30代で亡くなる仲間。無念過ぎる。1日1日悔い無く生きるとは何だろう。

昔のお客様を5年ぶりに訪問。玄関が開いて目が合って、以前と変わらぬ素敵な笑顔で。嬉しいですね。皆様と挨拶し、社長へこちらからの相談ごとを切り出す。

しばらくして不在の方々の話に。会いたかった彼は外出かなと思って尋ねたたところ、実は突然の心筋梗塞で半年ほど前に亡くなった、と。。。30代後半。当時、頻繁にやり取りし、一緒に頑張っていた彼が。びっくり。声がつまる。

既存のお客様も昨年、亡くなられた。40代。また、20年来の先輩の弟さんも亡くなられた。50歳ちょっと。ここでも心筋梗塞。

原因？　ストレス？　多忙？　ちょっと太りすぎ？　わからない。健康診断もしているけど、わからない。

沈黙しばらくの後、残念、悔やみ、かわいそう、びっくり、などのありがちな言葉と共に「やっぱり健康が第一でしょうか」なんて、これまたありがちな言葉が繰り返される。

しかし、どうやって健康を維持すべきか実際にはわからない。十分な睡眠、バランスある食事、適度な負荷かけた運動、適度な知的活動・社会活動、楽しい時間・笑いの時間？？？

曖昧な形容詞が付きまとう。十分とは？　バランスとは？　適度とは？　楽しいとは？　個人の心地良さは他者には不明。自分しか分らない。

ということで、結局、自己責任で、悔い無いように1日1日を生きるしかないですね、となる。しかし、ここも難問。「1日1日を悔い無く生きる」には、一体、どうしたら良いのだろうか。

自分の今の気持ちに正直に行動することが悔い無く生きること？　しかし、仕事していると自分の本意では無いことは当然に多々。正直になり過ぎたらある意味オソロシイ自分しか残らない。犯罪者？　現実的にありえないし、本意でなくても満足・充実の結果になることもある。

あるいは、自分の目指す将来の姿に寄与する活動にフォーカスすることが、悔い無く生きることだろうか。でも、何が寄与するかなんてことも曖昧だ。日々、行うことを、その行う際に、寄与度を明確に区別して、行う／行わないを瞬時に判断する、なんて不可能。

今が過去となり、それを振り返ってみて、やっと価値があったかどうか、の寄与度がわかる。無駄なことが後から振り返ると高評価なんてことも。

しかし、こんな過去を振り返り評価をすることも、”いつ”振り返るかによって評価は簡単に変わる。気持ちが腐っている時に過去を振り返っても全てに批判的。充実して幸せな時であれば、何を振り返っても好評価。

それに「1日1日を悔い無く」と言っても、1日ごとに判断することで良いのか。昨日今日の2日の足し算でもないし、でも、1週間ごとにまとめて評価すべきなのか、1ヶ月？　1年で？　よく分らない。

もしかしたら、ワークライフバランスが取れていれば、いいのか？　社会、会社、家族との活動の中で、一定の流れに任せながら、要求されるやるべきをやる。それが詰まらない時も、ストレスな時も、楽しい時も。自分に素直になり過ぎず機械的に機能を果たす。仮面を被って。でも、仮面だけでは苦しい。だから、自分を封じ込め、会社や社会、家族が要求することに対する役割・機能を果たしながら、時に素直な自分でいる時間を作る。

そのバランスに、耐えられているなら、「悔い無し」かな。耐えられなくなったら、悔いが無いように、変化させる。転職や離婚や引越や各種カミングアウトなど。変化を起こそうと本気になるまでは「悔い無し」なのか。うーん、どうなんだろう。。。

ふと思う。よく考えると、ワーク・ライフ・バランスというより、

1．仮面・らしさ・バランス（演じる自分 VS 素直な自分）あるいは
2．利他・利己・バランス（自分以外のため VS 自分のため）あるいは
3．ソサエティ・セルフ・バランス（社会 VS 自分）あるいは
4．ファンクション・ヒューマン・バランス（機能 VS 人間性）

なのかな。でも、言葉を変えても、そのバランスが取れて入ればそれで悔いがない、のだろうか。。。

やっぱり、「1日1日悔い無く生きる」にはどうしたら良いのかわからない。でも、どうにかして、「今日も悔い無し」と夜寝る前には思いたい。

で、ボクが行き着いたのはコレです。

1日24時間の総合評価はしない。1日の”あること”だけを切り取って他は完全に無視する、のです。考えてみれば、当たり前かもしれませんが。

つまり、1日1日やることを決めるのです。1つでも、3つでも。幾つでもいいのです。質を問うのか量を問うのかも人それぞれ。それを必ず毎日実行しようとするのです。

もちろんそれが自分がなりたい将来の姿に繋がると自分が信じられるとより良いです。で、それができたなら「今日は悔い無し」です。それが続いているならば（ま、半年ぐらい続くならば）、自分は「1日1日を悔い無く生きているよ」になる、そういう定義。

それ以外はクソみたいな1日でも、超ミラクルハッピーな1日でも、社会の流れで生きているのだから完全に無視して考慮しない。彼はどうだったんだろう。悔しい。。。

読んで頂きありがとうございます。
（職場を／人生を良質にするコンセプトv6_67）