パリ五輪の 性別～誤審～誹謗中傷～大腸菌問題 から思う会社リーダーのあり方
オリンピックが続いています。筋書きの無い勝負の世界。色んな勝負の物語があります。そこに至るまでの物語も色々あります。ボクは多くのスポーツでにわかファンですが、感心・感動・喜びを感じます。
でも、そんな裏ではやっかいな問題も多々。
・男女の定義の問題
・その競技にあまり詳しくないの？ 審判の誤審の問題
・失敗した選手をSNSで誹謗中傷する問題
・日本VS仏の柔道団体戦でのルーレット方式による対戦カードの選択問題（裏で仏が有利なように操作していたんじゃないの？的な）
・セーヌ川でのトライアスロンによる体調不良者の問題（汚いセーヌ川で大腸菌などの経口感染？問題）
などなど。ボクの知らないところで他の問題もありそうです。
オリンピックという、最高レベルで「平等」「公平」を前提としての、世界一を目指す勝負イベント、だからこそ、このような問題が露呈されます。ま、良いことです。世界中が学びます。次に活かせば良いですね。
しかし、これらの課題、愚かにも事前には気づかなかったのか？と問うと、そうではないと思います。おそらく、批判がでることは想定内だったのだろうなと。指摘されるとわかっていたが、批判も許容で、それ以上のメリットを目指して押し込んだ、ということでしょう。
なので、あえてそうした人災。ただ、その反響の程度を読み間違えるのが人間というもの。目の前の自分達にとってのメリットに目がくらむから、課題に対する批判の拡散の程度を読み間違える。結果、短期的な利益が中長期の損失に。。。
そもそも、最高レベルの「平等」「公平」を目指すふりをして、裏では意図的にコントロールする、なんて策略は難しいものです。色んな立場のひとが複雑に絡み合うのですからコントロールできるなんて自惚れです。しかし、人参が目の前にぶら下がると、まさに視野が塞がれて人参以外が見えなくなるものですね。。。
そして、思うのです。会社という場でも日々、同じ事が起きている、と。というのも、そもそも多くのリーダーが最高レベルどころか、最低レベルの「公平」「平等」すら目指していないですものね。裏でも表でも策略好きですからね。
よこしまな策略練って、裏で喧嘩モードで相手を馬鹿にし、巧みに欺そうとする。そういうことがカッコいいと思うのか、経営者やっているぜ！私！ってなるのか、よくわかりませんが、そんな経営者がいます。多々います。
「黒を白に変えるのが経営者だよな」
「切った張ったができないなら経営したらダメだよな」
「欺すとか、ウソとか、そんなの経営の辞書にないでしょ」
「法律違反ができるけどしないのが優秀な経営者だよ、って言うけど、法律違反、ま、するよな」
「ビジョン？社員？ そんなのどうでもいいんだよ。稼げるかってことなんだよ」
「コンプラ、コンプラ、うるさいよな。俺が社長でオーナーなんだから言うこと聞けばいいんだよ」
「あいつをどうにか首にして欲しい。首にする正当な理由は無いんだけど、営業に発破を掛けるための見せしめが欲しいんだ」
「人事制度って本当ウザい。平等とか公平なんてありえない。やるだけ無駄。社員だってそう思っているでしょ？ どうにか最低限にしようよ」
何度か聞いた類いの言葉。毎回、おバカだなぁ、格好悪いなぁ、映画の見過ぎだよ、って思うのですが、そういうのが好きなのか、経営者とは？ 経営とは？ 会社とは？ 社員とは？ を勘違いしているのか、本当に理解不能です。。。
で、結果、どうなるか。
自らストレスを作り、敵を作り、体調を崩し、メンタルがいかれ、そして、とっても大切なことは失敗しても誰も支えてくれないから（失敗は誰もがしますが、こんな人が失敗しても、誰も支えたくないですものね）、落ちていきます。だいたい落ちていきます。歳をとって一線を退いたり、倒産したり、社長を下ろされたりした後に、惨めになります。後から落ちていきます。
「平等」「公平」「誠実」「利他」「自分（達）がちょっと損をする」ぐらいが良いのです。そう思います。
例えば、姑息な手段やら裏で利己的に操作された条件で金メダルをとっても嬉しくない、と思うのが正しい心だと信じます。「平等」「公平」な銀メダルと、「不平等」「不公平」での金メダルと、中長期的にはどっちが心穏やかに充実した幸せな人生を送れるでしょうか
（ま、一方で、人間は、改心もしますけどね）
ということで、会社組織のリーダーならば、組織内に、「平等」「公平」をがんばって当たり前にして行きたいですね。リーダーといっても未熟なものですから、一歩一歩で、時に間違いをおかしながら、でもそうしたいんだ！と表明しながら。。。
オリンピックを見ながら、露呈された問題を見聞きしながら、こんなことを思ったのでした。。。
読んで頂きましてありがとうございます。
（v9_1）