仲間を信じる。けど期待しない(素敵なリーダーになりたい編_v4-8)
仲間を信じるけど、期待しない。このフレーズ、座右の銘のひとつ、です。
ボクは、組織で部下なるものができた時に、この考え方っていいな、と思いつき、それ以来、実践している。
サラリーマンの部下に対しても、経営者のときは社員に対しても、友達、彼女、パートナーに対しても。「信じるけど期待しない」。
どういう意味か:
まずは相手を信じる。素敵な人間関係を構築しようとする。それがやりやすいと思う仲間を採用し、同じバスに乗ってもらおう。
自分が信じ、関心を持ち、日々飾らず正直に誠実に接するならば、相手もボクを信じてくれる。組織構築の基本。信頼は構築するもの。
でも、人として信じるけど、その人の人格を信じるけど、その人の成長も信じるけど、でも、毎回の思考・行動の成果を期待することはしない。人は間違えるもの。気分に左右されるもの。自分だって普通に間違えるし、失敗するし、そもそもの進む方向のボクの決断が間違っていることだってある。
現代は、あらゆる分野での技術進歩が激しい。効率的にスピード感もって仕事をこなせるが、それが当たり前でスピードが常に求められる。だから、スピードが増すとちょっとした誤動作が大きなミスに拡大しえるし、そもそもスピードを求めるとケアレスミスも増える。ダブルチェックとか、じっくり時間かけて思考・行動できないもの。
同時に技術進歩が専門性の縦割り組織/人材を顕著にしている。これらが顕著になると、専門用語が飛び交い、隣同士で知識ギャップが激しく、相互理解が困難になり、そんなことも知らないの、バカじゃないの!圧力が増す。
だから、間違い・失敗・意思疎通不足などますます起きがち。良いことばかり起きるね!なんて期待はできない。成功ばかり期待していたら、悪い話が登ってこなくなる。本音・正直が届かなくて裸の王様化する。
経営って、「自分と仲間と未来を信じ、ビジョンが実現した未来を創り出そうと仲間と共に愚直に一生懸命、ベクトルを合わせて努力し、成長すること」。仲間とは人と人としての良質な関係を築きたいし、元気かな、がんばれているかな、なんて気になり、感情的コミュニケーションがあるべきかなと。
だけど、期待はしない。他人なんだし、それぞれの生き方・価値観もある。指示したことが完璧に戻ってくるなんて期待しない。
信じたいひとを採用し、日々互いに信頼しあって努力するけど、いちいち期待しなければ、イライラしない。一つの失敗に固執して時間をつぶすこともない。解決思考で、次に、明日に目を向けられる。自身のメンタル的にも健全。もしかしたら、相手は「はぁ、期待されていないのかぁ」ってしょんぼりするかもですが、「自分のことは強く信じるんだよ。ボクは信じているよ。でも、結果を気にせず、一生懸命やろうよ!」と換言すると、前向きになりえる。そして、またまた失敗が繰り返されても(人は失敗を繰り返すもの。お馬鹿なもの)、期待していなかったし、でも、成長するということは信じているので、解決・成長にフォーカスできる。
「自分を信じてね。ボクは信じているよ。でも、結果ってものは本当わからないから、自信持てるほどに一生懸命やればそれでいいよ」=「信じるけど、期待しない」
「素敵なリーダー」: せっかく気に入って採用した仲間。一目惚れだったり、色々質疑し吟味しやっとのことで気に入ったのか。その時点の自分の気分で採用の判断ミスもしょっちゅうあるのが人間ですが、でも、何らかのその時の判断で気に入った相手。ですから、そこからの関係はより良くしたいものです。であれば、期待しない。人として、存在として、信頼しているし、信じているし、人格的・知性的にも成長できると信じている。けど、期待はしない。対自分も同じ。自分という存在・自分の成長・自分が未来を作り出せる、と信じているけど、期待はしない。これがリーダーとして良いと思いますです。
こんな素敵なリーダーになりたいですね。