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稲盛さんは繰り返す「動機善なりや、私心なかりしか」。その通りなんだけど・・・

先週、昔お世話になった社長さんから電話があり、ちょっと相談ごと。その社長さんの知り合いの会社に悩み事があって、ボクが役に立てるのではないか? とのこと。

で、今日、その社長さんの会社で関係者で会って議論。けど、課題がもやっとしているのだ。そして、社長の知り合いの会社に悩みがあるかと思ったけど、実はその先もあったのだ。

もやっとした悩みがある会社の社長 → その社長の知り合い → その知り合いの知り合いの社長さん → ボク

たまにこういうのがある。課題が明確でないから、誰もが自分は役に立てないと思う。課題が曖昧だから当然。

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「スポーツが上手くなりたいから教えてください」みたいなもの。「何のスポーツがしたいの?」と問うと「それも含めて教えてください」。そんな感じ。でも、野球なら教えられるけど、プロを目指すほどは教えられないし、サッカーと言われたら教えられない。基礎的な筋トレでもいいのか? でも筋トレのプロではない。なんだかよくわからない。だから誰も責任もって、私に任せてくれ!と言えない。

何も考えずに「そしたら、ムエタイにしましょう!」なんて言えない。言えるキャラならいいけど。でも、言ったところで採用されない。「ではなんで卓球ではないの?」と質問されたら答えられないもの。

ありえるのは「日本のプロスポーツは世の中にXX種類あります。あるいはオリンピックの競技はXX種類です。それぞれの特徴を整理して評価して、推薦はカーリングがいいです。なぜならXX、●●。次点はグランドホッケーですね、なぜならXX、●●」ってスポーツの種類を網羅的に評価して説明するしかない。で、どれがいいですか?と選んで貰う。

明らかにバカバカしい。ミラクルスーパーバカバカしい。

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だから、こんな作業に価値を置く人はいない。誰もやりたくなくて、誰かにたすきを渡す。断わればそれでいいのだけど、知り合いだったり、昔お世話になったり、あるいは、スタートがお金がありそうな会社だと、ちょっとしたおこぼれをもらえるかもと、間には入ろうとする。

だから、たすきが渡され続く。大きい会社にたすきを渡すと話が大きくなるから小さな会社やフリーランスでそのたすきが引き継がれていく。

そんなだから途中で頓挫する。

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って散々批判して、でも、乗ることにしたのだ。なぜなら:

電話をくれた社長さんの会社に素敵な女性が働いているのだ。今日は出張でいなかった。残念。。。昔は月数回会っていた。久しぶりに彼女に会える可能性が高まるかも。もっと仲良くなれるかも。ご飯に行けるかな。

彼女がいないと100%断わっていた。

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高校生じゃないから、こんな判断はダメ? 確かに幼稚。会社の他のメンバーに迷惑をかけることになる。自分だけが対応したとしても時間の無駄遣いか? 自分の会社は自分の会社だけのものではない。私利私欲のひとつ。うーん、ダメダメ判断。別に仕事関係なしで声をかければいいだけか。。。

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「経営をするときの「エンジン」となるものが経営者の私利私欲、功名心や名誉心のみにとどまっていたら、~会社を発展させつづけることはできません。」(「心」(稲盛和夫、サンマーク出版))

「動機善なりや、私心なかりしか。 動機が善であり、私心がなければ結果は問う必要はありません。必ず成功するのです。」(「京セラフィロソフィ」(稲盛和夫、サンマーク出版))

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あれれ。。。こんな仕事は頓挫する、なんて偉そうに言っていたけど、私利私欲のボクが関与したら上手くいかないか。。。だって、もし彼女に会えない状況が続いたら、ボクが途中で辞めたりして。。。

さて、稲盛さんが意図するレベルに達していない相当に低レベルな話ですが、ま、私利私欲はダメですね。動機は善なりか。利他か。社会に役立つのか。社会に役立たないものが収益になるわけ、ありませんものね。とても大切なこと。というか当たり前。でも、人間弱いから流されちゃう。自分を磨け、ということですね。


読んで頂きましてありがとうございます。
(v8_22)


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