を劇的に増やしたから、とのことです。
２．あ、でも、小麦とトウモロコシの品質改良をそもそも目指して、研究所をつくったのは、ヘンリー・ウォレスさんというアメリカの副大統領・元農務長官です。で、その方が、ノーマン・ボーローグさんをこの研究所の所長にした、とのことです。だから、ノーマンさんは研究に専念できて、改良に成功したのですね。
３．あ、でも、ヘンリー・ウォレスさんが農作物の品質改良にはまっていったのは、６歳のころに、いつも植物調査に連れて行ってくれたジョージ・ワシントン・カーバーさんという、その時のアイオワ州立大学の学生のお陰なのですって。この時の体験から自分の進む道を決めたみたいです。ちなみに、このジョージ・ワシントン・カーバーさんは大人になっても色々農業でいろんな研究成果をあげた有名なひとなんですって。
４．あ、ところで、アメリカ南部で奴隷制度がまた支持されていた時代に、奴隷制度に反対する白人のモーゼスさんの農家が襲撃され、働いていた黒人女性と小さな赤ちゃんが捕らえられ、オートバイで引きずり回されて。。。モーゼスさんはどうにか黒人女性と赤ちゃんを取り戻そうと必死の交渉をして、やっとのことで取り返せたのが、ぼろぼろの麻の袋に入れられた裸で冷たくなりかけた瀕死の赤ちゃんだけ、だったのですって。で、その赤ちゃんをわが子のように大切に育てようと誓って、ジョージ・ワシントン・カーバーと名付けたのですって。このモーゼスさんの氏名は、モーゼス・カーバーです、って。
で、この先もまだまだありそうです、って。一体、誰が20億人の命を救った偉業の発端なのか、わからないですね。つまり、みなが、一人ひとりが、知らず知らずに影響している、のですね。この話。なんだか素敵じゃないかしら。みんな一人ひとりがとても素敵なチカラをもって、色んな人に影響を与えて、素敵な社会をつくっている。
今の自分はちっぽけです。いつまでたってもちっぽけです。でも、周囲のひとりひとりもちっぽけです。ちっぼけ同士で影響しあっています。年齢や性別や仕事や役職なんて関係なくて、自分は今までもすでに影響してきているし、これからも影響していきますね。
だから、そうであるならば、避けられないのだから、そう思って、日々の時間を大切にして、周囲のひとに素敵な影響を及ぼせるように、努力・行動していきたいですね。一生懸命、自分の今やっていることにがんばりたいですね。見てくれているひとはいますね。笑顔でいたいですね。褒め合いたいですね。助け合いたいですね。。。