電車で高齢者などに席を譲るべき。でも、こういう時はどうしたら?
電車に高齢者が乗ってきた。自分は座っている。もちろん気づかない時もあるし、高齢者といってもなんだか怖そうで、逆切れされそうかも、なんて考え躊躇することもある、が、原則、席を譲る。同じように多くの人が譲っている。優しい日本だ。あ、海外もそうかも。知らないだけか。
高齢者のみならずですね。
そして、ボクは新幹線以外は基本、立つことにしている。運動にも筋トレにもならないのだろうけど、何だか、立っている方がカラダに負荷を掛けているようで(不要な負荷かもですが)心地良いし、ま、席を譲る状況になった際の判断、自分が真っ先に立つべき? この高齢者は逆切れしない? どうぞ×いいですの押し問答にならない? などがいちいち面倒だから立つ方が楽かなと思っている。
とは言っても遠方からの帰宅やら長距離ではついつい座っちゃうけれど。
さて、今日、そんな座りたい長距離の電車移動だった。ボクは立っていた、ドア付近で。席はすべて埋まっている。この車両には立っているひとはちらほら。でも、ボクの近くで立っているのはボクだけ。
さて、ある駅で電車が止まろうとすると、1人が立ち上がり、降りる準備。
すると、そこにめがけて、ちょっと離れたところから女性が、30代かな、がダッシュし、ボクの横を通り抜け、みごとその席をゲット。びっくりしたけれど、とても座りたかったのね。長旅かもしれない。風邪気味かもしれない。脚が痛いのかもしれない。とても座りたい理由があったのでしょうね。
が、他のひとびとは、なんだよこいつ?!的な目線。
で、ボクもかなりの長旅だったので座りたかったのだが、今回は座ろうとは思わなかった。というのもドア付近に立っていたので、電車が止まる間際から、駅で待っていてこの電車に乗ってくるだろう老婦人2人が目に入ったからなのだ。手と手を取り合って、支え合っている感じ。
ボクは、席が空いたことを、ダッシュしてきた女性より先に気づいたけど、窓の外の老婦人も同時に目に入ったから、席に座るのをやめた。少なくともこの老婦人2人のうちのいずれかは座れるから。
でも、この女性がダッシュして席に座る。
すると、老婦人2人が入ってくると、この「ダッシュ女性」が、席を譲るべく立ち上がったのだ。えええ、期待が裏切られる。「いえいえ、すぐ降りますから。あ、でも、すいません、助かります」と老婦人は言って、2人の内の支えられていた方が座る。すると、その「ダッシュ女性」の隣に座っていた若い男性も立ち上って、もう一人の老婦人のために席を譲る。
老婦人2人は、どちらかというと、当然ながら、最初に席をゆずってくれた「ダッシュ女性」に何度もすいません、すいません、ありがとう、と言っているのだ。なんだこいつ!と周囲は思っていた/いるが、老婦人にはとても優しい女性にうつる。
結果的には、良かったです。でも、なんだか複雑。そこから色々、考えてしまった。
もし、「ダッシュ女性」が譲らなかったら。他の誰もが譲らなかったら。そう考えると、あれれ、こういう場合はボクは席が空いたことを見過ごさずにとりあえずさっさと席を確保すべきだったのか? 老婦人に譲るために確保する。それが正しく、先決だったのか?
もしかして、「ダッシュ女性」こそがこのまずは席確保をしたのかもしれない。ボクが席を譲らなさそうに見えた?から、実は高齢者が乗って来ることにも気づいていたので、後に譲るべくまずは席を確保すべき、とダッシュしたのかもしれない。だから老婦人たちが乗ってきたら予定通りに席をゆずったのかも。
ま、結局は、日本社会では、誰かが譲るものだから、自分が座ろうが立っていようが関係ないのか。譲る人が出るかどうかをしばらく見極めたらよくて、そして、もし誰もいなかったら、自分が立てばいいのか。。。
それぞれの座っているひとが、どれだけ座りたい状況にあるのかなんてわからない。自分が正直にどうしても辛い、しんどい時は、ごめんなさいして座り続けるけど、あとは積極的に譲る原則でいればいいのか。
でも、とは言っても逆切れされるケースも無きにしもあらずだからなぁ。。。
なんて、どうでも良いことを考えていた。そしたら、その遠距離の駅についてしまったのだ。集中して思考しているってありがたい。時間が気づかずに過ぎて行く。
答えはないです。あるべき行動はないです。だから、そんなアレコレの思考の無駄をしないがために、ボクは冒頭のごとく立つ方を選択しているのだけど、その思考を避けていることも思考の怠慢でよくないのかな、なんて思いにも至ったのでした。。。ぐるぐる回る。。。
なんて駅に着いてからも考えていたら、間違った方向の改札に出てしまった。集中ってすごいね。
お読み頂きありがとうございます。
(v10_3)