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人生は短い。無駄なことは避けたい。でも難しい。どうしたらいいの?


「もう11月かぁ。今年も終わりですね。早いなぁー」。この時期。こんな話になる。

今日はお子様がいらっしゃる方と会議だったので、出席シール(お便りシール)が、どんどんなくなる、ノートにシールが埋まっていく。あっという間に、なんて話も。。。


「気づいたらクリスマスで、年末年始で、バレンタインで、GWで、夏で、そんなこんなで、お墓ですね」

「ははは。本当、時間は無駄にしたらダメですね。でも、無駄にしているのか、していないのか、すらわからないですね。」


カミュの「ペスト」という本にこんな文が出て来るのです。時間の無駄話になるといつも思い出してしまい、だから、年に何度も思い出すのです。フランスのノーベル文学賞作家さん。

問題 ‐ 時間をむだにせぬためにはいかにすべきか。
答え ‐ 時間の長さを残りなく味わうこと。
方法 ‐ 
日々を歯医者の待合室ですわり心地の悪い椅子に腰掛けて過ごすこと。日曜の午後を自分の部屋のバルコニーで暮らすこと。自分にわからない国語で行われる講演を聞くこと。最も長く最も不便な汽車の旅程を選び、もちろん立ち通しで旅行すること。劇場の切符売場で行列に並び、しかも切符を買わないこと、等々…

「ペスト」(カミュ著、宮崎 嶺雄訳、新潮社)

確かに。こんな「方法」を実際に実行していたら、時間の長さとともに、時間の大切さが身に染みそうです。


しかし、こんな無駄なことをしているつもりはないけど、多少はどうしてもありますね。本当に人生は早いのだから、無駄は避けたい、のだけど。。。


でも、無駄は避けられない。なぜなら(カミュを真似すると):

問題1 ‐ やる前から無駄とはわからないことが多い
答え1 ‐ はじめから無駄とわかれば良い
方法1 ‐ 夢を定義。夢のために必要と自分がやる前から思えることをやる


問題2 ‐ 自分の価値観では無駄と思っても、会社や家庭でやらなければならないことがある
答え2 ‐ 人間は社会的動物なのだから、しょうがないとも言えるし、そもそも誰かのためにやることは無駄ではない
方法2 ‐ 無駄と思わず楽しんでニコニコ実施。役立って感謝されよう


方法1をもう少し深堀りすると:
「夢」に追加して、「期限のある目標」と「決意」と「勇気」と「行動」が必要かなと思うのです。

それらがあると、人生が早くても、短くても、生きた感、やった感、充実感、達成感、満足感などがあるのかな、と思うのです。


「人生は何事をもなさぬにはあまりに長いが何事かをなすにはあまりに短い」とは、「山月記(中島 敦著)」の言葉。病気で亡くなったのは33歳。無念。本当に短いですね。


スヌーピーも言うのです:
「見つめていてもご飯のお皿はいっぱいにならない!」(a watched supper dish never fills!)

まさにそうですね、動かないと。「勇気」を持って「行動」しないと。



でも、一方で、みな、それぞれに、無駄なことも含めて、日々がんばっている。子育てに、仕事に、社会貢献に、趣味に、だから、気づくと終わっている、とも思うのです。

つまり、毎日毎日、淡々、かもしれないけれど、一生懸命。

だから、夢に向かって邁進して成し遂げた!とこぶしをあげて叫ぶほどではないけど、それでも何かを成し遂げているものではないかな、と思うのです。

後出しでもイイのじゃないのかな。大リーグで優勝なんて大きな夢でなくても、夢と明確に設定できるものがなくても、今週は、今月は、今年は、これをやったな、って後から思い返して、うん、無駄じゃなかった、と、そう思えたら/思えば、いいのかな、と思うのです。


お読み頂きありがとうございます。
(v9_84)

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