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教育=逃げない心を育てる。社会に・大企業に「安定・ラク」無し(ベターアイデア? v3-30)

この季節、んん、いつでもかな、親戚や友人と子供の教育の話になります。

高校生の親: 全然、得意なことがないし、やりたいこともないみたいなの。数学も物理も苦手なのに、エンジニアがいいかなぁ、とか。ゲームが好きなだけでしょ、って思うの。英語が好きだけど英語で差別化できないものね。安定のためにはどの道がいいのかしらね。ところで、ボクさんは、いつ、経済学の道を行くって思ったの? あれ、記者になりたかったんじゃなかったっけ(って、ボクの昔を掘り起こしながら)

高校生の親: せっかく下から大学までの学校に入ったのに、大学受験するっていうのよ。やりたいことがこの大学では出来ないから外に行くって。そのまま上がれば安心なんだけど。楽にしてあげようと思って下から高い学費払ってきたのにねー。落ちたらどうしましょうね。

大学生の親: 今はどの会社が安定かなぁ? 昔と違うよな。でもやっぱり大企業が安心。安定しているし。そういえば、商社は冬の時代なんてだいぶ前に言われていたし、デジタル革命で中抜きされる、なんて言われていたけど、今も絶好調で、結局、給料もいいし、安定しているよな。どうなの?(って、ボクが商社出身ってこともあり)

高校生の親: 私たちは高卒で社会に出て、普通にやってこれているから、息子も高校で終りでいいの。就職できるところにして、そこで一生懸命与えられたことをやればいいのよ。大学行っても多くが遊んでいるだけよね。学んでいない気がする。社会に早く出るのでいいと思う。子供は大学に行きたいみたいだけど。。。

幼稚園の親: 小学校から大学までのところに入れたいの。全然、安心だわよね。子供も楽だと思うし。周りも一定のレベルの家庭でしょう。女の子だし、それでいいのよ。

このような会話です。例外なのか、一般的なのか。子供の気持ちなのか、親が単に楽したいのか。よくわかりません。

そして、いつも本当に毎回思うのは、どうして、「安定」とか「楽(ラク)」を求めるのでしょうか。逆、だといつも思うのです。苦難に立ち向かわせるべき、と。だって、社会に「安定」なんて無い、と思うからです。男性でも女性でも。。。

子供がかわいいから、何かあると、親がそわそわ不安になるから、親が安心したいために、そういう状況を子供に押しつけているのかな? なんて思うのです。自分達が生んで育てたのだから、とやかく外野に言われる筋合いは無い、でしょうが。。。

あ、ボクは子供がいないです。今のところ。一生か。。。なので、何も言う資格、今のところ全くもって何も無いのです。。。自覚しています。。。

あるM&Aサービスの会社の方と話をしていたら、アジアの他の国のお金持ちの家族の話を紹介してくれました。子供が育つと、お金を与えて、長男はアメリカへ、次男は中国へ、三男はヨーロッパへ、四男は日本へ、などと独りで移住させる。で、目的は、そこで何でもいいからビジネスをゼロから立ち上げなさい。そんな家庭があるのですって。

わぁお。そりゃ、お金があるからできるよな、何があっても戻れる場所があるから、かな、と一瞬思ったけど、でも、お金があっても、簡単なことではないですね。異国にいって、外国人として、事業をゼロから立ち上げる。「安定」・「楽(ラク)」な人生でそこまで成長してきたら、できなさそうです。日本いらして、帰化された方は大活躍です。複数の会社をオーナー、社長などとなり運営しています。

「かわいい子には旅をさせよ」の通りかと思うのです。というのも前述の通り、社会に出ると「安定」なんて無いですよね。その前にその準備をしておくべきなのです。

大企業だって「安定」なんて無い。競争です。大学まで「安定」して「楽(ラク)」に生きてきて、突然、「安定」した大企業に入って、個人が急成長するのか、活躍できるのか、使い物にならなくなるリスクは無いのか。

大企業は使い物にならなくても首にはされない。それが「安定」なのかしら?けど、悪夢はたくさん。給料・役職・等級あがらなかったり、小さな地方の子会社に飛ばされたり、不便な国に飛ばされ続け日本に全然戻れなかったり、あるいは総務部で鉛筆の数を数える仕事になったり(今はこんな仕事ないですが、比喩です)、席はあるけど誰とも会話せず天井を見ている毎日。ま、在宅制度で会社に行かない世の中だけど。リモート会議も呼ばれ無い。いじめではなくて、必要性が無いから。ま、会社側の問題ですけどね。すべて私の周りの事実です。

あるいは、「安定」した会社に入って、「安定」・「楽(ラク)」を目指すということは、つまり、その会社を死に物狂いで「安定」させようとしている、必死で、一生懸命で、真剣な、他の方々の努力に乗っかって、自分は安住しているだけ、ってことかしら。それを目指させようとしているのかしら。

こんな風に子供を育てたいのだろうか??? 

ま、おそらくはこんなことはみんな分っていて、真面目な話をボクとはしないから、上述のような言い方をしているだけ。本音は違う。本音は:とにかく子供には苦労させて、勝負させて、チャレンジさせて、負けを経験させて、勝ちも経験させて、自己責任を学ばせて、仲間の大切さを経験させて、強い人間に育てようとしている。

「利他主義で、自分の好きな夢を求めて努力し、苦難・苦労・壁から逃げない心」を育てる、これが教育かと思うのです、勝手ながら。社会に出て、とにかく「逃げない心」が大切。それを育てるのが教育。親のお仕事のような。

「安定」・「楽(ラク)」で成長してきても、逃げない強い心は育まれる気はしなくもないけど、どうなんだろう。安定していなかった、苦労してきた、勝負してきた方が強くやさしい逃げない心の人格者になるような。それに、ふと思うけど、子供にも失礼のような。「「安定」・「楽(ラク)」な道をあなたには与えるわね!」なんて。。。

今日のベターアイデア:
自分は、子供には「安定」・「楽(ラク)」の逆を経験させ、「逃げない心」の強くやさしい大人に育てたい。親の夢ではなく子供の夢を追求してほしく、夢が分らない時は紐解くお手伝い。なぜなら、社会に「安定」はなく、「安定」した大企業にも「安定」は無いのだから。「安定」志向で「楽(ラク)」な道ばかりだと、社会に出て挫けてしまいそう。「逃げない心」が育たなそう。

”「安定」した大企業の、
 「安定していない」社内競争の中、
   その会社を継続的に「安定」する側になるように育てる”。
ベターアイデアかなと。

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